「うちの子には健康なドッグフードを与えたい!」
「でもどれを選んだら良いか分からない…」
ドッグフードは愛犬の健康に直結する毎日の食事だからこそ、愛犬を思えば思うほど難しく感じるものです。
つまり、愛犬を思えばドッグフードを選びを重要視するあなたは、とても愛犬思いの飼い主なのだと思います。
ドッグフード選びを難しく感じてしまうのは、大きく3つの理由があります。
人間のご飯であれば、自分の嫌いな食材をまずは避ける。
そして保存料や着色料・香料等が入っていないもので、国産の商品だったら安心できる…
そして何より美味しいもの!
と選んでいけば良いですが、ワンちゃんにとって健康的な食事と人間の食事では様々な違いがあります。
栄養バランスの違いはもちろん、
品質の低い食材や製法を避けた「ヒューマングレード」や、
アレルギーになやすい穀物類を避けた「グレインフリー」なども聞き覚えがあるはず。
さらにペットの栄養学は、欧米と比べて国内の情報は数年以上遅れていると言われており、ワンちゃんの栄養と健康の正しい情報を得るには、海外の記事を読む必要があるんです。
「ヒューマングレード」「グレインフリー」「無添加」などなど、健康的なドッグフードはあの手この手で自社商品の良さを紹介しています。
しかし、どんなに紹介ページで商品の良さを解説していたとしても、結局茶色い粒が袋に詰まって届くだけで、商品の違いは飼い主からみるとよく分からないのです。
また、ドッグフードは私たちが口にする物ではないですし、人と犬は必要な栄養バランスや味覚がことなるため、飼い主自身の経験で判断できません。
飼い主自身で動物の栄養学や健康について勉強したり、
獣医師に相談して選んでもらったとしても、結局愛犬が「食べてくれない」ということも多々あります。
どんなに健康によい物だとわかっていても「食べてくれない」のでは意味がありません。
無理やり食べさせることのストレスも心配ですし、トッピングやふりかけなどの工夫で食べさせようとすると結局手間も時間もコストもかかってしまうなんてことも多くあります。
また健康に良いと言われるドッグフードは、
嗜好性を向上する添加物等が使われていないため、逆に「食いつきが悪い」ということも多くあります。
また犬の栄養学は、近年でも日々研究が進められています、一番良いドッグフードを選ぶというのは非常に難しいことです。
人間の栄養額でも、
「少量のお酒は体に良い」
と長年言われながらも、最近の研究でついに覆され、
「お酒は体に悪い」
と言われるようになりました。
だから、ドッグフードを選ぶ上での大事な方針は、
“悪い”とわかっているドッグフードを避けること
です。
・合成着色料などの人間が摂取すると危険な物をペットに摂取しない
・アレルギーに接触する食材は避ける
など、
「何が選んではいけないのか」を1つ1つチェックした上で、
最後はワンちゃんが美味しそうに食べてくれるドッグフードを選びましょう。
そこでこの記事では、愛犬の健康を思う飼い主さまのために、
ドッグフードを選ぶ前に必ず確認するべき26の項目をチェックリスト
としてまとめました。
全件中、件をチェックしました!
