「愛犬の膿皮症がなかなか治らない、再発してしまう」と悩んでいる飼い主さんも多いと思います。
膿皮症の痒みで苦しんでいる愛犬の姿を見るのは辛いですよね。
本記事では、犬の膿皮症に効果的な食べ物や手づくりご飯について解説していますので、ぜひ最後までお読みください。
犬の膿皮症のための手作りご飯のポイント!
膿皮症の犬に対する手づくりご飯のポイントとしては、以下の3つが重要です。
- 良質なタンパク質
- 消化に良い食事
- 栄養バランスの整った食事
それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
良質なたんぱく質
たんぱく質は皮膚や被毛を構成する要素であり、皮膚の健康状態を保つために必須の成分です。
なるべく生体内で利用しやすく、犬の本来の食性にあった肉類を与えてあげると良いでしょう。
しかし、肉類は食物アレルギーによる皮膚炎を起こしやすい食べ物であるため、与える際にはしっかりと食物アレルギー検査を行ってから与えると安心です。
消化に良い食事
腸内環境が乱れると、皮膚にも悪影響を及ぼすため、消化に良い食事を与えてあげるようにしてください。
消化に良い食事を与えるためには、食事中の脂肪分を抑えてあげることが大切です。
肉類は良質なタンパク質ですが、脂肪も多く含むため与える量は適度にしてあげたり、ささみ肉など脂肪分が少ないものを与えたりしてあげると良いでしょう。
栄養バランスの整った食事
栄養バランスの乱れは、皮膚や被毛の乾燥やフケなどに繋がります。
慢性的な栄養バランスの乱れによって膿皮症が悪化することも考えられるので、しっかりと栄養バランスがとれた食事を与えてあげることを意識してください。
総合栄養食を与えることで、ほとんどの犬ではバランスの良い栄養摂取ができますが、中には栄養素をなかなか吸収できない子もいます。
そうした場合には、消化吸収の良い食事を心がけたり、サプリメントなどで栄養を補完してあげたりすると良いでしょう。
愛犬のご飯にお悩みの方は手作りご飯のココグルメをお試しください。
ココグルメは、食材はすべて人間の食品に使用される食材(ヒューマングレード)を使用しており、学校給食を手がける給食工場で1つ1つ人の手で作っています。
今なら送料無料980円でお試しできるキャンペーンも実施中です!
犬の膿皮症に良い食べ物
犬の膿皮症に良い食べ物としては、以下のようなものが挙げられます。
- ヨーグルト
- タウリンを含む食べ物
- グルタチオンを含む食べ物
- 亜鉛を含む食べ物
- βグルカンを含む食べ物
それぞれについて解説していきます。
ヨーグルト
ヨーグルトは、膿皮症で炎症を起こしている皮膚の状態改善を期待できる食べ物です。
ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整え、皮膚の状態の改善や免疫力の上昇などの効果があります。
飼い主さんは、普段の食事にトッピングしてあげると犬にとっても食べやすいでしょう。
オメガ3脂肪酸を含む食べ物
青魚の油に含まれるEPA、DHA、α-リノレン酸などω3脂肪酸は、抗炎症作用を持ち、体の炎症を抑える効果があります。
以下のような食べ物には、ω3脂肪酸が多く含まれているので、ぜひ摂取させるように心がけてみてください。
- サバ
- イワシ
- サンマ
ω3脂肪酸は、基本的に魚に多く含まれる脂肪酸です。普段の食事からの摂取が困難な場合には、サプリメントを使ってあげても良いでしょう。
タウリンを含む食べ物
タウリンは、肝臓の解毒機能を高め、皮膚炎の原因となる炎症物質を取り除く効果が期待できます。
タウリンを多く含む食べ物としては、以下のような食べ物が考えられます。
- アジ
- マグロ
- イワシ
- ブリ
他にも甲殻類や貝類などもタウリンを多く含んでいますが犬に与えるのは、犬にとって悪影響を与える場合もあるので、基本的に与えないようにしましょう。
グルタチオンを含む食べ物
グルタチオンは強い抗酸化作用をもつ成分です。
