結論:犬の尿路結石で控えたい食べ物は、結石の種類によって違います。ストルバイト結石ではマグネシウムやリンが多い食べ物(煮干し・干しえび・かつお節・ひじき・のり・ナッツ類・大豆など)、シュウ酸カルシウム結石ではシュウ酸が多い食べ物(ほうれん草・たけのこ・さつまいもなどの芋類・ナッツ類・お茶など)を控えます。どちらの場合もいちばん大切なのは、獣医師に処方された療法食を守ることと水分をしっかりとることです。おやつやトッピングは1日のカロリーの10%以内にとどめ、療法食の効果をじゃましないものを選びましょう。
この記事では、結石の種類別に食べてはいけないもの・食べていいものを一覧で整理し、ささみや肉は与えていいのか、おやつの選び方、水分のとり方、すぐに病院へ行くべき症状までまとめました。尿路結石と診断されている子は、食事を変える前にかかりつけの獣医師に相談してください。

犬の尿路結石で食べてはいけないもの・食べていいもの一覧
まずは結石の種類別の早見表です。犬の尿路結石の多くは「ストルバイト」か「シュウ酸カルシウム」で、種類によって控えたい成分が違います。愛犬の結石がどちらかわからない場合は、尿検査や結石の分析で種類を確かめるところから始めましょう。
| 結石の種類 | 控えたい食べ物 | 比較的与えやすい食べ物 |
|---|---|---|
| ストルバイト結石 | 煮干し、干しえび、かつお節、ひじき・のりなどの海藻、アーモンド・ピーナッツなどのナッツ類、大豆・小豆・きな粉、パルメザンなどのチーズ、ジャーキーなど肉のおやつの与えすぎ | キャベツ・きゅうり・にんじんなど水分の多い野菜、りんご・メロンなど水分の多い果物(少量)、加熱した肉・魚・卵をトッピング程度 |
| シュウ酸カルシウム結石 | ほうれん草、たけのこ、さつまいも・じゃがいもなどの芋類、ナッツ類、紅茶・緑茶などのお茶、チョコレート(犬にはそもそもNG) | キャベツ・カリフラワー・きゅうり、りんご・メロン(少量)、加熱した肉・魚・卵(獣医師の指示の範囲で) |
「与えやすい食べ物」も、療法食を食べている子にとってはあくまでおやつやトッピングです。量は1日のカロリーの10%以内を目安にし、療法食の量を減らしてまで与えないようにしましょう。
━━━━━━━━━━━━━
健康な腎臓を維持したい愛犬に!
療法食と一緒にお召し上がりいただけるココグルメ・ケア「腎臓サポート」をお試しください!
▶︎ココグルメ・ケア「腎臓サポート」を試す
※おひとり様1回限り!お試しセットが61%OFFの送料無料で980円!
━━━━━━━━━━━━
ストルバイト結石の犬が食べてはいけないもの