ドッグフードを食べるのは愛犬であり、同じ”犬”という種族で括られていても、犬種も暮らし方も大きく異なります。
ドッグフードを選ぶ際は、まず愛犬の状態を確認することが重要です。
犬の口のサイズに合わせたドッグフード選びが肝心です。
特に超小型犬に分類される犬は、口が小さく咀嚼力が弱いので粒の大きなドッグフードは食べられません。
小型犬の子は粒が小さく柔らかいドッグフードを選びましょう。
同じ「犬」であっても、大型犬から超小型犬まで様々な種類があるのが特徴です。
大型犬と超小型犬では、口の大きさから咀嚼力、飲み込む力が大きく異なります。
愛犬の体格や口の大きさに合わせて、小型犬なら粒の小さいドッグフードを、大型犬なら粒が比較的大きく食べ応えのあるドッグフードを選ぶと、ワンちゃんも食べやすいです。
最近は犬種別のドッグフードという商品が販売されていますが、犬の栄養学の基本となっているAAFCO(米国飼料検査官協会)
が提示する基準によると、犬種の違いによってとるべき栄養素の比率が変わることはありません。
犬種による違いは、体重の差に影響を受ける熱量(カロリー)の量です。
前述のように、犬種によって食べやすいドッグフードの粒の大きさが変わるので、粒の大きさ選びが間違っていなければ、犬種別のドッグフードをあえて選ぶ必要はありません。
同じ犬種でも、犬それぞれの体重は大きく異なることがあります。
体重が大きくなるほど1日に必要な摂取カロリーが異なるため、給餌量は多くなります。
給餌量が増えると、購入すべきドッグフードの量が異なってくるので、結果的に飼い主さんのお財布への負担がちょっとだけ大きくなりますので、ご注意ください。
AAFCO(米国飼料検査官協会)が提示する必要カロリーの計算式となっています。
年齢・体重・避妊状態を選択すると計算できますので、ぜひご活用ください
人間と同様に犬も食物アレルギーの症状を発症することがあります。
アレルギー症状を持つと、嘔吐などの分かりやすい形だけではなく、体を痒そうにしていたり、目が充血したり、気付きにくい変化が出ることがあります。
愛犬に異変があったら必ず獣医師に相談し、どんな食品に対するアレルギーが起きたのかをきちんと把握することが重要です。
ドッグフードのパッケージには必ず原材料の表記がされています。
アレルゲンを把握したら、必ずその食品を避けてドッグフードを選ぶようにしましょう。
ドッグフードの原材料でよくあるのが、「チキンミール」「チキン類」などの表記です。
〇〇ミールとは、チキンを主原料とした肉類全般を混ぜ合わせて作っていますので、チキンミールと買いてあっても、チキンだけではなく、ポークやビーフが混じっている場合もあります。
チキンやポーク・ビーフなどがアレルゲンの場合は、原材料に「〇〇ミール」と記載されたドッグフードは選ばないように注意しましょう。
愛犬に病気や怪我などがある場合、摂取できる食材や栄養素に制限がある場合があります。
病気などで必要な栄養素に指定・制限があると獣医師に診断された場合は、必ず指示に従ったフードを与えましょう。
個別の商品の利用可否については、メーカーのサポートに直接問い合わせるのがおすすめです。
人間と同様に犬も病気になると、摂取できる栄養素や逆に取りすぎてはいけない栄養素があります。
多くの飼い犬が室内で生活するようになった現代では、運動量や消費カロリーが減る一方で、美味しいおやつを与える飼い主が増えてきたため、カロリーの取りすぎや糖質・脂質の取りすぎが目立つようになりました。
消費しきれる以上のカロリーを毎日摂取すると肥満状態になり、肝臓などの内臓を悪くしてしまうことがあります。
例えば最近では、肝臓が弱ってしまい脂質の制限が必要になるといったことが徐々に増えているようです。
愛犬が病気になってしまった場合は、獣医師さんに食事の制限等が必要かを確認し、なにかしら制限が必要な場合は、その条件にあったドッグフードを選びましょう。
ドッグフードは食べ物です。どんなに健康的に見えても、食べてくれなければ意味はありません。
