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犬はスイカを食べても大丈夫!下痢や嘔吐、腎臓への影響も解説!

最終更新: 2024.07.09
犬はスイカを食べても大丈夫!下痢や嘔吐、腎臓への影響も解説!
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みずみずしくサクサクした食感が特徴のスイカ。

スイカは犬が食べても問題ないので、夏にワンちゃんと一緒に食べるのも楽しいでしょう。

しかし、犬にスイカを与える際は注意しなければならないこともあります。

スイカには赤い実だけでなく、皮や種があります。

皮や種は消化に良くないので、全て取り除いてからあげるようにすることが大切です。

夏の風物詩であるスイカを安全に楽しく食べられるよう、スイカを与えるメリット、犬の健康との関係、他の注意点や犬が美味しく食べられるレシピを紹介します。

 

愛犬にスイカを食べさせても良い?

暑い時期に、みずみずしくさわやかな甘さのスイカを食べるのはとてもおいしいですよね。

わんちゃんとこのおいしさを共有出来たらと思う飼い主さんも多いかもしれません。

わんちゃんはスイカを食べることが出来ますが、与え方を間違えると体に負担をかけてしまうこともあります。

与えても良い部分や加工品はどうなのか、見ていきましょう。

スイカの実

水分を多く含み、甘いスイカの実の部分は気に入るわんちゃんも多いでしょう。

糖分を多く含んでいるため、与えすぎによりカロリーオーバーになってしまう可能性があることや、水分を多く含んでいるため、与えすぎにより下痢を起こす可能性もあり得ます。

与える場合、少量にとどめる必要があります。

軟らかい為、消化器に負担をかける可能性は低いと思われますが、食べやすいように細かく切ったうえで与えてあげましょう。

硬い皮はわんちゃんの消化器に負担をかけてしまい、下痢や嘔吐などを引き起こす原因になり得ます。

与える際は皮は取り除いて実の部分のみを与えるようにしましょう。

種は人間でも飲み込んでしまった際は便にそのまま排出されることがあるように、わんちゃんにとっても同じで消化に悪い為、食べることはおすすめできません。

除去して与えてあげてください。

加工品

スイカの加工品と言えば、ジュースや缶詰などが挙げられると思います。

人間が食べても甘く感じるスイカの加工品は、わんちゃんたちにとっても糖分が多い食品になってしまいます。

肥満の原因にもなってしまうので加工品はわんちゃんには与えないようにしましょう。

スイカの果実の甘みでもわんちゃんにとっては充分においしく感じてくれるはずです。

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スイカの栄養素と愛犬への影響

甘くて水分を多く含んだスイカはおいしいだけでなく、様々な栄養素を含んでいます。

わんちゃんの体に与える良い影響としてどんなものが考えられるのでしょうか。

水分

スイカは水分を多く含んでいて、約9割が水分で構成されていると言われています。

わんちゃんによってはお水をあまり飲んでくれない子もいます。

飲水量を増やすために促すのはなかなか難しく、スープにしたり、甘い果実の味で飲んでもらえるように工夫をする方法が一番良いでしょう。

甘い味のついているスイカは好んで食べてくれる可能性が高く、あまり飲水をしてくれない子の水分補給に与えても良いと思います。

ビタミン

ビタミンには様々な種類があり、それぞれの活躍の場が異なります。

スイカに多く含まれるのはビタミンCです。

ビタミンCは体を若々しく健康に保ってくれる「抗酸化作用」という働きが期待できます。

ビタミンCはわんちゃんの体内で合成できる成分ですが、加齢とともに合成能力は低下すると言われています。

ビタミンCは抗酸化作用だけでなく、普段から体内で起こる代謝を助けたり、体内の構造の合成サポート等重要な役割をたくさん持ちます。

ドッグフードにも含まれますが、摂取することが有意義な成分と言えるでしょう。

カリウム

カリウムはミネラルの一種です。 細胞が働くために欠かせないと言われています。

余分な塩分を体外へ尿と一緒に排出する働きがあり、これにより血圧を一定に保つ効果があります。

過剰摂取により、四肢のしびれや嘔吐、脈拍異常などが起こる危険性が高まり、 腎臓病など体の機能が衰えている場合に、余分なカリウムが排出されにくくなり、高カリウムの状態に陥りやすくなる傾向があります。

