初めてポメラニアンを飼う方必見！健康に長生きできるドックフードの選び方

小型犬の一種であるポメラニアンは丸っこい体つきとふさふさした毛並みから、ぬいぐるみのようなかわいらしさをもつ犬種として高い人気があります。
屋外と屋内の両方で飼育ができることから日本でも長く親しまれてきた犬種です。

美しい毛並みと良好な体調を保ち、長生きさせるためには美味しいドッグフードを与えるのが重要なポイントのひとつになります。
愛犬といつまでも一緒に暮らすために、ポメラニアンの特徴や必要な栄養の割合について詳しく学びましょう。

ポメラニアンってどんな犬種？平均体重や罹りやすい疾患は？

ポメラニアンはドイツとポーランドにまたがるポメラニア地方が原産地とされています。
狩猟やそり引きの用途で飼育されていたジャーマン・スピッツやサモエドがルーツであり、当初はポメラニアンもこれらの犬種と同様に中型犬ほどの大きさでした。

後に品種改良によって意図的に小型化されましたが、これは王族や貴族がペットとして飼う目的で行ったことです。
17世紀から19世紀にかけて欧州各国の貴族階級ではポメラニアンをペットにするのが流行し、それに伴って様々な毛並みの個体が繁殖されました。

現在でもポメラニアンは飼育しやすい小型の犬種として知られ、アメリカでは室内で飼育する小型犬の代名詞ともなっています。
小型犬であるポメラニアンは体重が2キロから3キロ程度と軽く、体高も30センチを超えることはほとんどありません。

しかし、元々が中型犬だったことから稀に体が大きく体重も5キロ近くまである個体が生まれることがあります。
原産地のポメラニア地方が寒冷地だったことから、ポメラニアンの毛並みは主毛と副毛が一緒に生えるダブルコートです。

そのため、実際の体形よりも大きく、太って見える特徴があります。
体力があるので病気にかかりにくく、長生きする犬種としても知られています。

快適な環境で飼育した際の寿命は約15年とされていますが、個体によって多少の違いが生じるのは避けられません。
しかし、疲労やストレスが蓄積しないように気を配れば15年を超えて飼育することが可能です。

頑丈な犬種ではありますが品種改良によって短期間のうちに小型化した弊害として、膝の骨が脱臼しやすい傾向があります。
生まれつきの障害として膝の関節の形成不全がある他、気管支の変形による呼吸障害が多く見られます。

ポメラニアンはボリュームのある毛並みが特徴的な犬種ですが、皮膚病による脱毛に見舞われるリスクが高いので注意が必要です。
皮膚の色素沈着が伴う脱毛は遺伝病の一種とされていますが原因が不明なため、効果的な治療ができません。

体力を温存させ、症状が自然に治まるのを待つのが最適な対処法とされています。

ポメラニアン用ドッグフードの選び方

美しい毛並みのためにタンパク質が豊富なものを

飼育しているポメラニアンに与えるドッグフードは何でも良いというわけにはいきません。
ポメラニアン特有のふさふさした毛並みを美しく保つには、育毛効果を期待できる栄養豊富なドッグフードを選ぶことが重要になります。

ポメラニアンの体毛を形成する繊維はタンパク質を栄養として成長します。
そのため、与えるドッグフードもタンパク質がたっぷり含まれている物を選ぶのが最適です。

しかし、ポメラニアンに限らず犬は肉食なので、タンパク質だからといって植物性の物を与えてはいけません。
犬の体は植物性の栄養を吸収できないので、却って体調や毛並みに悪影響をもたらすおそれがあります。

ポメラニアン専用と表記されているドッグフードが最善の選択肢ですが、それでも稀に植物由来の成分を使っている製品があるので注意が必要です。
ポメラニアンの体毛の質を高めるにはタンパク質の多さが重要なポイントですが、体調を良好に保つのも美しい毛並みを維持する条件の一つです。

体の具合が悪いと体毛の質も落ちるので、栄養バランスが良いドッグフードを与えるのが飼い主の責務となります。
肥満や胸焼けによる体調不良は毛並みにも悪影響を及ぼすので、脂肪が少なく消化しやすい製品を選ぶことが大切です。

アレルギー予防に配合成分をチェック

アレルギーは人間だけではなく飼い犬にも生じる厄介な症状です。
飼い犬は必然的にドッグフードを多く食べることになるので、配合成分の影響を受けやすい飼育環境に置かれていることになります。

愛犬がアレルギー体質になってしまうかどうかは、ひとえに飼い主の姿勢にかかっています。
ポメラニアンはアレルギー症状が出やすい犬種なので、毎日食べさせるドッグフード選びには細心の注意を払う必要があります。

最も確実な予防としては、ポメラニアン専用と表記されたドッグフードを与える方法があります。
ポメラニアンの体に適した比率で栄養を配合している他、アレルギーを引き起こす成分は含まれていないので健やかに飼育するには最適な製品です。

犬は肉食ですが、肉骨粉のような加工肉によってアレルギー症状に見舞われるケースがあります。肉なら何でも良いというわけではなく、品質が良く安全な物でなければいけません。
ドッグフードの原料も同様に安全であることが重視されます。

近年ではヒューマングレードと呼ばれる、人間向けの食品と同じ安全基準を満たした食材を使ったドッグフードが市販されているので、効果的なアレルギー予防には最適な一品です。
ポメラニアンはアレルギー症状が出やすい犬種と言われていることから、ドッグフードを与える際は配合成分の確認が不可欠です。

愛犬をアレルギー症状で苦しめないためには、飼い主が自分の目でドッグフードの成分を調べて良し悪しを判断することが重要になります。

品種改良によって急速に体が小型化した犬種ほどアレルギー症状が出やすいとされています。
頑丈な体を持つポメラニアンも些細なきっかけでアレルギー症状に苦しめられる可能性があります。

毎日与えるドッグフードだからこそ、体に悪影響が無い高品質の物を選ぶことが大切です。

ドッグフード、愛犬の餌の選び方を犬種・体型・年齢別で解説！

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消化に優しいドッグフードを選んであげる

ポメラニアンの食性の大きな特徴として、「消化器官系が弱い」ことが挙げられます。
これは小型犬に共通する特徴でもありますが、消化器官がデリケートであり、食が細くなりがちです。

この傾向は年老いてくごとに加速していきます。
ですので、消化に良いフードを選んであげるようにしましょう。

ごはんをしっかり消化できているかは「うんち」を見ることで把握することができます。
うんちは「固すぎず、柔らかすぎず」がベストです。

「消化に良いフード」という意味では、ドライフードを避けることをお勧めします。
ドライフードは、ご存知のようにカリカリしており、消化の際に内臓に負担をかけてしまいます。

ですので、ドライフードを与える際にはお湯でふやかして与えてみましょう。
またウェットフードや手作り食もおすすめです。

これらは水分含有量が多いため、消化しやすいつくりになっています。
消化器官の弱い小型犬には特におすすめです。