愛犬の好みは個体差が非常に大きいので、安いからといて一度に買うのではなく、少量づつ試してから購入する様にしましょう。
前述の通り、「栄養バランス」「無添加」「グルテンフリー」「国産」など、ドッグフード選びには様々なチェックポイントがありますが、どんなに良いドッグフードだと選んでも、食べてくれなければ全く意味はありません。
犬の好みはそれぞれ大きく異なるため、最後は必ず一度食べさせてみる必要があります。
ドッグフードも商品によっては、1kg以下の少量のパッケージで販売しているものや、試食ように格安で配布されていることもあります。
安く買えるからといって初めから大量に購入することはせず、まずは少量から試してみることが大事です。
悪いドッグフードを選ばない様にするには、もちろん「ドッグフードの商品スペック」を確認することも重要です。
良いドッグフードとは何か?というのは非常に難しく栄養学の専門家でも意見が別れますが、「これに当てはまるドッグフードは良くない」「これは健康とは無関係である」ということは一致します。
この章では「悪いドッグフード」を選んでしまわないためのチェックポイントをご紹介します。
総合栄養食とは、「水」と「総合栄養食」だけを摂取するだけで十分な栄養が取れるという基準に準拠したドッグフードを意味します。
毎日与えるドッグフードを選ぶなら、総合栄養食の基準を満たしている物がベターです。
総合栄養食は、AAFCO(米国飼料検査官協会)が1997年に定義した、
「この栄養素を満たしていれば、あとは水を十分に摂取するだけで健康に生きることができる」
と定義した栄養バランスを元に、日本独自の基準を満たしたドッグフードのことを意味します。
総合栄養食は1997年という20年以上も前に作られた基準を元にしており、近年の栄養学の発達を考えると既にかなり古い物になってしまっています。
AAFCOでは1997年以降も都度最新の栄養基準を発表しており、基準となる数値に若干の変動がありましたが、これは反映されていません。
こういった経緯を踏まえると、総合栄養食であれば必ずしのも最適であるとは言えませんが、主食として与え続けるドッグフードは総合栄養食の基準に則っていれば一定以上は安心できるものかと思います。
逆に総合栄養食もしくはAAFCOの基準を満たしていない商品は、「おやつ」や「トッピング」として与えるべきです。
ドッグフードの種類は、大きくドライタイプとウェットタイプの2つがあります。
名前の通り乾燥したドッグフードのことを指します。
ドライ加工すると含有する水分量が10%以下になるため、ドッグフードが腐りにくくなりまるため、常温での長期保存を実現しています。
ドライタイプのフードは複数の食材を混ぜる加工がされています。
ウェットタイプのドッグフードは、ドライタイプとは異なり、水分量を多く30%~70%ほど含むドッグフードのことを指します。
缶詰や手作りのドッグフードがこれにあたり、最近ではドライタイプのフードとウェットの中間である「セミウェット」と呼ばれる商品も販売されています。
ウェットタイプでもレトルト加工されている商品であれば常温でも比較的長期間保存することは可能ですが、冷凍食品の様なタイプのドッグフードは常温ではなく冷蔵庫・冷凍庫で保存する必要があります。
ドライフードは保存が簡単で金額は安いですが嗜好性が低く美味しく無い、ウェットフードは美味しくて嗜好性が高い一方で金額が少し高いという特徴があります。
着色料には人工的なものもあれば「しそ」などの食品由来の着色量が存在します。
「青色〇〇号」「赤色〇〇号」という名前の着色料は科学的に合成されたものであり、人間の健康にとってリスクがあるため、現在食品にはほとんど使われておりません。
食品衛生法により「禁止」もしくは「使用量の制限」がされている着色料も多く存在します。
しかしペットフードは食品ではなく規制が整っていないため、人間が口にすべきでは無い着色料がいまだに多く使われています。
こういった理由から、人工着色料が使われているドッグフードは、絶対に避けるべきです。
では食品由来の着色料が含まれるドッグフードはどうでしょうか?
