人と同じように、犬も加齢に伴って食の好みが変化したり、徐々に食べる量が減ってきたりすることもあります。
愛犬の状況によっては、最適なフードの種類や与え方が変わってくるので、老犬用のペットフードの選び方と与え方についてご紹介していきます。
老犬の年齢とステージを知ろう
一般的には、
- 小型犬であれば11歳
- 中型犬では9歳
- 大型犬であれば7歳ごろ
から老化が始まると言われています。
成犬の時に比べて散歩の時間が短くなる、寝ている時間が長くなるなど、活動面での変化も現れます。
老化が始まると、成犬とは異なる生活リズムや食事内容を意識した方が良いため、それぞれの犬種で子犬、成犬、老犬といったライフステージがどのくらいの年齢で区切られるのか、愛犬は今どのステージにいるのを知っておくと良いでしょう。
老犬に適した食事量は成犬時と異なる
老犬の場合は、成犬時の給餌量と比較して目安7-8割程度の分量に抑えるようにしましょう
成犬は日々の活動量も多く、新陳代謝も活発なためエネルギーの素になる脂質や、筋肉のもとになるタンパク質を多く含んだフードを与えることで、健康的な身体を維持することができます。
しかし、老犬は成犬に比べると活動性が低下して、寝ている時間も増えてくることなどから、エネルギー消費量が少なくなるため、成犬時と同じ量のフードを食べていると、太りやすくなります。
老犬の場合は、成犬の時よりも摂取カロリーを抑えるべきでしょう。
消費が少なくなっている状態で過剰にエネルギーを摂取すると、そのエネルギーは脂肪として蓄積されます。
その上、代謝が落ちている老犬は一度太ってしまうと痩せるのも大変です。
そのため愛犬のステージに合わせて食事の量を変更しなくてはなりません。
人間でも、肥満があらゆる生活習慣病を引き起こす事や、健康寿命を短くすることが知られていますが、犬も同様に肥満が様々な疾患のリスクを高める可能性が近年注目されています。(参考文献①)
また、老犬になると消化管の吸収力も落ちてくるため、成犬時と同じペットフードを食べていてもお腹の調子を崩しやすくなる可能性があります。
特に下痢が2〜3日続いたり、同時に食欲の低下、水を飲む量の変化などがみられた場合は、一度動物病院を受診するようにしましょう。
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老犬の食事に適した給餌回数は?
老犬になると消化器官の機能が低下し、消化吸収に時間がかかるため、一日の食事を3~4回に分けて与えるようにすると良いでしょう。
1日の食事を3~4回に分けたとしても、栄養バランスや1日のトータルカロリーについては十分摂取できるように注意してあげてくださいね。
小分けにする場合でも、きちんと時間を決めて食事を出し、時間が経っても食べないようなら一度片付けてあげるようにしましょう。
老犬の食事量が落ち過ぎたら与え方を工夫しよう
犬も老化により徐々に筋力が低下していきますが、食べ物を飲み込む筋力が弱くなることで食事量が減ることがあります。
特に低いお皿を使って給餌しているようなら、少し高さのある台の上皿をのせて給餌したりすることで、餌が飲み込みやすくなる結果、食べる量が増えることがあります。
老犬の食事に必要な栄養素
一般的な高齢犬用フードは、材料や栄養バランスに大きな差は無くとも、脂質・タンパク質・リン・ナトリウムなどの量を適度に制限した、消化に優しい内容に調整してあります。
また、体のあらゆる臓器で抗酸化作用を発揮してくれて、老化と戦ってくれると言われている、オメガ3脂肪酸などの抗酸化物質も近年注目されています。(参考文献②)
オメガ3脂肪酸は、関節、心臓、皮膚を代表とする各器官において良好なコンディションの維持をサポートしてくれると言われています。
ドッグフードの成分表を確認し、そういった物質が含まれているのかを確認してみたり、サプリメントとして取り入れてみるのも良いでしょう。
良質なタンパク
タンパク質は人にとってもそうであるように、犬にとっても筋肉量を維持するために非常に重要な栄養素であることは間違いありません。
老犬は筋肉が衰えたり、消化吸収力が低下してしてしまうため、脂肪分の少ないささみなどの良質なタンパク質を十分に火を通した状態で食べさせるようにしましょう。
ただし、高齢の犬で多くみかける慢性腎臓病などでは、タンパク質の量を減らした食事が推奨される場合もあるため、愛犬がそう言った病気ではないことを調べておく必要があります。
食物繊維
食物繊維は犬においても、便の硬さを調節したり、腸内細菌のエサになったりすることで、便の調子を整えてくれることが知られています。
老犬になると、季節の変わり目などの気温の変化や食事内容のちょっとした変更だけでも食欲が低下したり、お腹の調子を崩してしまう場合があります。
そのため、日頃から腸内細菌を整えて下痢をしにくくするためにも、ドッグフードを選ぶ際には繊維質の量を今のフードより多いものにしたり、お腹の弱い愛犬には日々の食事に乳酸菌のサプリなどを併用してみるのも良いでしょう。
犬が摂取しても問題のない野菜を適度にゆでておやつ代わりに与えたり、トッピングに追加してあげると、食欲の増加にもつながるかもしれません。
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老犬の食事量が落ち過ぎたらウェットフードを選んでみよう
また老犬は飲み込む力だけではなく、歯のトラブルが起きていたり、顎の筋肉が落ちてしまうことで、食べ物を上手く噛めなかったり、口からこぼれてしまうことがあります。
歯が汚い、口が臭いなどの症状がある場合は、歯の治療をする事で食欲が改善する場合もあります。一度動物病院で相談してみましょう。
ドライフードを使用している場合は、水でふやかしたり、水分量の多いウェットフードに変えてみても良いでしょう。
ただし、急にフードを変えるとお腹を壊したり、ご飯を食べなくなる子もいるので、新しいフードを試すときには、いつも食べているフードに少しずつ新しいフードを足すようにして、できれば1週間以上の十分な時間をかけて徐々に切り替えてあげましょう。
また、ドライフードをふやかしたりウェットフードを使用することで、消化吸収しやすくなる上に水分もとることができるので、高齢の動物にはおすすめです。
ただし、水分量の多いフードは必ずドライフードよりかさが増すので、ドライフードだけであげるときよりもご飯全体の量が多くなってしまいます。
必ずウェットフードの体重当たりの給餌量を確認して、水分で胃袋が膨らんでしまって必要なカロリーを摂取できない、ということにならない様注意しましょう。
愛犬の食事量の低下が、本当に老化によるものなのかは、その子の健康状態を見てみなければ分からないため、日頃の健康診断やお口のケアが大切になってきます。
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愛犬のライフステージにあったペットフードを与えよう
犬はそのライフステージによって、求めるエネルギーやタンパク質などの量が変わります。
活動量や食事量、体格などの変化など、愛犬の老化を感じたときには、一度動物病院でしっかりと体重を計測し、1日あたりの必要カロリーを把握し調整してあげましょう。
また、消化しやすいウェットフードを取り入れたり、エサ皿の高さを工夫するなどその子にあった対策をしてあげてくださいね。
大切な家族の一員である愛犬が、歳をとっても元気で過ごしていくために、少し歳をとってきたなと感じたときには一度ペットフードを見直してみても良いでしょう。
参考文献)
①German A. J.2006. The growing problem of obesity in dogs and cats. J. Nutr.
②Florentina Glodde.2018. Effects of Natural Antioxidants on The Stability of Omega-3 Fatty Acids in Dog Food. J Vet Res.