「犬に枝豆はあげても大丈夫?」と悩んでいるあなたへ。
実は、枝豆は犬にも与えることができる食材なんです。この記事では、犬に枝豆を与える際の注意点や、安全な与え方、そして与えるメリットについて詳しく解説します。
塩ゆでや冷凍の枝豆は?皮は食べさせても大丈夫?1日の摂取量は何粒、何gが適切?など、あなたの気になる疑問にお答えします。愛犬の健康のために、ぜひ参考にしてください。
愛犬は枝豆を食べられる?
基本的に犬は枝豆を食べることができます。
枝豆には、植物性のタンパク質や健康維持に役立つビタミン、ミネラルが多量に含まれているため、愛犬にはぜひたべさせてあげたい食品の一つです。
ただし、与える際の気をつけるポイントが幾つかありますので、飼い主さんはしっかり知識をつけて枝豆を与えるようにしましょう。
生の枝豆
生の枝豆は犬に与えないようにしましょう。
生の枝豆には、「トリプシンインヒビター」と呼ばれるタンパク質の消化吸収を妨げる成分が含まれており、犬が摂取すると下痢などの消化器症状を引き起こす可能性があります。
「トリプシンインヒビター」は加熱すると分解されるため、犬に枝豆を与える際には茹でるなど加熱処理してから与えるようにしましょう。
茹でた枝豆
茹でた枝豆は、愛犬に与えることができます。
枝豆は茹でることにより、先述した「トリプシンインヒビター」を分解することができ、かつ柔らかくすることができるので、愛犬にとって消化吸収しやすくすることができます。
ただし、塩ゆでや塩あえなど味付けをしていないものを与えるようにしましょう。 人間にとっては、害がない量の塩分も愛犬の小さな体には害を与える可能性があります。
冷凍の枝豆
市販されている冷凍の枝豆は塩ゆでされているものである可能性があるため、犬に与えることはおすすめできません。
どうしても冷凍の枝豆を与えたい場合には、塩分が含まれていないものを選ぶか、水に浸すなどして塩抜きしてから与えるようにしましょう。
さや、皮
枝豆のさや、皮は犬にとって消化吸収しづらい物質です。 愛犬に枝豆を与える際には、さやや皮を取り除いて与えるようにしましょう。
また、枝豆についている薄皮についても同様に消化吸収の妨げになる可能性があるので取り除いてあげる方が良いです。
枝豆のさやや皮などは、少量たべるだけなら体に害を及ぼす可能性は低いですが、多量に食べたりすると消化管内につまる可能性もあり最悪、手術になる可能性もありますので注意が必要です。
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愛犬に与えて良い枝豆の量
枝豆は、多量の栄養素とビタミン、ミネラルを含み犬にとっても健康食品となりえますが、与えすぎると下痢や嘔吐などの消化器症状を呈する可能性もあります。
また枝豆はカロリーが高く摂りすぎは肥満につながります。
そのため、枝豆を与える際にはおやつや、主食のドッグフードにトッピングする程度にしましょう。
一日の総摂取カロリーの10%程度でミネラルやタンパク質を取りすぎない摂取量が適正な枝豆の給餌量になります。
一日に与えても良い枝豆の量については、以下の表にまとめてます。
犬の体重 | 1日の総摂取カロリー | 与えることのできる枝豆の量 |
超小型犬(3kg) | 290kcal | 枝豆10粒まで |
小型犬(5kg) | 420kcal | 枝豆20粒まで |
中型犬(10kg) | 710kcal | 枝豆30粒まで |
大型犬(30kg) | 1500kcal | 枝豆50粒まで |
※健康な成犬の場合です。
枝豆の栄養素と愛犬への影響
枝豆などの豆類は植物の中でも特に栄養豊富であることで有名です。
あり、愛犬にも与えることによって、様々な効果が期待できます。
ここからは、枝豆に含まれる栄養素と犬に与えることによって得られる健康へのメリットを解説します。
ビタミン
枝豆は、ビタミンB群とビタミンC、βカロテンを多量に含んでいます。
ビタミンB群であるビタミンB1とビタミンB2は、糖質や脂質をエネルギーに変換することによって代謝を促し、疲労回復や夏バテ防止に役立ちます。
また、傷ついた細胞の修復や体の成長にも必要なビタミンになります。
ビタミンCとβカロテンは、抗酸化作用をもつビタミンであり、肥満や様々な疾患によって発生する活性酸素が細胞を傷害をすることを予防できます。
愛犬の健康のためにも、ビタミンを多量に含む枝豆はぜひ食べさせて頂きたい食品です。
カリウム
カリウムは体内の余分な塩分を排泄する作用があり、高血圧や体内のむくみを取るのに役立つ重要なミネラルです。
枝豆は、このカリウムを多量に含む食品の一つであり、高血圧予防に役立ちます。
ただし、腎臓病や心臓病などの疾患を持っている子に関してはカリウムの摂取を制限すべき子もいます。
愛犬が該当する疾患をもっている場合には獣医師さんと相談してから枝豆を与えるようにしましょう。
鉄分