実は犬は人間の色盲の様に色をほとんど認識していないため、「色鮮やかで美味しそう!」と思うことはありません。
ではなぜ着色料が含まれているかというと、飼い主に「美味しそう」に見せて「与えてみたい」と思わせるためです。
食品由来の着色料自体は体に悪い物では無いですが、飼い主の目を誤魔化して与えさせようとする発想をするメーカーはドッグフードの品質が低い可能性が高いため、いずれにしても避ける方が賢明です。
一般的なドッグフードは「開封後」も「常温」のまま「長期間」保存されることが慣習になっています。
この常温長期間保存を実現するために酸化防止剤や保存料が、ドッグフードには多く添加されています。
着色料などの添加物と同様に、化学合成された人工保存料と食品由来の保存料が存在します。
以下の様な化学合成された人工保存料は発ガン性リスクがあるため、これらが含まれるドッグフードは絶対に避けるべきです。
BHT
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今までガソリン用の酸化防止剤として使用。発癌性物質でもあるため危険。 |
BHA
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もともと石油用の酸化防止剤として使用。発ガン性のリスクがある。 |
エトキシキン
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毒性が強く危険であるため、人間の食品にはしようされていない。 |
没食子酸プロピル
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発がん性物質として確認されている |
プロピレングリコール(PG)
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皮膚炎、赤血球の減少、心臓や脳や肝臓や腎臓への障害起因、発がん性など様々なリスクがあると言われている。 |
そもそも私たち人間の食品を扱う場合、冷蔵庫で冷やして保存しますし、開封したら極力早めに食べ切るはずです。
同じ生き物であるワンちゃんの健康を考えるのならば、ドッグフードを「開封後」「常温」「長期間」保存するというのはおかしいです。
コーンフレークやグラノーラなど人間向けの乾燥食品は、開封後は「高温」「多湿」を避けて1週間程度て食べ切るべきとされています。
ドッグフードもこれに習い、便利さを重視して常温保存で賞味期限が長い商品を選ぶのではなく、冷蔵庫で保存するものや、小袋で1週間程度で食べ切れるものを選ぶべきです。
香料を添加することで嗜好性(食いつきの良さ)を改善する効果が期待できます。
しかし、食品本来の香りがあれば十分であり、香料を添加するということは、それだけ品質の低い原材料を使用していることに他なりません。香料を含むドッグフードは極力避けるべきです。
色をほとんど認識しない犬は、嗅覚を頼りに「食事なのかどうか?」「美味しそうかどうか?」を判別しています。
刺激臭などでは犬は人間の1億倍ほど感覚が優れており、オスは8kmも離れたメスの匂いを感知することができる様です。
臭いに敏感な犬は、臭いがあまりしないドッグフードに対しては食いつきにくく、臭いが強いドッグフードに対する嗜好性が高くなります。
強いといっても本来の食品が持つ様な魚や肉の匂いでも十分食欲を刺激できます。
しかし腐りかけの肉や、肉と言えるかわからない様な部位を使用している場合は、食材からはが匂いもほとんどしないか悪臭を放ってしまいます。
そこでドライフードの表面に強い匂いの付いた油を塗布して誤魔化すといった加工が行われているものも多くあります。
つまり、香料自体が必ずしも悪ではないが、そもそも品質の低い食材が使われている可能性が高いので、香料が添加されているドッグフードは避けるべきです。
ドッグフードの大部分はタンパク質なので、好みが別れやすいのもタンパク源、アレルギーが起きやすいのもタンパク源です。
どんなタンパク源が使われているドッグフードなのかを把握した上で選びましょう。
ドッグフードは、小麦や米などの穀物(最近は穀物が利用されていないドッグフードも多い)と動物性のタンパク源が主な原料となっています。
動物性タンパク質でよく使われるのが、鶏肉・豚肉・牛肉・ジビエ肉(鹿・羊・馬など)・魚です。
毎日食べるドッグフードの主原料ですので、愛犬の好みにあったものである方が自然と食いつきもよくなります。
ドッグフードを変える場合は、主な動物性タンパク質が同じものを選んだ方が自然と移行しやすくなります。
その一方で摂取量が多くなると、食物アレルギーになってしまう可能性もあります。
どのタンパク源が良いか?という物があるわけではないですが、どんなタンパク源を与えているのかはチェックしましょう。
ドッグフードのパッケージに記載されている原材料は、含まれる分量の大きい順に記載されています。先頭に記載されたいくつかの食材が主要なタンパク源にあたります。
〇〇ミールと書かれた食材は、〇〇のうちの肉や骨を乾燥させたあと、粉砕して粉にした物を意味しています。
つまり人間だったら食べない様な部位を強引にペットフードとして加工しているのです。
衛生面や品質で大きく劣るので、〇〇ミールが使われているドッグフードは選ばない方が賢明です。
ドッグフードの原材料表記でよく出てくる「チキンミール」といった言葉はご存知でしょうか?