腎臓病のある子など持病のある子は摂取の際には注意が必要です。

β-カロテン

体内でビタミンAに変換されて、活性化されるため、プロビタミンAとも呼ばれます。

例えば夜間の視力を健康的に維持する役割や皮膚や粘膜を健康的に保つ役割などが期待されています。

他にも、体内で悪い物質が増殖されないようにする抗酸化作用を持つと言われており、病気の予防や強い体作りへの活躍も期待できます。

免疫をより増強させる免疫賦活作用も期待できると言われているため、若齢の個体への効果も期待できると言えるでしょう。

シトルリン

シトルリンはアミノ酸の一種です。

シトルリンを摂取することで体内でアルギニンというアミノ酸に変えられます。

アルギニンはタンパク質合成を促進し、疲れにくい体を作る役割で活躍します。

他にもアンモニアを尿素に変えて排出するよう促すなど、代謝でも重要な役割を持っています。

皮に近い部分に多く含まれると言われていますが、消化器への負担を考慮して、あまり硬い部分ばかりを与えることは避けた方が良いでしょう。

リコピン

スイカを含むトマトなど赤い果物に含まれる色素です。

抗酸化作用と呼ばれる、免疫の増強や体内の悪い物質を作りにくくする働きが強いと言われています。

前述したβ-カロテンよりも強い抗酸化作用を持つとされていて、その効果は2倍以上と言われています。

強い体を作るだけでなく、老化を防ぎ、若々しい体を作る役割も期待できます。

愛犬にスイカを与えて良い量

スイカには良い成分がたくさん含まれていますが、与えすぎは良くありません。

一日のフードの量の一割程度が望ましいと言われていますが、糖分を多く含んでいるため、できるだけ少量にとどめた方が良いでしょう。

下記の表はあくまでも目安であるため、便の状態や愛犬の体重の変化などを観察しながら量を調節してみてくださいね。

超小型犬 約10g~30g
小型犬 約40g~80g
中型犬 約100g~150g
大型犬 約180g~230g

愛犬にスイカを与える時の注意点

体に良い成分も多く含まれるスイカですが、与え方を間違えると、逆に健康を害する場合もあります。

犬の体に適した与え方をする必要があるでしょう。 ではどんな与え方が適しているのでしょうか?

種や皮、加工品はNG

栄養価の高いスイカですが、食べられるのは実の部分のみです。

皮や種などは消化器の負担になることが多く、与えると下痢や嘔吐などの消化器症状につながる危険性があります。

また、スイカは人間が食べても甘く感じて、糖分を多く含む果物です。

さらにジュースなどの加工品になると糖分は過剰になり、犬の体には向きません。 加工品なども与えることは避けましょう。

細かく刻んであげる

皮や種の部分は消化器への負担をかける危険性があるため、与えることは避けた方がいいというお話をさせていただきました。

消化機能には個体差があり、一番消化のしやすい実の部分でも、食物繊維が多く、消化器症状につながる危険性があります。

少しでも消化器への負担を軽減してあげられるように、細かく刻んで与える習慣をつけましょう。

また、与える際は少量ずつ与えるようにすることもおすすめです。

与え過ぎない

スイカは甘くみずみずしい果物です。

甘いということはそれだけ糖分が多く含まれているということでもあります。

糖分の摂取のし過ぎは肥満につながる可能性があります。

甘くておいしいので、喜んで、欲しがる犬も多いと思いますが、与えすぎには注意が必要です。

花粉にアレルギーがある場合

カバノキ科やイネ科、ブタクサ花粉などに対して、すでに検査をしてアレルギーを持っている子も多いでしょう。

スイカに対するアレルギー反応を調べることは少ないかもしれません。

しかし、上記のような花粉へのアレルギーがすでに分かっている子たちは、アレルギー反応の発症に気を付ける必要があります。

すでにアレルギー反応を示すことがわかっている物質がある場合、近い、もしくは同じグループに属する生物に対してもアレルギー反応を示す可能性があることがあります。

スイカを食べて赤いうんちがでても大丈夫?

