愛犬に想いがうまく伝わらない…そんな悩みはありませんか?
実はワンちゃんは、言葉の意味よりも声のトーンや飼い主の感情を敏感に読み取っています。
本記事では、褒める時は高めの声、叱る時は低い声といった声色の使い分けや、信頼を深める正しいスキンシップの方法を解説します!
良かれと思ってやりがちな抱きしめる行為が、実はストレスになっていることも!?
さらに、名前を呼んで叱る、後から怒るといったやってはいけないNG行動もご紹介。接し方のコツを少し変えるだけで、愛犬との絆はもっと深まりまるはず!
犬に伝わりやすい声とトーン

ワンちゃんとお話しするとき、彼らは私たちが話す言葉の意味そのものよりも、音の響きや周波数、そして飼い主さんの感情を敏感に感じ取っていることをご存知でしょうか。
だからこそ、愛犬とのコミュニケーションで最も大切なのは、目的によって声の高さやトーンを明確に使い分けることなんです!
たとえば褒め方を工夫するときは、意識して少し高めの声を出してみてください。人間も赤ちゃんや可愛いものを見ると自然と声が高くなりますよね。
あのようなイメージで、明るくウキウキした感情を乗せてあげると、ワンちゃんは「あ、いま喜んでくれているんだ!」と直感的に理解してくれます。
反対に、イタズラを止めさせたいときや叱り方は、低く太い声を使うのが効果的です。
お腹の底から出すような低い音は、母犬が子犬をたしなめるときの唸り声に近い周波数だと言われており、ワンちゃんに「今はダメな時だ」と本能的に伝えることができます。
また、話しかけるときはダラダラと長文で説得するのではなく、ワンちゃんにとって聞き取りやすい短い単語を選ぶのもポイントです。
「どうしてそんなことするの」と話しかけるより、短く「ダメ」や「マテ」と伝えたほうが、音の合図としてスッと頭に入ります。
このとき、感情と声色がチグハグにならないように気をつけてあげてください。
顔は笑っているのに低い声だったり、怒っているのに高い声だと、ワンちゃんは混乱してどう反応していいか分からなくなってしまいます。
最後にひとつだけ注意してほしいのが、大声で怒鳴ることです。これはしつけではなく、単に恐怖心を与えるだけの行為になってしまいます。
愛犬を怖がらせて信頼関係を崩してしまわないよう、ボリュームではなく声の低さと落ち着きで伝えることを意識して、日々のコミュニケーションを楽しんでくださいね。
信頼を深めるスキンシップの正解

スキンシップは単にたくさん触ればいいというものではなく、わんちゃんが心地よいと感じる場所を知っておくことが第一歩です。
例えば、首の周りや耳の後ろ、尻尾の付け根などは、自分では舐めたり掻いたりしにくい場所なので、優しく触れられるととても喜びます!
日頃のケアとしてマッサージするような感覚で触れてあげましょう。
一方で、足先や尻尾の先端といった末端部分は、神経が集中していて敏感なため、急に触られるのを嫌がる子がとても多いので注意が必要です。
また、触れ合うときはタイミングも意識してあげてください。遊びに夢中になって興奮している時に無理に構おうとすると、コミュニケーションがうまく取れないことがあります。
お散歩から帰って一息ついた後や、就寝前のうとうとしている時など、愛犬がリラックスして落ち着いている時間がおすすめです!
そして意外と知られていないのが、人間流の愛情表現とのギャップです。
私たちは愛おしさのあまり、ついギュッと抱っこをしたり、上から覆いかぶさるように抱きしめたくなりますが、これがわんちゃんにとっては動きを封じられる拘束や、支配を表すマウント行為として大きなストレスに感じられる場合があります。
独りよがりな愛情の押し付けにならないよう、撫でている最中に愛犬が目を細めたり、体の力がふっと抜けるようなリラックスサインが出ているかを常に観察してあげてくださいね♪
やってはいけないNGコミュニケーション

毎日一緒に過ごしていると、つい良かれと思ってやっていることが、実はわんちゃんにとって分かりにくいNGなコミュニケーションだったりすることがあります。
たとえば、お父さんは「ソファに乗っていいよ」と言うのに、お母さんは「降りなさい!」と叱るような場面はないでしょうか。
家族の中でルールに一貫性がないと、わんちゃんは正解が分からずに混乱してしまいます。
その結果、ストレスを感じて誰の指示も聞かなくなってしまうことがあるので、一度家族会議を開いて「我が家のルール」を統一することがとても大切です。
また、イタズラを見つけたときについ「ポチ!ダメでしょ!」と愛犬の名前を呼ぶのも、実は避けたほうがいい叱り方なんです。
叱られるたびに名前を呼ばれると、わんちゃんは「自分の名前=嫌なことが起こる合図」と学習してしまうことがあります。
そうなると、いざという時に呼んでも警戒して来なくなってしまうかもしれません。名前は良いこととセットで覚えてもらうために、叱るときは名前を使わずに伝えるようにしましょう!
そしてもう一つ、お留守番中に荒らされた部屋を見て、帰宅後に叱るのも効果がありません。
わんちゃんは数時間前の自分の行動と、今怒られていることを結びつけるのが苦手な生き物です。
理由がわからず理不尽に怒られたと感じてしまい、せっかくの信頼関係が崩れる原因になってしまいます。
もし心当たりがあっても落ち込まなくて大丈夫です。今日から意識を変えるだけで、わんちゃんとの絆はきっとより良いものになります!
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