これは一見「チキン=鶏肉」をさしてそうな名前ですが、鶏肉ではありません。
チキンミールとは、チキンの骨や皮・肉を乾燥させてから砕き、粉末にした物のことをいいます。そのため「肉」ではありません。
なぜこの様な加工がされているかというと、人間が食べれる様なもも肉・胸肉といった部位を除いた食品の残骸(骨周辺や皮周辺などの部位)を仕入れて、ペットフードとして販売するためです。
ドッグフードは安いもので言えば1gあたり0.3円を切ります。人間のご飯であれば絶対に実現できない様な価格で食品を販売できている理由には、この様な品質を犠牲にしたギリギリ工夫が隠されているのです。
〇〇ミールは危険な食材というわけではありませんが、品質や衛生面を気にするならば、〇〇ミールを含むドッグフードは選ぶべきではありません。
〇〇類と書かれた食材は、〇〇を主成分とした複数の肉類を混ぜ合わせた物を意味します。
人間の食材には使われ無い様な部位や品質の低い肉を混ぜ合わせた物なので、品質の低い食材を与えたく無い方や、肉類に対してアレルギーを持つ子は、避けた方が賢明です。
市販のドッグフードの原材料表を確認すると「チキン類」や「ポーク類」といった原材料を見ることがあると思います。
例えばチキン類は、チキンを中心に様々な肉類の破片を混ぜ合わせて作ったミートボールの様な食材です。
つまりチキンという名前は冠していても、実際はどんな肉がはいっているのか、どの部分の肉が使われているのか?もわからない食材だということです。
また、人間が食べる胸肉・もも肉といった部位というより、骨に近い部分や加工食品の余りを混ぜ合わせて作っているので、原価も非常に安い。
〇〇類は食べれるものではありますが、品質が良いものでは決してなく、意図せずアレルゲンを摂取してしまうこともあります。
〇〇類を含むドッグフードをなるべく選ばない方が賢明です。
ドッグフードの生産国は、材料を仕入れて加工しパッケージングする国と地域のことを表しています。
加工工場で仕入れ食材の品質チェックも行うため、ドッグフードの品質は生産国の法律や安全意識に左右される部分が大きいです。
愛犬のためにも、どの国で加工されているかは確認してから選びましょう。
加工食品がどこで作られた物かを確認するポイントとして、「生産国」と「原産国」の2つがあり、名前は似ていますが意味は異なります。
原産国とは、加工食品の原材料が作られた場所を意味しますので、ドッグフードであれば肉類や穀物・野菜などが作られた地域です。
一方生産国とは、最終加工品が作られた国のことを意味するので、ドッグフードの場合は食材を仕入れて加工しパッケージングした国を指します。
ドッグフードの品質は、「原産国」「生産国」の両方に左右されますが、生産国の方が重要です。
なぜなら、原産国がどこであっても、加工工場では生産国の法律にしたがって輸入・仕入れを行い、生産国の安全・衛生基準を守って加工が行われるからです。
特に食品で使われている食材のみを使っている「ヒューマングレード」の仕入れ・加工体制が整っていれば、原料の仕入れに対しても必ず安全性のチェックがなされています。
ドッグフードも人間の食品も、食材の原産国は開示義務はありませんが、生産国は開示する義務があります。
そのため十分な安全基準を設けた国で加工されたかは必ずチェックしましょう。
ドッグフードの原産国は通常開示されておらず、原産国が日本であっても、使われている農薬や飼料などまでチェックすることは事実上不可能です。
原産国を気にしすぎるよりも、生産国や栄養価や愛犬への適性をチェックする方が優先度が高いです。
原産国とは、加工食品の各原材料が作られた国を表しています。
似て非なる言葉に「生産国」がありますが、これは仕入れた食材を調理し梱包した国です。
ドッグフードで言えば、鳥や豚などのタンパク質や野菜・穀物などをどこから仕入れたかが「原産国」にあたります。
原産国が「日本」であるかをチェックする方もいますが、原料の最終仕入れ国が適用されるため、「育ったのは中国でカットしたのが日本でも”国産”と言えてしまう」などのトリックもあります。
また原産国は、日本で育った野菜でも使っている農薬がなんなのか?種や飼料はどこなのか?と、気にすればするほど泥沼にハマってしまいます。
