最近は、愛犬に手作りご飯を食べさせたいと思う人が増えてきています。
手作りご飯は、どんな食材や栄養素を犬が摂取しているのか把握できるというのが一番のメリットになります。
ただ、栄養に関する知識が必要であったり、雑に与えると逆効果だというのもまた事実です。
骨格形成など重要な成長が必要な子犬期ならなおさらです。
また時期によって栄養ニーズが変わってくることにも理解が必要になります。
そのために今回は、子犬に手作りごはんを作ってあげるためのポイント3つとレシピを1つご紹介します。
手作りご飯を犬にあげるメリットとは?
ワンちゃんに手作りご飯を作る文化は日本のみならず、世界全体で広がりを見せています。
人間にとって食事が人生の楽しみの1つであるのと同様に、ワンちゃんにとっても食事を楽しんでもらいたいと考える飼い主さんが増えています。
プレミアムドッグフードの市場も一般社団法人ペットフード協会の調べによると431億円と、年々拡大を見せています。
この記事では、子犬向けの手作りご飯のポイントを解説しますが、その前に、ワンちゃんに手作りご飯を与えるメリットを整理しておきましょう。
犬に手作りごはんをあげるメリット① 年齢や体質に合った食事が与えられる
ワンちゃんは言葉を喋ることができません。
その為、飼い主さんがワンちゃんの年齢や体質をしっかりと見極め、適切な栄養バランスのとれた食事を与えることが必要不可欠です。
最近では、年齢別や体質別のフードが大手メーカーによって開発されていますが、それでも本当にその子に合った食事であると決めつけることはなかなか難しいもの。
手作りご飯であれば飼い主さん自らがワンちゃんに合った食事のレシピを考えることができます。
アレルギーを持っていたり、高齢になってきて固いものが食べれなくなってしまったりと、それぞれの特性にあった食事を与えることができるのは、手作りご飯のメリットといえるでしょう。
犬に手作りごはんをあげるメリット② 新鮮な食事を与えられる(保存料なし!)
ワンちゃんの食事を決める際に、「保存料」を気にしたことはありませんか?
市販のドッグフード、特にドライフードには、長持ちさせるために保存料が多く使われていることがあります。
化学的な保存料が使用されている場合、ワンちゃんの身体への影響も心配です。
しかし、手作りフードであればその心配は必要ありません!
飼い主さん自らが食材を選んで調理すれば、保存料を添加する必要もありませんよね?
カリカリフードのように、食材の原型をとどめていないこともなく、新鮮な食材をそのままワンちゃんに楽しんでもらうことができます。
これはワンちゃんにとっても非常に喜ばしいことなのではないでしょうか。
犬に手作りご飯をあげるメリット③ コミュニケーションの一環になる
人間にとっても、食事はとても大事ですよね。
それと同様にワンちゃんにとっても食事は重要な生活習慣の1つであり、人生の楽しみでもあります。
家族の一員であるワンちゃんに美味しいご飯を食べてもらいたいと思う飼い主さんも多いのではないでしょうか。
そんな方には是非、手作りご飯を作ってみることをおすすめします。
自分が愛情込めて作ったご飯をワンちゃんが美味しそうに食べてくる姿をみるのは、飼い主さんにとっても喜びになるのではないでしょうか。
また、ワンちゃんにとっても、飼い主さんが心を込めて作ってくれたご飯を食べることは、同じく嬉しいはず。
飼い主さんとワンちゃんの関係性がまた一歩近づく。
手作りごはんには、そんな力があるのではないかと考えています。
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子犬向け手作りごはんで成長に合わせた分量を
犬の成長期は、骨格や筋肉を形成したり内臓機能や免疫機能を整える大切な時期です。
ですので、成長に必要な栄養バランスのとれた食事を心がけることが何よりも大切です。
さらに子犬期は元気に動き回ることでたくさんエネルギーを消費するので、エネルギーをしっかり補給することが欠かせません。
そういう時期だからこそ、成長に合わせた分量を与えることが大切なのです。
また、この時期に適切な栄養と分量を摂取することで、成犬になっても健康で居られる可能性が非常に高くなるのです。
ここでは手作りごはんを作ってあげる時に必要な栄養素の知識、子犬期で特に重要な栄養素の知識、分量が正しいかどうかを判断する基準などを紹介していきます。
手作りごはんの基本!犬に必要な栄養素
犬(子犬)に必要な栄養素は、
- 「タンパク質」
- 「脂肪」
- 「炭水化物」
- 「ビタミン」
- 「ミネラル」
という5大栄養素に加え、「水」を合わせた6大栄養素といわれています。
子犬が成長していく上でどの栄養素も大切で、手作りご飯をつくる際にはこれらのバランスを考えることが必要です。
特に「タンパク質」は、肉食よりの雑食動物といわれる犬にとっては必須の栄養素となります。
また犬は全体重の約40%~80%(犬種や年齢、個体差はあります)が「水分」から構成されているので、「水」もまた重要な栄養素といえます。
成長期に合わせた栄養素と分量を元に手作りごはんを作ろう
犬の成長期は、誕生から生後2カ月までの「パピーステージ」、生後2カ月から約1歳くらい(大型犬であれば2歳)までの「ジュニアステージ」に大きく分けられます。
パピーステージ
特に骨が成長する時期なのでカルシウムやリンなどを積極的に摂取することが大切です。
ただ子犬は、生後6カ月ごろまではカルシウムの吸収量を調整できず、摂取したものの保有するカルシウムの約50%を受動的に吸収してしまいます。
過剰摂取になってしまうと、骨格変形を引き起こす可能性も高くなってしまうのです。