抗酸化作用により、体の中の活性酸素を抑制し、体内の炎症を鎮めます。
グルタチオンを多く含む食べ物としては、以下のような食べ物が考えられます。
- 肉類
- タラ
- トマト
- カボチャ
- ブロッコリ一
- ほうれん草
グルタチオンには、腸の免疫力を向上させる効果も期待できるので、皮膚の新陳代謝を促し皮膚炎を抑制します。
亜鉛を含む食べ物
亜鉛は細胞の再生を促す重要なミネラルです。皮膚炎で炎症を起こしている皮膚の回復を補助します。
亜鉛を含む食べ物は以下の通りです。
- 牛肉
- 豚肉
- 馬肉
- イワシ
- サバ
- サケ
亜鉛が不足すると皮膚の新陳代謝が低下し、皮膚炎が悪化する恐れがあるため、積極的に摂取したい成分です。
βグルカンを含む食べ物
βグルカンは、キノコや酵母に含まれている成分であり、免疫力上昇、発癌抑制などさまざまな効果が期待できます。
腸内環境を整える働きもあり、皮膚炎などの炎症を抑制できるでしょう。
βグルカンを多く含む食べ物としては以下のような食べ物が考えられます。
- 舞茸
- エリンギ
- しめじ
- オートミール
- 大麦
キノコ類は、食物繊維が多く含まれており、食べすぎると下痢や便秘の原因になることもあるの
で、適量を与えるようにしましょう。
犬の膿皮症とは
犬の膿皮症とは、皮膚に細菌が感染し炎症が起こっている状態のことであり、感染性皮膚炎ともいいます。
細菌が感染する箇所によって以下の3つに大きく分けられます。
表面性膿皮症
皮膚の表面で細菌が増殖している。
表在性膿皮症
表皮や毛包内に細菌が侵入し増殖する。
深在性膿皮症
皮膚の深部まで細菌が侵入し増殖する。
皮膚の表面に細菌が感染していると診断や治療は比較的簡単ですが、皮膚の奥深くで感染が成立するに従って、診断も治療も困難となります。
犬の膿皮症の症状
犬の膿皮症の症状としては、以下のような症状がみられます。
- 発疹
- 痒み
- 脱毛
- 皮膚がめくれる
- 皮膚が黒ずむ
それぞれについて解説していきます。
発疹
犬は、膿皮症になると、皮膚にブツブツとした出来物や、膿が溜まったニキビのようなものができることもあります。
こうした皮膚に現れる見た目の変化は「発疹」とよばれ、膿皮症の症状の1つです。
膿皮症の犬では、皮膚の状態を見ると「発疹」が出ていることがあるので、日頃から皮膚の状態を詳しくチェックするようにしましょう。
かゆみ
かゆみは、犬の膿皮症でみられる症状の1つです。
膿皮症により皮膚の状態が悪化していると、犬はしきりに体をかゆがります。
皮膚を掻くことによって、さらに膿皮症が悪化する可能性もあるので、早めに動物病院を受診するようにしてください。
脱毛
膿皮症の犬では、皮膚の炎症や感染が起きている部位の脱毛がみられます。
体の毛を眺めてみて、ポツポツと脱毛していたり、毛量が少なくなっている部分があるならば、膿皮症の可能性を考えなければなりません。
脱毛は、膿皮症以外の原因でも起こる場合がありますので、動物病院で詳しく検査してみると良いでしょう。
皮膚がめくれる
犬の膿皮症が悪化し、皮膚のバリア機能が低下した場合には、皮膚がボロボロになったりめくれるといった症状がみられることもあります。
激しいかゆみを感じている可能性もあるので、早急に動物病院に連れていくようにしましょう。
皮膚が黒ずむ
炎症が長引き、慢性化すると皮膚がガサガサになり色素沈着するため、皮膚が黒ずむといった症状がみられます。
かなり膿皮症が慢性化している場合や耐性菌が出ている場合もあるので、しっかりと精査をして膿皮症を完治させるようにしましょう。
犬の膿皮症の原因
犬の膿皮症の原因となる細菌は、主に皮膚に潜むブドウ球菌です。
皮膚バリア機能が弱った状態で、ブドウ球菌が異常に増殖するため膿皮症になります。
犬が膿皮症にならないようにするためには、皮膚の状態を健康に保つように毎日のケアが大切になってくるでしょう。
飼い主さんは、ご飯やブラッシングなど日々の生活を見直して皮膚の健康状態を保つようにしてあげてください。
犬の膿皮症はうつる?