近年では「オーガニック食材」などの評価期間も充実したため、各食材の原産国や使われた飼料や農薬が作られた地域まで情報を開示した食品も販売されています。
「どうしても」という方はオーガニック食材のみを使って手作りのドッグフードを作るというのもできますが、あまりセンシティブになりすぎない方が吉でしょう。
グレインとは小麦や米など穀物全般のことを意味します。
多くの市販ドッグフードは主原料は穀物となっています。
そのためドッグフードをずっと食べ続ける飼犬は、穀物を特に多く摂取することになり、敏感な子の場合はアレルギー症状になることがある様です。
そこで近年では穀物(=グレイン)を一切使っていない(=フリー)「グレインフリー」のドッグフードが販売される様になりました。
しかし、グレインフリーは小麦などの穀物にアレルギー症状を持っている子には有効ですが、全ての飼い犬に適しているというわけではありません。
グレインフリーであっても、グレインフリーでなくても、健康上問題はありません。
しかし飼い主としては、愛犬にどんなドッグフードを選んだのかを知っておくべきなので、グレインフリーなのかどうかはチェックしておきましょう。
グルテンとは、小麦などに含まれる炭水化物の一種です。
犬や猫は体質上炭水化物の消化を苦手としているので、グルテンを持つ食材(小麦)を含まないグルテンフリーのドッグフードを選んであげる方が消化に優しいと言われています。
グルテンとは、小麦に含まれる「炭水化物の一種」です。
穀物の入っていない「グレインフリー」のドッグフードは取り立てて選ぶ必要がないですが、グルテンを含んでいない「グルテンフリー」のドッグフードは選んだ方が望ましいとされています。
犬や猫は、人間とは違い、炭水化物を分解する「アミラーゼ」という消化酵素を唾液に含んでいません。
この様な違いから、犬や猫は炭水化物の分解を得意としておらず、小麦などを効率よく消化吸収できません。
もちろんグルテンを含んだドッグフードが「健康に悪い」というわけではないので必須ではないですが、消化器官への負担を抑えるためにも「グルテンフリー」のドッグフードを選ぶ方がベターです。
ドライ・ウェット問わずドッグフードは、さまざまな粒サイズのものが販売されています。
飼犬の体格にあった粒のドッグフードを選ばないと、飲み込めなかったり食べづらいということがあります。
小型犬なら粒の小さいドッグフードを、大型犬なら粒が大きいドッグフードを選びましょう。
粒のサイズは、ドッグフードと愛犬の相性に一番重要なポイントです。
小型犬にとって粒が大きいドッグフードは食べれませんし、大型犬にとっては粒が小さすぎるドッグフードは食べ応えが内容です。
犬は食事をする時、歯をほとんど使わず飲み込む様にして食べます。
そのため、愛犬の体格や口の大きさに合わせて丸呑みできる粒の大きさを選ぶ様にしましょう。
ドッグフードによっては、同じブランドでも大型犬用や小型犬用に分けて販売しているドッグフードもあります。
また1kg以下の超小型犬と呼ばれる犬種の場合、粒状のドッグフード自体が飲み込めない場合もあるため、その場合はペースト状のドッグフードを与える様にしましょう。
ドッグフードの粒の柔らかさもドッグフード選びの重要なポイントです。
犬はほとんど咀嚼しないで飲み込むので比較的柔らかい方が食べやすいですが、ワンちゃんごとに好みが分かれるので、愛犬の食いつきを見て選んであげましょう。
粒の柔らかさはワンちゃんにとっての食べやすさに影響を与えます。
歯の健康は人間にとっても犬にとっても重要なので、「硬いドッグフードを食べさせた方が歯の健康に良い」という話を聞いたことがあるかもしれません。
しかしこれは間違っています。
犬はドッグフードを食べる時ほとんど咀嚼をしないため、硬いドッグフードを食べようが、柔らかいドッグフードを食べようが歯の健康にはほとんど関係ありません。
(日々の歯磨きの方が一番重要です)
さらに、ドッグフードの硬さは含有する水分量に比例します。
水分含有量が少ないほど硬いドッグフードになりますが、食事とセットで水分を取れないと、栄養の吸収率も落ち、水分不足になりやすくなります。
