秋の味覚の代表である栗は、ほくほくした食感も楽しく甘くて美味しいですよね。
愛犬は栗を食べても問題なく、一緒に楽しむことはできるのでしょうか?
今回は、犬は栗を食べても問題がないか、栗に含まれている栄養素、期待できる効果、注意点などを紹介しています。
愛犬に栗を食べさせても良い?
栗の実
栗の実の部分は犬に食べさせても問題はありません。
しかし、生の栗の実は非常に硬く危険で、消化に悪いため、しっかりと茹でた栗を与えましょう。
また、丸ごと与えると丸飲みしてしまう可能性があるため、細かく刻んで与えるようにしてください。
イガ
栗の一番外側のイガは、犬が食べると口の中や食道に刺さり非常に危険です。
秋に栗の木がある道をお散歩をしている子は、足裏に刺さったり、飼い主さんが目を離した隙に食べたりしないように気をつけましょう。
渋皮、鬼皮
栗の渋皮、鬼皮も犬にはあげないようにしましょう。
外側の鬼皮は特に硬く、鋭く尖った部分もあるため、飲み込んでしまうと胃腸の粘膜を傷つける場合があります。
また、渋皮も消化が悪いため与えないようにしましょう。
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栗の栄養素と愛犬への影響
食物繊維
食物繊維は、食後の血糖値やコレステロールの上昇をゆっくりにする機能があります。
また、腸内細菌のエサとなり、腸内環境を整える機能をもちます。
さつまいもなどの芋系は食物繊維が豊富なイメージがありますが、実は栗はさつまいもより食物繊維が豊富です。
食べすぎると逆にお腹の調子が悪くなってしまうため気をつけましょう。
鉄分
栗には鉄分も含まれています。
鉄分は、不足すると貧血を起こしたり、疲れやすくなったりします。
また成長期に不足すると発育不良を引き起こします。
しかし過剰に取り込むと嘔吐や下痢を引き起こしますので、食べ過ぎには注意しましょう。
炭水化物
栗には炭水化物が多く含まれています。
炭水化物はエネルギー源となりますが、摂りすぎると肥満のもとになってしまいます。
エネルギー源は主食で摂取できているはずなので、栗はあくまでおやつとして少量与えるようにしましょう。
ビタミン
栗にはビタミンB1、ビタミンCが含まれています。
ビタミンB1は疲労回復に効果的な水溶性のビタミンで、糖質を代謝するために欠かせない栄養素です。
ビタミンCは高い抗酸化作用をもち、老化防止に効果的な栄養です。
熱に弱いという特徴もありますが、栗のビタミンCはでんぷん質に包まれているため、加熱しても壊れにくいと言われています。
ミネラル
栗にはカリウムというミネラルが豊富に含まれています。
カリウムは犬の細胞の中に最も含まれるミネラルで、体の様々な細胞を正常に機能させるために必要な栄養素です。
また、神経や心臓の働きにも関わる重要なミネラルです。
愛犬に栗を与えるメリット
体力サポート
あくまでおやつやトッピングとして与えても、炭水化物や糖質を多く含む栗はエネルギー源となります。
また、糖質代謝に効果的なビタミンB1や、身体に酸素を回すために必要な鉄分の働きによっても体力サポートが期待されます。
疲労回復
疲労回復に効果的なビタミンB1が栗には含まれています。
ビタミンB1は乳酸を分解してエネルギー代謝を促進する効果を持っています。
たくさん遊んでエネルギーを使って、筋肉に疲労がたまっていそうな日のおやつやトッピングとしておすすめです。
便秘解消
栗には便秘解消に効果的な食物繊維が含まれています。
ただし、食物繊維も取り過ぎるとお腹を壊してしまう場合もあるため注意しましょう。
また、茹でた栗だけではなく、一緒に水分も与えるとより便秘解消に効果的です。
老化防止
栗にはビタミンCが含まれており、老化防止にもなります。
犬はビタミンCを体内で作れますが、年齢が上がるにつれてその能力は落ちてきます。
そのため、シニア期に入る子はおやつ、トッピング、サプリなどでビタミンCを補給するのがおすすめです。
ビタミンCは熱に弱く、すっぱめの果物に多いイメージがありますが、栗は犬の苦手な酸味も少なく、でんぷんに守られており熱しても壊れにくいのでおすすめです。
愛犬に栗を与えて良い量
犬の体重(kg) | 1日あたりの栗の量(g) |
〜4kg | 〜20g(およそ1粒分) |
4〜10kg | 20〜40g(およそ1〜2粒分) |
10〜kg | 40〜80g(およそ2〜4粒分) |
栗には様々な栄養素が入っていることが分かりましたが、与え過ぎると逆に身体に負担がかかります。
1日あたりの目安の量を表で確かめてみましょう。
その子の体調や主食のカロリーなどによって変わるため、あくまで目安としてお使いください。
下痢をしたり、嘔吐したりする場合は、量が多いことも考えられるので調整しましょう。
愛犬に栗を与える時の注意点
殻や皮はNG
栗を与えるときは、イガ、鬼皮、渋皮を取り除き、しっかりと茹でたものを与えましょう。
イガや鬼皮を食べてしまった際は、すぐに動物病院へ連絡し、相談しましょう。
与え過ぎない
栗は100グラムあたり約160キロカロリーとカロリーが高めで、糖質も多く含まれています。
カロリーオーバーになりやすいおやつでもあるため、与えすぎないようにしましょう。
また、初めて栗を与える際は、その子の身体に合わない可能性がありますから少しだけ与えて様子を見ましょう。
平気そうでも与えすぎると、芋や栗などの水分が少なく食物繊維の多い食べ物は、後から吐いてしまう可能性があります。
先ほどの与えて良い量の表を参考に、与えすぎないようにしましょう。
細かく刻んで少しずつあげる
栗は大きいものは、小型犬〜中型犬の消化管を塞いでしまうのに十分な大きさです。
与える際は、しっかり茹でた上で、細かく刻んであげましょう。
また、細かく刻んでも栗は水分が少ないため、一気に食べると詰まってしまう可能性があります。
様子を見ながら、少しずつ与えましょう。
病気の時はあげない
心臓病や腎臓病で療法食を獣医師から勧められている子は、栗は控えた方が良いでしょう。
またお腹が弱い子、じゃがいもやさつまいもを食べると吐いてしまう子も、食物繊維を豊富に含む栗は与えない方が良いでしょう。
愛犬に栗アレルギーはある?
栗は、玉ねぎやチョコレートのような中毒物質を含んでいるわけではありません。
しかし人と同じように犬にも個体差があり、身体に合わない危険性は全ての食べ物に存在します。
どんな食べ物でも初めて与える際は、様子を見ながら少しづつにしましょう。
愛犬に栗を食べさせても基本的には問題なし!
栗には炭水化物、ビタミン、食物繊維などが含まれており、非常に健康に良い食べ物です。
しかしカロリーが高く、糖質も多く含まれているため、あくまで主食は栄養食で、栗はおやつ程度に与えることを意識しましょう。
また、初めて与える時は様子を見ながら少しずつ楽しみましょう!