顔はしわくちゃだけど、よく見ると愛らしいまん丸した目。
人によく懐くため、見ただけで笑顔になって思わず虜になるような魅力を持つパグは、ペットとして人気のある小型犬です。
お世話をするにあたって気を付けたいのは、日々の体調管理です。
運動はもちろん、エネルギーの元となる食事、つまりドッグフードに気を配るのは飼い主として重要な役目でもあります。
ここでは、パグの体格や特徴などと合わせて、数あるドックフードの中でどんな種類のものを選んであげたらいいのかご紹介します。
パグの特徴とドッグフードの関係性
胴体がずっしりして脚が短く、お世辞にもスレンダーな見た目とは言えませんが、パグは筋肉質でしっかりとした体格をしていて、体重は平均約6~8キロと小型犬としては重めです。
活発で小さく動き回るイメージもありますが、実はあまり活動的ではないことから太りやすいとされているため、肥満率の高い犬種として知られています。
一日30分を目安に運動するよう心掛けると良いでしょう。
パグは食欲旺盛なところがありますが、だからといって与えすぎには注意です。
ドックフードに記載された目安量を参考にしながら、量が多すぎないように調整する必要があります。
運動の量と食事の量のバランスを取るのが大事なのは、犬も人間も同じです。
可愛いペットのために長く健康でいてもらうためには、日常のお世話の仕方が大きく左右します。
さらには量だけではなく、ドックフードの質も考えてあげるのがベストです。
私たちが食べるお菓子や高カロリーな食事を与えないのはもちろん、ドッグフードを選ぶ時には原材料表記を確認するようにしましょう。
適性の体重よりも大幅に超えてしまうと病気のリスクが高くなってしまいます。
パグにとって理想的な体重と健康を維持するためには、ドックフードの選び方は重要と言えます。
パグには高品質なタンパク質が使用されているドッグフードを選ぶ
パグの健康を維持するために、たんぱく質、脂質、ビタミンやミネラルは欠かせない栄養素です。
まず、パグのドッグフードの選び方として、高品質なタンパク質が使用されているドッグフードを選ぶ方法があります。
太りやすい体質のパグにとって、たんぱく質が主原料、もしくは多く含まれているドッグフードを選ぶと消化吸収がいいことがおすすめの理由として挙げられます。
他にも消化を促して腸内環境が整っていると健康につながります。
また、筋肉の発達を助けるたんぱく質は、基礎代謝を上げて太りにくくする効果も期待できます。
さらには、体の様々な組織はたんぱく質から構成されており、健康的な皮膚を保つことはアレルギーを起こしやすい傾向にあるパグにとって大切です。
ドッグフードの原材料表記は、配合されている割合が多い順番に記載されています。
そのため、初めに小麦やとうもろこしが記載されているものではなく、肉や魚が書かれているものを選ぶと良いでしょう。
更にいえば、肉類だけでなく、鶏肉やオーガニックチキン、ラム生肉などどういったお肉の種類を使っているのかしっかり記載されているドッグフードの方が信頼性がより高いと言えます。
サーモンやマグロなどの脂が比較的多い魚類は高たんぱく質に加えて、パグの健康的な皮膚や被毛を保つために大切な必須脂肪酸のオメガ3が多く含まれています。
積極的に食事に取り入れることをおすすめします。
パグの関節をサポートするドッグフードを選ぶ
関節をサポートする成分が含まれているかを確認する選び方もあります。
毎日健康のために運動している愛犬でも、基本的な食事バランスが取れていないと将来影響が出やすいのが関節です。
パグやダックスフントといった小型犬は胴体の大きさに対して骨付きが細く、関節に負担がかかりやすいという体質を持っています。
そこで、軟骨の主成分となるグルコサミンや軟骨に弾力性を補う効果のあるコンドロイチン、骨作りに不足しがちなコラーゲンが配合されたトータルケアをサポートするドッグフードを選ぶことで栄養素を補給することができます。
また、最近では栄養補給としてサプリも見られます。加齢に伴って栄養が不足しやすくなるため、こちらは必要に応じて利用すると良いでしょう。
人工添加物が使用されているドッグフードは避ける
近年は健康ブームによって天然由来の成分の安全性が高いことが注目され、意識的に人工添加物が含まれていないものを選ぶ人が増えてきています。
それはドッグフードを選ぶ場合も同様です。
ドックフードに含まれる人工添加物としては、保存料や着色料、乳化剤が使われている可能性があります。
それは保存性を高めたり、見た目を良くしたり、混ざりにくいものを混ざりやすくするためにとても効果的なため、使用されています。
その反面、毒性を持つものもあり、愛犬にとってはそれを体に取り入れ続けることで発がん性をもたらすなどの健康被害が出る可能性が考えられます。
例えば、除草剤にも使われるエトキシキンや保存料や酸化防止剤として使われるBHAやBHT、ドッグフードに含まれるお肉を鮮やかなピンク色に保つ目的で使われる亜硝酸ナトリウムなどです。
これらすべては環境省が発表しているペットフード安全法において、使用に制限がある人工添加物で成分規格が設定されています。
ウェットタイプのドッグフードに使われる保湿や制菌を目的としたプロピレングリコールなど、他にも多くの人工添加物が存在しています。
天然の添加物は合成されて作られたものではなく、天然に存在する物質を使用しているものもあります。
人工添加物に比べると保存力は高くありませんが、体により優しく無害であることがほとんどです。ペットフードを探す際には、無添加や天然添加物のみ使用した自然派のペットフードを優先して選ぶと安心して食べさせられるでしょう。
また、保存期間が長いものなどはどうしても人工添加物が多く使われていますので、そちらにも注目して選ぶことをおすすめします。
パグのドッグフードの選び方にこだわってみよう
ドッグフードを選ぶ際に、カロリーが高いドッグフードや人工添加物が含まれたドッグフードを与えたからといってすぐに病気に直結することはありません。
しかし、食習慣として長期的に見ると、良質な栄養素や自然素材を使用したちょっとこだわりのドッグフードを選んであげることで元気に過ごしやすくなります。
お世話をする飼い主である私たちにとっても、愛犬が健康的でいてくれることが最大の喜びになるでしょう。
パグにとって理想のペットフードを見つけて、健康的な生活をサポートしてあげましょう。