ペースト状のドッグフードまで柔らかいと食べにくい子もいますが、できれば水分量が多く柔らかいドッグフードを選んであげるべきです。
AAFCOの基準によると愛犬の体重・避妊の状態・年齢に合わせて、1日に必要なカロリーが変わります。
ドッグフードはそれぞれ100gあたりのカロリーが大きく変わることがあるので、1袋の量や値段だけで選ぶのではなく、ドッグフードのカロリーを計算して必要な量と金額を調べましょう。
AAFCOの基準によると、愛犬の体重・避妊の状態・年齢などの要素によって、1日に必要なカロリーが変わります。
またドッグフードはそれぞれ100gあたりのカロリーが変わります。 ドッグフードを選ぶ時は、パッケージに記載されたカロリー値から逆算して購入量や金額を求める様にしましょう。 1袋の値段やグラムだけで選んでしまうと、見た目よりより高かったり、コスパが悪いこともあるので要注意です。
ドッグフードを選ぶ際は、愛犬の状態とドッグフードそのもののスペックが重要ですが、それ以外にも「どのように購入するか」も重要です。
同じドッグフードを買ったとしても、買い方によってちょっとお得に手に入れることもできるので、ぜひ購入する前に確認してみましょう。
同じドッグフードを同じ店で同じタイミングで購入したとしても、賞味期限が異なる場合があります。
賞味期限は長いパッケージの方がより新鮮な商品なので、購入する前に必ずパッケージを確認しましょう。
ドッグフードは人間の食品と同様に賞味期限が設けられています。
賞味期限は「対象の食品を美味しく食べられる限度となる保管期限」となっていますので、賞味期限が迫っていても、多少賞味期限がすぎてしまっても、食べられる物ではあります。
ただしドッグフードを製造した後に期間が開いてしまうことで、ドッグフードの品質は間違いなく劣化していきます。
そのため例え賞味期限以内であっても、なるべく早めに食べ切る方がベターです。
同じ商品が同じ棚に横並びで並べてあったとしても、製造したロットが異なるために、1袋ごとで賞味期限が若干異なる場合があります。
賞味期限が遠い物ほど、より新鮮な商品であることは間違いないので、ドッグフードを購入する前にパッケージの賞味期限を確認するようにしましょう。
ドッグフードは愛犬に毎日あげるご飯です。
今後一緒に旅行へ行ったり、ペットホテル等に預けたり、将来的にご家庭が引っ越すこともあ流はずです。
通販ならば全国どこでも配送できますが、購入できる店舗が限られていると不便なこともあるので要注意です。
ドッグフードは愛犬に毎日与え続けるご飯ですので、「簡単に手に入る」ということも非常に重要なポイントです。
同じような見た目の商品でも、香りや粒が微妙に違いに気付き全く口にしてくれないこともあるため、同じ商品を切らさずにご自宅に保管しておくことが大事です。
今住んでいる自宅のそばのペットショップのオリジナルブランドのような商品を使っている方は要注意です。
万が一店が閉店してしまったり、今後飼い主のご自宅が遠くへ引っ越してしまうことも考えれれるので、オリジナルブランドが他の店舗や通販等で購入できない場合は「同じ商品が手に入らない」ということもあり得ます。
チェーン量販店のドッグフードより、専門のペットショップで購入する方が品質が良いドッグフードなのは確かですが、「どこに住んでいても手に入れやすいか?」は、ドッグフード選びのチェックポイントの一つです。
ドッグフードは毎日与える物ですので、お得に買えることに越したことはありません。
同じドッグフードでもどこで購入するかで値段が変わりますので、なるべく安く購入できる方法を探してみましょう。
ドッグフードは、ペットショップやホームセンター、通販や動物病院などなど、様々な方法で購入することができます。
例え同じブランドのドッグフードだとしても、どこで購入するかで値段が異なります。
ペットショップ等の店舗で購入する場合、店舗や卸売業者の取り分が金額に上乗せされるため値段は高くなり、同じ通販でも「楽天」や「Amazon」などのモールで書くと手数料分高く販売されているため、単純に一番安く購入する方法は「各ドッグフードの公式サイトでの購入」です。
ただし通販の場合は送料や支払い手数料が上乗せされるため、少量で買う場合は逆に高くなってしまうこともあります。
