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成犬用ドッグフードに必要な栄養素と正しい給餌量を知ろう!

最終更新: 2024.05.28
成犬用ドッグフードに必要な栄養素と正しい給餌量を知ろう!
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ドッグフードには子犬用と成犬用があることはご存知でしょうか?

人間にも子供と大人で推奨される食事が変わるように、犬も子犬と成犬では適した栄養素に変化が現れます。

ご飯は動物の体を形作る最も大事な要素です。

愛犬の成長段階に合わせてドッグフードを切り替える事はとても重要なポイントとなるので、犬に健康的な日々を遅らせるためにも注目したいところです。

今回は成犬用ドッグフードに切り替える意味や、与える量などについてご紹介しますので、愛犬のために予習してみましょう。

成犬用ドッグフードとは?子犬用とは何が違う?

子犬は成犬と違って体を大きくしていっている真っ最中なので、実はとても大量の栄養を必要としています。

成犬と比較すると体重1kgに対してタンパク質は4倍、カルシウムやリンは6倍程となっており、非常に高密度の栄養素が必要だということになります。

もしこれと同じ割合の栄養を成犬が摂ってしまうと、栄養過多になってしまい健康被害を被ってしまう可能性があります。

成犬になると体の成長が落ち着き、以降は体の維持のための栄養で済むようになるため、栄養素の割合が成犬の体型時に適切な量に設定された成犬用フードに切り替えたほうが良いのです。

これらのことから子犬用のフードの方が栄養が多いということがわかります。

一見子犬用のままでも栄養素を元にした量に調整すれば大丈夫だと思ってしまうかも知れませんが、そうなると栄養素は足りていてもドッグフードの量が足りずに犬が空腹感でストレスを感じてしまいます。

またあまり胃が消化作業を行っていないと機能が衰えてしまうことも有り、病気に成ってしまうこともあります。

そのため愛犬がお腹をちょうど満たせる適度な量で適切な栄養が補給できるように調整された成犬用のドッグフードを与える必要があると言えます。

ドッグフード、愛犬の餌の選び方を犬種・体型・年齢別で解説!


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成犬用ドッグフードを与える際の給餌量の調べ方

 

愛犬に与える成犬用ドッグフードの給餌量に関しては、おおむねパッケージの裏側や側面にその記載があります。

どのような犬種なのか、犬の体重はいくつなのか、そして今が春夏秋冬いつの季節なのかに対応した量が設定してあるのでよく読んで与えるようにしましょう。

また記載されているのが「1日の量」なのか「1回の量」なのかは見落としやすい部分ですのでしっかりと確認してください。

人間の食事に比べると量が少なく感じて勘違いしがちなので注意が必要です。

あまりないことですが、もしこの給餌量の記載がパッケージに見られなかった時のために、一般的な給餌量の割り出し方も覚えておきましょう。

以下が成犬用ドッグフードの給餌量の目安になります。

犬種 給餌量 (標準的なドッグフードの場合)

チワワ
(体重 1~2kg)

25g~55g

ミニチュアダックスフンドやシーズー等の超小型犬
(体重 2kg~5kg)

55g~100g
ボストンテリアやチベタンテリア等の小型犬
(体重 5kg~10kg)
75g~150g
フレンチブルドッグやダルメシアン等の中型犬
(体重 10kg~30kg)
130g~390g
大型犬
(体重 30kg~60kg)
360g~780g

この目安に加えて、出産後の雌犬に与える場合はエネルギーを消耗しているので上記の物に+50%ほど上乗せした量を与えても大丈夫です。

しかしその際もやはり体調や体重の増加具合を見て調節する必要があります。

他にも犬の便が軟便になってしまう時は量を少なく調節することで改善する場合があります。

成犬用ドッグフードは正しい分量与えよう

 成犬用ドッグフードは摂取量と栄養素の割合を適切に整えられた総合栄養食です。

基本的にはこのドッグフードと水を与えるだけで犬の栄養状態が適切な状態に維持されるように配分されています。

与えすぎても栄養過多での肥満などが起きますし、少なすぎても栄養失調による体調不良になってしまいますので、正しい分量を守ることが何より肝要です。

この量を守る上で調整ミスをしてしまいやすいのが犬用のオヤツの存在です。

可愛い愛犬の喜ぶ姿が見たいがためにジャーキーなどのオヤツをつい与えてしまうケースがあります。

しかし、それらにも動物性蛋白質などの栄養素があり、そのためオヤツを与えた日も成犬用ドッグフードをいつもどおりの量与えてしまうとオヤツの分でカロリーをオーバーしてしまいます。

1回2回であれば些細なことかもしれませんが継続的にこれが続いてしまえば使い切れないカロリーがコレステロール値を挙げてしまい、肥満の原因となってしまいます。

見た目は可愛らしくとも寿命を縮めてしまう危険な状態なので、オヤツを与える場合はその分成犬用ドッグフードを与える量も減らして調節を行う必要があります。

この調整が難しいという場合は、オヤツには低カロリーのビスケットやガムを使うと良いでしょう。

またガムや骨には歯垢除去効果もありますので愛犬のデンタルケアも兼ねることが出来ます。

基本的にドッグフードなどに砂糖などの虫歯の原因隣りやすい物は入っていませんが、人間が食べるものを犬が欲しがってつい挙げてしまっている場合、食品の糖分によって虫歯になりやすくなっている場合もあるのでこれらでのデンタルケアは万が一の予防として有効です。

愛犬に与える成犬用ドッグフードの量を正しく、栄養素の管理をしっかりと行うことをお伝えしましたが、その重要性が分かるある実験があります。

アカゲザルを使った実験で、健康を損なわない程度にカロリー制限を行った食事をグループと、正常なカロリー量の食事を与え続けたグループに分けて観察が行われました。

この結果、カロリー制限を行ったグループと比べて正常食で満腹に過ごしてきたグループは2.9倍も疾病リスクが上昇し、約3倍死亡リスクが増加することがわかりました。

また見た目にも肌のハリが落ち、発毛も減って体毛が全体的に薄くなりました。

このことから過剰に給餌してしまうことは愛犬の疾病・死亡率を上げ、老化を進めてしまうリスクがあることがわかりますし、適切な量を守るという事はとても重要だと言えます。

愛犬と長く家族でいるために成犬用ドッグフードの量はしっかり管理しよう

子犬用ドッグフードではなく成犬用ドッグフードを与えるためには、犬の成長具合を考えカロリーや量を守ることが重要になってきます。

何かを食べることは人にとっても犬にとっても娯楽の一つであるため、喜ばせるためについ過剰に与えがちになってしまいますが、それには寿命の短縮や病気という大きなリスクが伴う危険な行為です。

愛犬のためを思うのであれば、しっかりと量やカロリーに気をつける事が少しでも愛犬と長く暮らしていけることに繋がると意識していきましょう。

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