食物繊維を多く含むスイカは、消化しきれず、赤い果肉がそのまま出てくる場合があります。

軟便になったり、食欲不振になる等の消化器症状につながってしまった場合は、与えることを控える必要がありますが、元気もあり食欲も変わらないようであれば、与えていただいて良いでしょう。

もし赤い果肉がそのまま出てくるのであれば、切り方をさらに細かくしたり、量を少なくするなどの工夫をしましょう。

スイカ以外の野菜や果物をあげていい?

甘くておいしいスイカは好んで食べてくれる犬も多いのではないでしょうか。

他にも食べられる果物や野菜があるのでしょうか。 飼い主さんと一緒に楽しめる野菜や果物をご紹介いたします。

メロン

甘くて水分を多く含むメロンを犬に与えることは出来ます。

スイカ同様、水分を多く含むので、水分補給にも良いでしょう。

ただし、スイカよりもさらに糖分を多く含み、高カロリーな果物です。

喜んで食べるからと言って、与えすぎると肥満につながる危険性があります。

また、皮の部分は硬く消化器に負担をかける可能性もあります。

果実の部分を、細かく刻んで少量のみ与えるようにしましょう。

https://coco-gourmet.com/archives/129

ブロッコリー

独特の風味があるブロッコリーも、犬は食べることが出来ます。

食物繊維を多く含んでいる野菜として、好んで食べてくれる犬もいるでしょう。

茎の部分は硬く、消化器に負担をかける危険性があること、生のままだと消火不良を起こしてしまう危険性もあります。

軟らかい穂の部分を、細かく刻んで加熱したうえで、少量与えることをお勧めします。

水分や食物繊維を多く含む梨も、スイカのように水分補給の目的で犬に与えることが出来ます。

暑い夏場に脱水を防ぐために、細かく刻んで与えると良いでしょう。

ただし、糖分を多く含むので、与えすぎにより肥満につながる危険性があります。

与える場合は少量にとどめるよう心がけましょう。

https://coco-gourmet.com/archives/125

愛犬にスイカを美味しく食べてもらおう!レシピをご紹介!

今回紹介するのは、スイカゼリーです。

冷たいゼリーは暑い日のおやつにピッタリで、犬の夏バテ解消や喉の渇きを潤う一品にもなります。

用意するものは、以下の4つです。

  • スイカ
  • 粉ゼラチン
  • ゴマ
  • 無糖ヨーグルト

まず初めに小玉スイカを半分にカットし、中の実の部分をスプーンでくり抜きます。

スイカの種は消化に悪いので取り除き、スイカの汁はとっておきましょう。

スイカの汁と実をミキサーにかけ、ボールの中に入れます。

耐熱容器に粉ゼラチンをふり入れ、お湯を入れてしっかりまぜましょう。

そして、溶かしたゼラチンと、ボールに入れたスイカと汁をまぜあわせたものを容器に入れ、冷蔵庫で3時間ほど冷やします。

最後に、ゴマと無糖ヨーグルトを冷やして固まったスイカゼリーに入れ完成です。

犬はスイカを食べてもOK!

スイカは犬の健康維持に大切な栄養素がたくさん含まれています。

ビタミンAやCで皮膚や粘膜の健康維持を助けたり、カリウムには夏バテや疲労回復をサポートしたりする効果があるのです。

ただ、どんなものでも食べ過ぎはよくなく、犬にスイカを与える時には注意点があります。

犬の中にはウリ科アレルギーの子もいますし、スイカの実と一緒に皮や種も食べさせると胃腸に負担をかけることもあります。

犬にスイカを食べさせる際は、まず犬の健康状態をしっかり把握し、少しずつ食べさせて様子を見てみましょう。

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