ストルバイト結石は「リン酸アンモニウムマグネシウム」でできた結石です。尿がアルカリ性に傾いたときや、膀胱炎などの細菌感染があるときにできやすく、療法食や治療で溶けることが多い結石です。食事では、結石の材料になるマグネシウムとリンをとりすぎないことがポイントになります。
マグネシウムやリンが多い食べ物を、身近な食材と比べると次のとおりです(数値は100gあたりのmg)。
| 食べ物 | マグネシウム | リン |
|---|---|---|
| ほしひじき(乾) | 640 | 93 |
| 干しえび | 520 | 990 |
| ほしのり | 340 | 690 |
| アーモンド(乾) | 290 | 460 |
| 煮干し(かたくちいわし) | 230 | 1500 |
| 大豆(国産・乾) | 220 | 490 |
| らっかせい(乾) | 170 | 380 |
| かつお節 | 70 | 790 |
| パルメザンチーズ | 55 | 850 |
| (比較)鶏ささみ(生) | 32 | 240 |
| (比較)鶏卵(全卵・生) | 10 | 170 |
| (比較)キャベツ(生) | 14 | 26 |
| (比較)りんご(皮なし・生) | 3 | 12 |
出典:文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」(食品成分データベース)。ひじきやのり、干しえびなどの乾物は1回に使う量は少ないものの、少量でもミネラルが凝縮されているので、トッピングやおやつに使うのは避けましょう。
- 煮干し・干しえび・かつお節:マグネシウムとリンがどちらも多い。硬い煮干しはのどに詰まる心配もある
- ひじき・のりなどの海藻:マグネシウムが特に多い
- ナッツ類(アーモンド・ピーナッツなど):マグネシウムが多く、脂肪も多い(犬にアーモンドやくるみなどのナッツ類をあげても大丈夫?アーモンドミルクは?)
- 大豆・小豆・きな粉:マグネシウムが多い。豆腐も与えるなら少量に(犬は豆腐を食べても大丈夫!腎臓やダイエットへの影響、おやつも紹介!)
- チーズ(特にパルメザンなどの硬いチーズ):リンが多い(犬にチーズをあげてもOK!与える際の注意点やメリットをご紹介)
- ジャーキーなど肉のおやつ:乾燥させた分、リンやたんぱく質が凝縮されている
ささみや肉は与えてもいい?
ささみや肉類はリンやたんぱく質を含むため、与えすぎは控えたい食べ物です。ただし、表のとおりささみのマグネシウムは乾物ほど多くはなく、ささみそのものが結石の直接の原因になるわけではありません。療法食を食べている子のトッピングやおやつにするなら、ゆでて細かくし、少量(1日のカロリーの10%以内)にとどめ、量はかかりつけの獣医師に確認しましょう。
一度結石ができた子や、腎臓病・肝臓病を併発している子は、たんぱく質やリンの制限が必要なこともあるので、自己判断で与えずに獣医師に相談してください。ささみの与え方は「犬はささみはOK?美味しく食べる方法と注意点」でも紹介しています。
シュウ酸カルシウム結石の犬が食べてはいけないもの

シュウ酸カルシウム結石は、尿が酸性に傾いた状態が続くときなどにできやすい結石です。一度できると食事療法や薬ではほとんど溶けないため、手術で取り出すことも多く、再発させない食事が大切です。食べ物では、結石の材料になるシュウ酸が多い食材を控えます。
- ほうれん草:野菜の中でもシュウ酸が特に多い(犬にほうれん草はあげて大丈夫!茎や根、冷凍したものは?量も解説!)
- たけのこ:シュウ酸が多く、繊維も硬い
- さつまいも・じゃがいもなどの芋類:シュウ酸を含み、皮の部分に多い。干し芋は特に控える
- ナッツ類:シュウ酸も多く、ストルバイト結石でも控えたい
- 紅茶・緑茶などのお茶:シュウ酸を含み、カフェインも犬には良くない
- チョコレート・ココア:シュウ酸が多いうえ、犬には中毒の危険があるので絶対に与えない
シュウ酸は水に溶けやすいので、ほうれん草などは茹でてゆで汁を捨てると減らせますが、結石ができた子に無理に与える必要はありません。ブロッコリー・ちんげんさい・レタス・バナナにもシュウ酸はわずかに含まれますが、ほうれん草などに比べると少ない食材です。与えるかどうかと量は、獣医師に確認しましょう(犬にブロッコリーをあげるなら何歳から?量は何gまで?、犬にレタスを食べさせよう!サニーレタスもOK、腎臓病の子は?、犬は何歳からバナナを食べてもいい?量や老犬に与えるときの注意点も)。
なお、結石を心配してカルシウムやマグネシウムを自己判断で極端に減らすのも、シュウ酸カルシウム結石ができやすくなる原因のひとつとされています。手作り食で調整する場合は、必ず獣医師の指導のもとで行ってください。
尿路結石の犬が食べていいもの(野菜・果物・肉や魚)

