愛犬の健康のために、栄養満点の緑黄色野菜、オクラやモロヘイヤは愛犬の食事にもおすすめです。
今回は、オクラやモロヘイヤなどの野菜を与える際の注意点や、アレルギーの心配、手作りご飯のレシピなどを詳しく解説します。
これらの野菜が持つ栄養素や、安全な与え方、愛犬の健康に与える影響や与えて良い量など、飼い主さんが気になることを網羅的にご紹介します。
愛犬にオクラを食べさせても良い?
オクラは犬が食べても大丈夫な野菜です。
しかし、可食部や加熱の有無など注意すべきポイントも多々あります。
ここからは、オクラの部位と加熱の有無にわけて犬に与える際のポイントを解説していきます。
オクラの実
オクラの実は、犬に与えても良い部位です。
オクラの実とは、種やヘタ以外の部位を指し、普段人間も食べることが多い箇所です。
生でも食べられますが、加熱すると柔らかくなり消化吸収しやすくなります。
産毛が多い部分でもあるので、まな板などに擦り付けて産毛除去をしてから与えてあげると安心です。
種
オクラの種は、犬に与えて良い部位です。
しかし、消化されにくい部位ではあるので、与える際には加熱しましょう。
取り除くことはなかなか難しいため、実と一緒に細かく切り刻むと消化吸収されやすくなります。
しっかりと犬が食べても消化できるように工夫して与えてあげるようにしましょう。
ヘタ
オクラのヘタを犬に与えるのは、控えましょう。
固いヘタの部分は、消化吸収されにくく、胃腸に負担をかけてしまいます。
胃腸に負担がかかると下痢や嘔吐の原因になる場合もあります。
犬にオクラを与える際には、ヘタの部分を切り取って与えるようにしましょう。
生のオクラ
犬は、生のオクラを食べても大丈夫です。
しっかりとヘタを取り除いて、与えてあげるとよいでしょう。
しかし、固くて消化しづらかったり、産毛があり食べづらかったりする場合もあるため加熱したものを与えるのがおすすめです。
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オクラの栄養素と愛犬への影響
オクラの栄養素は下記のとおりです。
- 食物繊維(ねばねばの成分)
- 水分
- βカロテン
- カリウム
- カルシウム
- 葉酸
それぞれについて犬に与える影響を含めて解説していきます。
食物繊維(ねばねばの成分)
オクラのネバネバの成分は、ペクチンとムチンと呼ばれる食物繊維です。
水溶性食物繊維であるペクチンは、腸の環境を整える働きがあります。
下痢や便秘の改善に繋がるでしょう。
ムチンには、糖タンパク質の一種であり、胃粘膜の保護や整腸作用、血圧降下作用などがあります。
食物繊維は、摂りすぎると下痢や嘔吐を引き起こすため、与えすぎには注意しましょう。
水分
オクラの水分含有量は90%です。
夏場の水分補給として与えてあげるのもよいでしょう。
水分と食物繊維の摂取の両方を兼ねられるので、便秘の犬に対して効果的な野菜です。
体調を崩さない程度に適量与えてあげるのがおすすめです。
βカロテン
オクラには、抗酸化作用の強いβカロテンも含まれています。
抗酸化作用は、体の中の老化の原因となる活性酸素を取り除く働きがあります。
活性酸素を取り除くことによって、若々しい体を作れたり、がん予防の効果が期待できたりします。
カリウム
オクラには、多量のカリウムが含まれているため、カリウムを補充したい場合におすすめです。
カリウムが不足していると、低カリウム血症になり、状態が悪化すると痙攣などを起こすこともあります。
飼い主さんは、オクラを愛犬に与えて愛犬の健康状態を保つようにしましょう。
また、腎臓が悪い犬や不整脈がある犬には、カリウムが悪影響を及ぼす恐れがあるので、かかりつけの獣医師と相談してから与えるようにしてください。
カルシウム
オクラにはカルシウムも多く含まれています。
カルシウムは、体内で骨の構成要素や筋肉の収縮、弛緩を行う役割を担っています。
カルシウムが枯渇して低カルシウム血症になると、筋肉が痙攣して立てなくなったり、意識の低下が認められたりします。
オクラには、カルシウムを補充できる役割もあるため積極的に与えてあげるようにしましょう。
葉酸
葉酸は、ビタミンB9とも呼ばれており、神経組織の発達や、造血作用にも関与しています。
葉酸が欠乏すると食欲不振や貧血が認められ、健康状態が悪化することも多いです。
オクラには、葉酸も含まれているため、適量を守って与えることでこうした症状の改善を期待できます。
愛犬にオクラを与えて良い量
オクラは犬に与えても大丈夫な食材ですが、与えすぎには注意しましょう。
オクラは食物繊維や水分を多く含んでおり、多量に摂取するとお腹の調子を崩してしまい下痢や嘔吐などの症状が出る可能性があります。
以下に1日に摂取できるオクラの量を体重別に記載していますので参考にしてみてください。
*健康な去勢、避妊済みの成犬の場合です。
犬の体重 | 1日の総摂取カロリー | 1日に与えることができるオクラの量 |
超小型犬(3kg) | 290kcal | オクラ1本(約8g) |