カルシウム摂取の推奨ガイドラインとしては、カルシウムは体重1キログラムあたり1日0.5グラムとされています。
またこの時期は、ビタミンEやビタミンKを摂ることで自然抵抗力を高め、マンナンオリゴ糖などで消化器系のサポートをすることも大切です。
ジュニアステージ
初期頃に骨を作る段階から筋肉を発達させ始める段階に移行する時期なので、良質なタンパク質をしっかり摂らせてあげることが必要。
この時期にタンパク質が不足してしまうと、自然抵抗力低下や皮膚または被毛の状態悪化、発達不良などが起こる可能性が高くなってしまいます。
しかし、与える分量が多すぎると肥満になりやすい時期でもあるので、注意が必要です。
また筋肉が付き体が大きくなり始め関節に負担がかかりやすくなる時期なので、グルコサミンやコンドロイチンで関節の働きをサポートすることも健康な成犬になるために大切な要因です。
また「水」は、体重1キログラムあたり1日130ミリリットルが適量と言われています。
手作りごはんでも分量は犬のサイズに合わせる
手作りごはんを作ってあげる際に大切なのが犬のサイズです。
超小型・小型か、中型か、大型または超大型なのかによって、成長期でも必要な分量は変わります。
小型であれば分量は少なくなりますし、大型であれば分量は多く必要になります。
手作りごはん分量が愛犬にとって正しいかどうか判断する方法
手作りごはんの適切な分量は、最善の注意を払って調理しても実際に食べてもらわないと分からないこともあります。
そのために必要なのが、皮膚の状態を確認すること、被毛の状態を確認すること、便の状態(ゆるいまたは硬い)やニオイの確認、おしっこの濃さなどを適切に確認することが必要です。
手作りご飯であれば、どんな食材を使ったか飼い主が把握できるので、原因を突き止めやすいという側面もあります。
子犬向けの手作りごはんは細かく柔らかく作ろう
成長期は、まだ消化機能が未発達であるため、高い消化性を持つ食材を使用することが重要です。
そのため細かく柔らかく調理してあげることで、胃腸への負担を減らし栄養の吸収力を高めることができます。
吸収力を高めると、結果として便の状態やニオイも適切な状態になりやすいです。
せっかく栄養バランスのいい手作りごはんを作ってあげても、子犬にとって大きめで固めな状態だと、消化が悪くなって逆効果になってしまうこともあります。
栄養や水分量から見て魅力的な野菜類ですが、犬は元々野菜類を消化するのが苦手なので、消化しやすいように細かく柔らかくすることが必須です。
調理の際もフードプロセッサーやミキサーなどの機械を使ったり、みじん切りにしたりして、細かく柔らかくしてあげるとよいです。
さらに細かく調理した野菜は、冷凍して解凍すると野菜の細胞壁を破壊できるので、より食べやすい状態になります。
また袋にドライ野菜やドライ穀物が入っていて、それに水を掛けるだけで食べられる状態になるという商品もあります。
こちらはすでに細かく柔らかく調理されているので、そこに良質なタンパク質が取れるお肉類を付け合わせるだけでも栄養バランスが良いごはんになります。
子犬向けの手作りごはんは、少量でも十分なカロリーを
成長期は、急速に発達するので成犬よりもしっかりとカロリーを摂取することがとても重要です。
子犬は消化器官があまり発達していないので、一度にたくさんの分量は摂取できません。
そのため、少量でも十分なカロリーを摂取できるような手作りごはんを作ってあげることが必要です。
糖質や脂質は、控え目にするべきですが、エネルギーになる栄養素なので手作りごはんに活用していくのはおすすめです。
また食事回数は、パピーステージでは5回ほど、ジュニアステージでは3回ほどが理想とされています。
そうしてコンスタントにカロリーを摂取することで、急成長や活発な動きにも対応できるようになるのです。
犬として健やかに育ってもらうためにも、十分なカロリーのある手作りごはんは欠かせません。
子犬向け手作りごはんおすすめレシピ
子犬の手作りごはんのレシピを紹介する前に簡単な注意点があります。
それは、それまでドッグフードを食べていた犬が急に手作りごはんを食べるようになると、それだけで体調を壊しかねないということです。
ドッグフードを食べていた場合、すぐに完全な手作りごはんに移行するのではなく、ドッグフードに手作り品をトッピングするという形でゆっくり移行したほうがよいです。
そのためここでは、入門編として最適なトッピング系のレシピをご紹介します。
犬の手作り簡単トッピングメニューでごはんに彩りを
ドッグフードを規定量の10%~30%ほど減らし、その上にボイルした鶏ささみ、ニンジン、キャベツなどを細かく柔らかくした上で少量乗っけてあげるだけで完成です。
難易度も低く、犬にとって大切な野菜のビタミンやミネラルや水分を摂取でき、鶏ささみから動物性タンパク質を摂取することができます。
また完全手作りにする際もドッグフード部分を穀物系のものに変えるなどして工夫していくことも可能です。
手作りごはんを作ってあげる際は、与えてはいけない食材をきちんと把握することも大切になります。
例としては、野菜のへたやネギ類、卵白やチョコなどです。
健康な成犬に育てるために手作りごはんを役立てよう
手作りごはんの一番の目的は、愛犬に健康で幸せになってもらうことです。
そのために、適切な分量・細かく柔らかくすること・少量でも十分なカロリーが必要なことの3つのポイントと簡単トッピングレシピを1つお伝えしました。
そして何より大切なのが、犬の状態を見ながら手作りごはんを作ってあげることです。
手作りごはんでの栄養の管理は、きちんと知識を付けて行えば愛犬の健康につながってくる素晴らしいものなのです。
慣れてくれば、愛犬にとっても飼い主にとっても心強い味方になるはずです。