尿路結石の子に比較的与えやすいのは、マグネシウムやシュウ酸が少なく、水分が多い食べ物です。療法食のトッピングやおやつとして、少量を目安にしてください。
| 食べ物 | 与え方のポイント |
|---|---|
| キャベツ | 水分約93%でマグネシウムも少なめ。茹でて細かく刻むと食べやすい |
| きゅうり | 水分約95%で、水をあまり飲まない子の水分補給に。小さく切って与える |
| にんじん・カリフラワー | 茹でてやわらかくし、少量を。にんじんは皮をむくと食べやすい |
| りんご(皮なし)・メロン | 水分が多くマグネシウムも少ない。糖分があるので数切れ程度に |
| 加熱した肉・魚・卵 | 味付けなしで加熱し、トッピング程度に。煮干しなどの乾物は避ける |
与えやすい食べ物でも、量が増えれば療法食の栄養バランスが崩れます。新しい食べ物を加えるときは、少量から始めて尿の色や回数に変化がないかも見てあげましょう。
尿路結石の犬に与えていいおやつの選び方
「おやつをあげたいけれど、何ならいい?」という悩みは多いものです。尿路結石の子のおやつは、次の順番で考えると選びやすくなります。
- 療法食に対応したおやつを選ぶ:動物病院で扱っている、尿石ケアに配慮したおやつがあります。療法食の粒をおやつ代わりにするのも手軽な方法です
- 手作りなら水分の多い野菜や果物を少量:茹でたキャベツ、きゅうり、皮をむいたりんごなど
- 量は1日のカロリーの10%以内:おやつでお腹がいっぱいになり、療法食を残すのは避ける
反対に、煮干し、ジャーキー、チーズ、ナッツ、干し芋、人間用のお菓子は、結石の種類にかかわらず控えたいおやつです。
さつまいもはストルバイト結石の犬にあげてもいい?
さつまいもはマグネシウムやリンが多い食材ではないため(100gあたりマグネシウム24mg・リン47mg、皮なし・生)、ストルバイト結石の子に少量を与えること自体は大きな問題になりにくい食べ物です。一方でシュウ酸を含むので、シュウ酸カルシウム結石の子には控えましょう。どちらの場合も、水分が少なく糖分が多い干し芋は避け、与えるなら皮をむいて蒸したものを少量にします。
犬が尿路結石になる原因

尿路結石は、尿の中のミネラルなどが結晶になり、腎臓・尿管・膀胱・尿道で石のように固まったものです。できる原因は1つではなく、いくつかが重なって起こります。
ミネラルのとりすぎ・食事の偏り
リン・マグネシウム・カルシウムなどのミネラルをとりすぎると、尿の中に出てくるミネラルが増え、結晶ができやすくなります。おやつやトッピングの与えすぎ、消化しにくい食事が続くことも原因になります。
水分不足・おしっこの我慢
飲む水の量が少ないと尿が濃くなり、結晶ができやすくなります。トイレが汚れている、外でしかおしっこをしないなどで我慢する時間が長いことも、尿のミネラル濃度を高めたり、細菌を増やしたりする原因になります。
膀胱炎などの細菌感染
尿路に細菌が感染すると尿がアルカリ性に傾き、ストルバイト結石ができやすくなります。糖尿病や副腎の病気など、感染を起こしやすい持病がある子は特に注意が必要です。
肥満・運動不足・体質
肥満や運動不足で代謝が落ちると、尿が濃くなりやすくなります。また、犬種や体質によって結石ができやすい子もいます。一度結石ができた子は再発しやすいので、定期的な尿検査で早めに見つけることが大切です。
尿路結石を防ぐ食事と生活のポイント

療法食を指示どおりに続ける
結石の種類に合った療法食は、ミネラルの量や尿のpHを調整するように作られています。治療中や再発予防中は、ほかのフードやおやつを混ぜると効果が落ちることがあります。食べない、飽きたなどの理由で変えたいときも、自己判断で戻さずに獣医師に相談しましょう。
水分をしっかりとらせる
水分をたくさんとると尿が薄まり、おしっこの回数も増えるので、結石の予防にとても大切です。水飲み場を家の数か所に置く、新鮮な水をこまめに替える、フードをぬるま湯でふやかすなど、食事からも水分をとれる工夫をしてみてください。ドライフードは水分10%前後ですが、ウェットフードや冷凍のフレッシュフードは水分70%以上あり、食事から水分をとりやすくなります(療法食を食べている子は、切り替える前に獣医師に相談しましょう)。水を飲まない時の工夫は「犬が水を飲まない時の対処法|必要な量・原因・飲ませる工夫と病院に行く目安」で詳しく紹介しています。
おしっこを我慢させない
トイレはこまめに掃除して清潔に保ち、外でしかおしっこをしない子は散歩の回数を増やして排尿を促しましょう。
適度な運動で肥満を防ぐ
散歩や遊びで体を動かし、適正な体重を保つことも予防につながります。
定期的に尿検査を受ける
結石は小さいうちは症状が出ないことも多く、尿検査で結晶が見つかって気づくこともあります。一度結石ができた子は、獣医師に指示された間隔で尿検査を受けましょう。細菌感染があれば抗生剤、尿のpHを整える薬が処方されることもあります。
━━━━━━━━━━━━━
健康な腎臓を維持したい愛犬に!
療法食と一緒にお召し上がりいただけるココグルメ・ケア「腎臓サポート」をお試しください!
▶︎ココグルメ・ケア「腎臓サポート」を試す
※おひとり様1回限り!お試しセットが61%OFFの送料無料で980円!
━━━━━━━━━━━━
こんな症状はすぐ動物病院へ(受診の目安)