鉄分は、赤血球にあるヘモグロビンの構成要素となります。
ヘモグロビンは体中に酸素を運搬するために必須の物質であるため、なくなると酸欠状態に陥り、貧血症状が表れます。
枝豆にはこの鉄分が多量に含まれており、貧血気味の子にはぜひ食べさせてあげたい食品です。
ピニトール
枝豆には豆類に含まれる天然成分であるピニトールが含まれています。
ピニトールは血糖値の上昇を抑える役割をもつため、血糖値が上がりやすいじゃがいも、白米などと一緒に摂取することで血糖値の急上昇を防ぐことができます。
人でも糖尿病予防に効果を示した報告がされており、愛犬の糖尿病予防にも役立ちます。
植物性たんぱく質
枝豆は、植物性のタンパク質を多く含んでいます。
タンパク質は、筋肉や骨や皮膚など体を構成するためには必須の物質です。
枝豆は、タンパク質を構成するアミノ酸がバランス良くふくまれているアミノ酸スコアが高いタンパク源でもありますので、ぜひ愛犬にも食べさせてあげましょう。
必須アミノ酸
枝豆には、「メチオニン」と呼ばれる必須アミノ酸が含まれています。
この「メチオニン」は被毛の健康を保つ上で重要なアミノ酸です。
また、アレルギー傾向や肝機能が弱っている子にも良い効果をもたらすとも言われていますので、ぜひ愛犬に摂取してほしいアミノ酸です。
愛犬に枝豆を与える時の注意点
枝豆が愛犬の体に良いことは分かりましたが、与える際に気をつけるべきポイントもあります。
ここからは、愛犬に枝豆を与える際の注意点を解説していきます。
小さくカットする
枝豆は、植物性タンパク質で構成されている他、食物繊維を含んでいるので、犬が消化吸収しにくいことが予想されます。
また、犬によっては咀嚼せず丸呑みしてしまう子もいますので、消化吸収を助けるためにも小さくカットして与えるようにしましょう。
与えすぎない
枝豆は100gあたり135kcalと高カロリーな食品です。
与えすぎると肥満につながりますので、注意が必要です。
また、下痢や嘔吐の原因にもなりますので適正な摂取量の範囲で与えるようにしましょう。
塩はNG
枝豆を犬に与える場合には、塩ゆでされているものや、塩で味付けされているものに関しては与えないようにしましょう。
塩分過剰や高血圧につながる可能性があります。
アレルギー
枝豆を与える際には、大豆アレルギーに注意が必要です。
枝豆を与えた後に、顔や目の周りが赤くなり痒がる様子が認められた際や嘔吐、下痢などが認められた際には大豆アレルギーの可能性があります。
はじめて愛犬に枝豆を与える際には、少量ずつ与えるようにしてアレルギー症状がでないかどうかを確認しつつ与えていきましょう。
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病気
枝豆はさまざまな栄養素を含んでおり、愛犬の健康維持のために優秀な食品となりえますが、枝豆を病気の子に与える場合には注意が必要です。
腎臓病
枝豆は、カリウムやタンパク質を多量に含んでいます。
これらの成分は基本的に愛犬の体に良い影響をもたらしますが、腎臓病の子の場合、カリウム摂取量やタンパク質の摂取量を制限する必要がある子もいます。
腎臓病に罹患している子の場合は、枝豆を与える際には獣医さんと相談して与えるようにしましょう。
肝臓病
肝不全など肝臓病を患っている子でも、タンパク質の摂取を制限する必要がある子がいます。
このような子に過剰にタンパク質を摂取させると肝性脳症といって、悪心や嘔吐、けいれん発作が発生したりする可能性がありますので注意が必要です。
枝豆以外に豆を食べさせていい?
犬は基本的に枝豆以外の豆についても食べることができます。
豆類は植物性のタンパク質やビタミン、ミネラルを多く含んでいるのでぜひ食べさせてほしい食品です。
ここからは、枝豆以外にも犬に与えて良い豆類を紹介します。
納豆
納豆は栄養価が高く、健康の維持に効果が期待できる食材です。
また納豆は、「ナットウキナーゼ」と呼ばれる酵素を含み心臓血管系の健康にも役立ちます。
人間同様に、犬にも積極的に食べさせてあげたい食品です。
豆腐
豆腐は、低カロリーなタンパク源であり柔らかく、消化吸収もされやすいため、ダイエットや糖尿病の子にも役立ちます。
また、アンチエイジング効果をもつ成分やミネラルも多量に含んでいます。
ぜひ、主食のトッピングや手作り食に加えてあげましょう。
与え方に注意すれば枝豆は犬にとっても栄養満点
枝豆には、良質な植物性タンパク質やβカロテン、ビタミンB群、ビタミンC、鉄分など様々な栄養素が含まれています。どれも犬の健康には欠かせない栄養素です。
枝豆を与えることで、老化予防や疲労回復、風邪予防などの愛犬の健康維持効果が期待できます。
しかし、犬に枝豆を与える時は、生では与えないようにする、すりつぶして与える、一日の目安量を守るなどいくつか注意点があります。
与え方に注意すれば栄養満点の食材なので、枝豆を犬の食事に取り入れてみてはどうでしょうか。