はじめて犬を飼う人が真っ先に直面する課題は、愛犬のご飯をどのようにして用意するかということではないでしょうか。
ペットショップなどで市販されているドッグフードを買ってきて与えるのも良いのですが、せっかくなので栄養たっぷりの食事を自分で作ってあげたいと考える人も多いでしょう。
そこで以下では、犬の手作りご飯の初心者が手軽に食事を用意するために抑えておくべき基本的な事項を説明するとともに、簡単にできるおすすめのレシピについても紹介していきます。
犬の手作りごはん初心者はまずはトッピングからチャレンジ
犬のご飯については、ドッグフードと手作りごはんの2つの選択肢があります。
ドッグフードの最大のメリットは、バランスよく栄養が配分された食事を手軽に用意できるという点にあります。
一方でそれなりに食費がかかったり、栄養バランスが必ずしも愛犬に合っていないかもしれないという点がデメリットです。
それに対し、手作りごはんは、愛犬の体調を見ながら自分で栄養バランスを調整できるうえに、ドッグフードに比べて安価で用意できるため、作る時間があるのであればぜひ挑戦してみることをおすすめします。
もっとも、これまで犬の食事を作った経験がない人にいきなり料理をしてみましょうといっても無理があるでしょう。
そんな時は、最初から完璧なごはんを作ろうとするのではなく、手軽にできるトッピング作りからはじめてみるのがよいかもしれません。
これは、基本的な食事はドッグフードにしつつ、そこにいくつかの食材をトッピングとして追加することによってより栄養豊富なごはんを犬に与えるというやり方です。
ドッグフードの中には、水分や解毒成分、酵素などが十分に含まれていないものがあります。
それらを補うために水分や食物繊維を豊富に含んだ野菜や酵素を含有する肉類などを追加すれば、より愛犬が健康的な食生活を送れるようになるでしょう。
愛犬のご飯にお悩みの方は手作りご飯のココグルメをお試しください。
ココグルメは、食材はすべて人間の食品に使用される食材(ヒューマングレード)を使用しており、学校給食を手がける給食工場で1つ1つ人の手で作っています。
今なら送料無料980円でお試しできるキャンペーンも実施中です!
手作りごはん初心者は「与えてはいけない食材」に注意
犬のごはんを手作りする際には、与えてはいけないNG食材が存在するという点に留意する必要があります。
万が一、そういった食材を与えてしまうと、愛犬が体調を崩したり、ひどい場合には生命にかかわる事態を招きかねないからです。
NG食材はいくつかありますが、なかでも広く知られているのは玉ねぎでしょう。
玉ねぎには犬が中毒を引き起こす成分が含まれているため、これを口にしてしまうと呼吸困難などの重篤な状況を生じさせてしまうおそれがあります。
人間はこの成分を分解することができますが、犬はできませんので、くれぐれも玉ねぎを食べさせないようにしましょう。玉ねぎ以外のネギ類についても同様です。
また、骨付きの肉も避けるべき食材の代表格です。
犬は肉食に近い動物というイメージがあるため、骨付きの肉を与えても問題ないと思われがちですが、野生の動物ではない犬が口にすると飲み込んだ骨が消化器に刺さったりして危険ですので、基本的には与えるべきではありません。
特に、鶏肉は小さな骨が多く、子犬が食べてしまうと大けがをすることになりかねないため注意が必要です。
さらに、甘くておいしいチョコレートも、犬にとっては毒になりますので、決して与えてはなりません。
市販のドッグフードは、これらのNG食材を一切使っていないため安全性には優れています。
手作りする場合でも何を与えてはならないかを把握していれば同様に安全な食事を作ることが可能です。
犬の健康を第一に考えるためにも、NG食材についてしっかりと理解しておくようにしましょう。
犬の手作りごはん初心者は必ず加熱調理を
犬のごはんを手作りする場合には、なるべく加熱するようにしましょう。
生のまま与えても問題ないと思われがちですが、食材によってはそのままだと犬にとって害となる成分などが含まれている場合がありますので、気を付けなければなりません。
例えば、豚肉は、生や半生の状態だとトキソプラズマと呼ばれる寄生虫が15パーセントから25パーセントの割合で含まれているといわれています。
人間が口にすると激しい腹痛を引き起こしかねませんが、犬にとっても同様ですので、必ず加熱して寄生虫を死滅させたうえで与えるようにしましょう。
また、寿司ネタとして生で食べるイメージが強いマグロについても注意が必要です。
マグロにはヒスチジンという成分が含まれており、これを犬が摂取するとアレルギーを生じさせるおそれがあります。
また、魚類のなかでは水銀の含有量も多いと言われていますので、犬に食べさせる場合は、加熱することでそれらの成分をなるべく除去するように努めるべきです。
犬の手作りごはん初心者向けおすすめレシピ
犬の手作りごはんの初心者におすすめなのは、栄養豊富な鶏のささ身を使ったレシピです。
鶏ささみのクリーム煮
まず一つ目のレシピは、鶏ささみのクリーム煮です。
5分ほど熱湯でゆでたささ身に、同じく熱を通したブロッコリーとしめじを加えたうえで、沸騰させた豆乳をあえるだけという簡単な料理となっています。
そのままだと水っぽくて食べにくいようであれば、少し片栗粉を入れてとろみをつけてやってもよいでしょう。また、ささ身はそのままではなく細かく裂いた方が犬にとって食べやすいかもしれません。
鶏ささみのリゾット
二つ目のレシピは、鶏ささみのリゾットです。
作り方は、まず最初に沸騰させただし汁にささ身を入れて火を通すとともに、別の鍋で米をオリーブオイルで炒めてそこにだし汁と白菜やニンジンなどの野菜を入れて煮込みます。
野菜が柔らかくなってきたら、火を通しておいたささ身を割いて加え、最後に軽く煮込んだら完成です。
使うだし汁は、添加物の入った人間用のものではなく、できれば昆布と犬用の煮干しから作った方がよいでしょう。
あらかじめ大量に作って冷蔵庫で保存しておけば、料理するたびに出汁を取る手間を避けることが可能です。
これら二つの料理は、いずれもドッグフードに勝るとも劣らない栄養分を含んでいますので、これだけで犬の健康を維持するには十分です。
もっとも、毎日同じ食事ばかりだと犬が飽きてしまいますので、慣れてきたら、自分なりに少しアレンジを加えてみるとよいでしょう。
初心者でも手作りごはんで愛犬に愛情を伝えよう
以上で見てきたように、手作りごはんを作ることで、愛犬の健康を保ち、長生きさせられるようになります。
単にドッグフードを買ってきて与えるのではなく、手間暇かけて作ったごはんを与えれば犬に飼い主の愛情が伝わるはずですので、それによって犬との絆をより強固なものにできるはずです。
犬にとって害になるようなNG食材は避けなければなりませんが、ここで紹介したようなレシピを参考に、自分なりに犬が喜びそうなご飯づくりにチャレンジしてみるとよいでしょう。