| 症状 | 目安 |
|---|---|
| おしっこが出ない、ポタポタとしか出ない、何度もトイレに行くのに出ない | すぐに受診(夜間でも)。尿道に結石が詰まっている可能性があり、半日〜1日で命に関わることがある。特にオスは尿道が細く詰まりやすい |
| 血尿、おしっこが濁る・キラキラ光る、においが強い | 早めに受診。尿検査で結晶や細菌がないか調べてもらう |
| トイレの回数が増えた、排尿のときに痛がる、陰部をしきりになめる | 早めに受診。膀胱炎や結石のサインのことがある |
| 元気や食欲がない、吐く | おしっこの異常と一緒に見られたら、すぐに受診 |
犬の尿路結石の食事でよくある質問
尿路結石の犬にささみはあげてもいいですか?
ささみそのものが結石の直接の原因になるわけではありませんが、リンやたんぱく質を含むため与えすぎは控えます。与えるならゆでて細かくし、1日のカロリーの10%以内の少量にとどめ、量はかかりつけの獣医師に確認してください。腎臓病や肝臓病を併発している子は、必ず獣医師に相談しましょう。
ストルバイト結石の犬が食べてはいけないものは?
マグネシウムやリンが多い食べ物を控えます。煮干し、干しえび、かつお節、ひじき・のりなどの海藻、アーモンドやピーナッツなどのナッツ類、大豆・小豆・きな粉、パルメザンなどのチーズ、ジャーキーなど肉のおやつの与えすぎに注意してください。
シュウ酸カルシウム結石の犬が食べてはいけないものは?
シュウ酸が多い食べ物を控えます。ほうれん草、たけのこ、さつまいもやじゃがいもなどの芋類、ナッツ類、紅茶や緑茶などのお茶が代表的です。チョコレートやココアはシュウ酸が多いうえ犬には中毒の危険があるので、絶対に与えないでください。
尿路結石の犬に与えていいおやつは?
動物病院で扱っている尿石ケアに配慮したおやつや、療法食の粒をおやつ代わりにするのが安心です。手作りなら、茹でたキャベツやきゅうり、皮をむいたりんごなど水分の多いものを少量にします。量は1日のカロリーの10%以内が目安で、煮干し、ジャーキー、チーズ、ナッツ、干し芋は控えましょう。
尿路結石の犬にさつまいもはあげてもいいですか?
ストルバイト結石の子なら、さつまいもはマグネシウムやリンが多くないため、皮をむいて蒸したものを少量なら大きな問題になりにくい食べ物です。シュウ酸カルシウム結石の子は、さつまいもがシュウ酸を含むため控えてください。干し芋はどちらの場合も避けましょう。
療法食を食べない時はどうすればいいですか?
人肌程度に温める、ぬるま湯でふやかすと香りが立って食べやすくなることがあります。それでも食べない時は、同じ目的の療法食のウェットタイプや別のメーカーのものに変えられないか、獣医師に相談してください。自己判断で普通のフードに戻すと、結石が再発しやすくなります。
まとめ:結石の種類に合わせて控える食べ物を選び、療法食と水分を最優先に
犬の尿路結石で食べてはいけないものは、ストルバイト結石ならマグネシウムやリンが多い煮干し・干しえび・海藻・ナッツ・大豆など、シュウ酸カルシウム結石ならシュウ酸が多いほうれん草・たけのこ・芋類・ナッツ・お茶などです。どちらの場合も、獣医師に処方された療法食を守り、水分をしっかりとらせることが予防と再発防止の基本になります。おしっこが出ない、血尿が出るなどの症状があれば、すぐに動物病院を受診してください。
あわせて読みたい記事