健康な皮膚では、正常なバリア機能が働き、ブドウ球菌が増殖できないので、膿皮症は、基本的には、人間や他の犬にうつることはありません。
しかし、免疫力が弱っている人や犬、アレルギー皮膚炎に罹患している犬などには、うつる可能性もあるので、心配な方はなるべく膿皮症が治るまでは接触を避けると良いでしょう。
犬の膿皮症の治療方法と費用
犬の膿皮症の治療方法としては、主に投薬と薬浴が考えられます。
ここからは、それぞれの治療方法と費用について詳しくみていきましょう。
投薬
犬の膿皮症の場合には、感染している細菌に対して抗生剤を使用して治療を行います。
痒みや炎症がひどい場合には、痒み止めやステロイド薬を使用し、皮膚のバリア機能の低下を抑制しなければいけません。
また慢性化している膿皮症では、抗生剤が効かない場合もあるので、しっかりと細菌培養や薬剤感受性試験を行うことを推奨します。
薬浴
膿皮症の治療として、薬用成分を含んだシャンプーで定期的に体を洗ってあげる薬浴は非常に有効な治療法です。
あまり薬を飲ませたくない飼い主さんにとっても体への負担が少ないので、安心して行えます。
ドライヤーなどの乾燥の手間はありますが、普段は手入れできない足先などの細かな部分まで治療できるでしょう。
費用
犬の膿皮症の治療例は以下の通りです。
- 投薬:2000円〜(薬の種類や投薬日数による)
- 薬浴:3000円〜
皮膚検査や診察料を含めると診察から治療を含め5000円以上になることもあります。
実際の治療費は病状や治療期間、動物病院によって変わってくるため、上記の金額はあくまでも目安の治療費としてご参考ください。
犬の膿皮症は自然治癒する?
犬の膿皮症を自然に治癒させることは困難です。
膿皮症は、犬の皮膚バリア機能が低下している状態なので、食事などの日々のケアを行い皮膚のバリア機能を健康に保つ必要があります。
飼い主さんは、次章の「犬の膿皮症の自宅ケアや予防方法」を参考にして、自宅でのケアをしっかりと行ってあげてください。
犬の膿皮症の自宅ケアや予防方法
犬の膿皮症の自宅ケアや予防方法としては、以下のような予防方法が考えられます。
- 消毒液を使って患部を消毒
- シャンプーなどで皮膚を清潔に保つ
- 適度な温度、湿度管理を行う
- 手づくりご飯や良質なドッグフードをあげる
それぞれについて詳しく解説していきます。
処方された消毒液を使って患部を消毒
膿皮症になっている箇所が部分的である場合には、消毒液を使用して患部を消毒するようにしましょう。
消毒液は細菌の増殖を抑えられるので、抗生剤などの内服薬と一緒に使用してあげると高い効果が期待できます。
消毒液は病院で処方されるものを使用してあげるようにしてください。
シャンプーなどで皮膚を清潔に保つ
膿皮症が全身に広がっている場合には、シャンプー療法を行ってあげると良いでしょう。
シャンプーを行うことで全身に付着した細菌を綺麗に落とすことができます。
しかし、生乾きのままで放置したり、ドライヤーを当てすぎるたりすると逆効果です。
シャンプーをした後は、ドライヤーを優しく当ててしっかりと乾かしてあげるようにして下さい。
適度な温度、湿度管理
細菌は、温度と湿度が高い夏場や梅雨の時期に増殖します。
そのため、飼い主さんは、室内の温度や湿度管理を徹底して行うようにしてください。
また、乾燥しすぎた状態も犬の皮膚にとってはあまり良くありません。
室温は、22〜25度程度に保ち、湿度は40〜60%の範囲に設定してあげるようにしましょう。
手作りご飯や良質なドッグフードをあげる
愛犬の皮膚の健康を保つために、手づくりご飯や良質なドッグフードをあげるようにしましょう。
皮膚のバリア機能をあげるためには、食事から、タンパク質やミネラルなど皮膚に良い成分を犬に与えることが必要です。
また、消化吸収しやすく腸内環境を整えるような食事を与えてあげると皮膚の状態をより健康に保ってくれます。
ぜひ、手づくりご飯や良質なドッグフードを与えてあげるようにしましょう。
膿皮症の愛犬には手作りご飯で良質なご飯をあげよう!
犬の膿皮症では、手づくりご飯などの良質なご飯を与えてあげると皮膚のバリア機能を健康に保てます。
抗生剤などの適切な投薬治療を行いながら、皮膚の健康状態を保てるように日々のケアを行うようにして下さい。