おもちゃで犬の歯磨き！？遊びながらデンタルケアできるおもちゃの効果とは

犬も人間と同じようにドッグフードなどを食べると歯垢が溜まり、それがやがて歯石となっていきます。

歯石が溜まると歯周病を発症しやすくなり、歯周病を発症すると年を取ったときに歯が抜ける原因となってしまいます。
歯垢を取り除くためには歯磨きが最も効果的ですが、歯磨きが苦手な犬も多く、苦労している飼い主も珍しくありません。

そんなときにおすすめなのが、デンタルケアできるおもちゃです。
今回は、犬の歯磨きにおもちゃを使うメリットやおすすめのおもちゃを詳しく解説します。

犬の歯磨きが重要な理由

犬も人間同様、ドッグフードなどの食べ物のカスなどが歯垢となって歯茎と歯の間に溜まっていきます。
これを放置しておくと固い歯石となって、ちょっとやそっとのブラッシングでは落ちなくなります。

歯垢も歯石も細菌の固まりです。

これが歯と歯茎の間に長い間付着していると、歯垢や歯石の中にいる細菌が原因で歯肉が炎症を起こします。

これが歯周炎です。

歯周炎が進行すると歯周病となり、放っておくと歯が抜ける原因となります。
一説によると、3才以上の犬の80％が歯周病を発症していると言われています。

歯周病は単に歯が抜けるだけでなく、消化器系にもダメージを与え、愛犬の寿命を縮めてしまうこともあります。
愛犬の健康な歯を守るために歯磨きは重要です。

犬の歯磨きは人間と同じように歯ブラシやガーゼで行います。

しかし、歯ブラシやガーゼによる歯磨きが苦手な犬も珍しくありません。

歯磨きの度に犬が大暴れするようであれば、飼い主だけで完璧な歯磨きをするのはなかなか難しいでしょう。
動物病院で歯垢を除去してもらうこともできますが、頻繁に通うのはなかなかできることではありません。

愛犬の歯のケアができるおもちゃとは

愛犬のデンタルケアに利用したいのがデンタルケアができるおもちゃです。

おもちゃを噛むことによって歯とおもちゃの摩擦で歯垢が取れ、歯茎が丈夫になります。

遊びながら歯磨きができるので、犬が気づかないうちに歯磨きを終わらせることができます。

おもちゃで歯垢や歯石がすべて取れるわけではありませんが、一定の歯垢除去効果は期待できるでしょう。

犬の歯磨きでおもちゃを使うメリット

ストレスがたまらない

おもちゃを利用して犬の歯磨きを行う最大のメリットは、犬のストレスがたまらないということです。

どんなに大人しい犬でも、口の中に異物を入れられて歯や歯茎をこすられるのはストレスがたまります。

また、小型犬ならば抱っこして押さえることができますが、中型犬や大型犬は動きを制限するのにも限界があるでしょう。
そして、一度歯磨きが「嫌なこと」とインプットされてしまうと、歯磨きの度に大暴れするかもしれません。

遊びながら歯磨きができる

おもちゃを使えば、犬は遊びながら歯磨きができます。

デンタルケアの効果があるおもちゃは、犬の興味を引きやすい形や素材でできています。

犬はかじるのが大好きですから、気に入ったおもちゃは常にかじって遊ぶことでしょう。

そうすれば、自然と歯磨きの習慣が身につきます。

普段はおもちゃでデンタルケアを行い、定期的に動物病院に通って歯垢を除去してもらえば、歯周病の発生を防ぐことができるでしょう。

愛犬の歯磨きに効果的なおもちゃの素材まとめ

犬の歯磨きに使うおもちゃは、万が一愛犬の体内に入っても問題がないものを選ぶことが大切です。

一例を挙げると、

木
ヘチマ
綿

などの天然素材、少量ならば体内に入っても便と一緒に排出されるラバー製のものやナイロン製のものが良いでしょう。
現在、デンタルケア用のおもちゃのほとんどが愛犬の身体の中に入っても問題ない素材でできています。

しかし、これらの素材も大量に犬の体内に入れば、健康に悪影響を与える可能性があります。
そのため、天然素材やラバー、ナイロン製のおもちゃを犬の体格に合わせて与えましょう。

大型犬には大型犬用、小型犬には小型犬用のものを与えることが重要です。

また、天然素材だからいいだろうと木片などをそのまま与えてはいけません。
木材によっては体内に入ると健康に害があるものもありますから、きちんとデンタルケア専用で作られたおもちゃを選びましょう。