もしペットショップ等でも取り扱いがある場合は、店舗でまず少量を購入して試し、愛犬が気に入ってくれたら公式サイト等からまとめ買いするというのが一番お得に購入できる方法です。
製造・販売会社のサポート体制は、商品の品質の高さと対応しています。
自社商品のことを詳しく知らなかったり、犬や栄養に対する知識が乏しい場合、商品の品質も自然と落ちてしまいます。製造・販売会社のサポートが整っているかをチェックしてみるのも良い方法です。
ドッグフードは愛犬が毎日食べる食事であり、健康に一番影響を与える物ですので、飼い主としては様々な疑問や不安があるはずです。
こういった飼い主の声を聞くために、ほとんどのドッグフードメーカーはサポート窓口を用意しています。
品質の高い商品を届けようと努力している企業であれば、商品の魅力を十分伝えるために、サポート窓口でのコミュニケーションは丁寧に行われています。
逆に商品へのこだわりが薄く品質が低い会社の場合、サポートに問い合わせても「お答えできません」の一点張りだったりします。
もちろんサポートの品質=商品の品質ではないので、参考程度にしかなりませんが、商品の細かいスペックを問い合わせた際の対応で、HPやパッケージに記載されていない細かい部分のこだわりも浮かび上がってくるでしょう。
ドッグフードは持ち運びが大変なので、通販を利用して購入する方が増えています。
通販で購入する際にまず確認すべきなのは「定期購入かどうか」です。
定期購入だと気づかずに不要な商品を何度も買ってしまわないよう、よく確認してから申し込みましょう。
ドッグフードは重く嵩張る商品なので、通販を利用して購入する方が増えています。ペットフード協会の調べによると、すでに30%以上の方が通販で購入しているとのことです。
通販でドッグフードを購入する際に一番気を付けるべきは「定期購入かどうか?」です。
定期購入とは、1度申し込むと一定の期間ごとに自動的に商品が配送されるもので、毎日同じ量を与え続けるドッグフードの場合は便利ではあるものの、知らないうちに注文が確定しているなんてことにもなりかねません。
初めて与える商品の場合は「食べさせてみたけど合わなかった」ということも多々あるので、新しいドッグフードを購入する場合は「定期購入かどうか」を十分にたしかめ、解約忘れの内容に注意しましょう。
通販でドッグフードを定期購入すると安く手に入る反面、不要になった際に解約の手間がかかります。
解約の方法をきちんと確認してから購入することで安心して通販でドッグフードを購入できますので、ぜひチェックしておきましょう。
通販でドッグフードを定期購入すると、単品で購入する時と比べてかなり格安で購入することができます。
近年ネット広告費が値上ってしまっているため、既存のお客さんに安くリピート購入してもらうという動きが盛んだからです。
ドッグフードは同じブランドを毎日一定量与え続けるので、定期購入することは飼い主側にとってもメリットは大きいです。
しかしドッグフードをさらに切り替える場合は定期購入を解約する必要があります。
いざ解約が必要な際に戸惑わないように、「解約の方法」はきちんと知った上で購入するべきです。
またドッグフードメーカーによっては、「3回以上購入しないと解約できない」といった縛りを設けていたり、「解約の際はキャンセル料金が必要」という規約がある場合もあるので、合わせて確認する必要があります。
ドッグフードを選ぶ際に飼い主が確認すべき26のチェックリストはいかがだったでしょうか?
最後に、今回取り上げたチェック項目をまとめたチェックシート(PDF形式)をご用意しました。
以下からダウンロードしていただき、スマートフォンやタブレットへ保存したり、印刷したりして、ご活用ください。
愛犬の体調の変化や好みによってドッグフード選びですでに困っている方はもちろん、今はまだドッグフードを切り替えるつもりがなくても、愛犬が高齢犬に近付くにつれて与えるドッグフードを変える時がいずれやってきます。
もし、このチェック項目も必要なのでは?という視点がありましたら、編集部までご連絡ください。
チェックシートの次回更新時に反映させていただきます。