小型犬(5kg) | 420kcal | オクラ2本(約16g) |
中型犬(10kg) | 710kcal | オクラ3本(約24g) |
大型犬(30kg) | 1500kcal | オクラ3~5本(約24~40g) |
オクラは、低カロリーですが、与えすぎは体調不良や栄養不足を招きます。
与える時は、あくまで普段のドッグフードにトッピングするようにしましょう。
愛犬にオクラを与える時の注意点
愛犬にオクラを与える時の注意点は以下の通りです。
- 細かく刻んであげる
- 加熱して柔らかくしてあげる
- アレルギー
- 与えすぎない
それぞれについて解説します。
細かく刻んであげる
オクラを与える際には、細かく刻んで与えてあげるようにしましょう。
犬によっては、オクラをそのまま丸呑みしてしまう場合もあります。
消化吸収がしづらい食物繊維を多く含んでいるため、下痢や嘔吐の原因になる可能性も考えられるでしょう。
オクラを犬に与える際には、丸呑みしても消化不良を起こさないように、細かく刻んであげると安心です。
加熱して柔らかくしてあげる
オクラを犬に与える際には、加熱して柔らかくしてから与えてあげるとよいでしょう。
オクラは生でも食べられる野菜ですが、生のままでは固さを感じたり、エグみを感じてしまったりで嗜好性がよくないことも考えられます。
消化不良を起こす可能性もあるでしょう。
犬にオクラを与える際には、加熱して柔らかくしたものを与えるのがおすすめです。
アレルギー
犬にオクラを与える際には、食物アレルギーに注意しましょう。
オクラは、犬にとって有害な成分は含まれていませんが、与える食べ物は全てアレルギーに注意する必要があります。
初めてオクラを与える際には、少量づつ与えて、下痢や嘔吐、皮膚の痒みなどの症状が出ないか確認しながら与えてあげるようにしましょう。
与え過ぎない
オクラは、食物繊維を多量に含んでいる野菜であり、与えすぎると消化不良を起こします。
下痢や嘔吐、便秘につながる場合もあるため注意が必要です。
また、オクラに含まれるミネラルの過剰摂取も病気を抱えている犬にとっては有害です。
飼い主さんは、オクラを犬に与える際には、適量を守って与えてあげるようにしてください。
子犬や老犬にオクラを与えても大丈夫?
オクラは子犬や老犬に与えても大丈夫です。
しかし、守るべきポイントや注意点が存在します。
ここからは、子犬と老犬に分けてオクラを与える際のポイントを解説します。
体調の悪化や命に関わることもあるためしっかりと理解しておきましょう。
子犬
子犬にオクラを与える際には、細かく刻んで与えてあげることが重要です。
子犬の消化機能はまだ成熟していないことが多く、あまりに大きなサイズのオクラを与えてしまうと消化不良を起こす可能性があります。
丸呑みしてしまうと食道に詰まってしまう場合も考えられるので注意が必要です。
また、加熱により柔らかくすると食べやすく消化しやすくなるためおすすめです。
老犬
老犬にオクラを与える際には、持病の有無を確認することが重要です。
オクラは、食物繊維やビタミン、ミネラルを多量に含み、健康に良い野菜です。
しかし、腎臓病などの疾患を抱えている場合にはミネラル過剰により、体調が悪化することも考えられます。
愛犬に持病がある場合には、オクラを与えても良いか獣医師に相談してから与えると安心です。
オクラを使ったおすすめレシピ
オクラを使ったおすすめのレシピを紹介します。
栄養満点な夏野菜であるオクラを使用することで愛犬の健康を維持することができるので、ぜひ参考にしてみてください。
鮭とオクラの煮物
良質な脂質を含む鮭とオクラの栄養素を合わせて取れるレシピです。
柔らかく煮込んでいるので、子犬や老犬でも喜んで食べてくれるでしょう。
<材料> 2.5kgの犬(1日分)
- 鮭 1.0切身
- ニンジン 適量
- オクラ 1.0本
- 水 80cc
<作り方>
- 食べやすいサイズに切ったニンジンと、切らずに洗ったオクラを茹でる
- 茹で上がったら、オクラを細かく刻む
- 小さめの鍋に水を80cc入れて沸騰したら、大きめに切った鮭を煮る
- 水気が少なくなったら、オクラを入れて一煮立ちさせれば完成
オクラのひんやりジュレ
夏バテ防止の夏野菜を使用したレシピです。
水分摂取にも有効なので、暑い夏場には積極的に食べさせてあげましょう。
<材料> 5.0kgの犬(4食分)
- 刺身用サーモン 40g
- オクラ 2本
- ゼラチン 5g
- ミニトマト 40g
- 冷凍とうもろこし 12g
- 水 250ml
<作り方>
- オクラはヘタを取り除く。沸騰したお湯でオクラと冷凍とうもろこしを2分茹でる
- 茹でた野菜を細かなサイズに切っていく
- 水250mlとサーモンを鍋に入れ、弱火で5分蒸す
- 火を止めてゼラチンを入れる
- 固まる前にサーモンと煮汁を耐熱容器に入れる
- 細かくしたトマト、オクラ、とうもろこしを一緒に入れ1時間以上冷蔵庫で冷やし完成
オクラと鶏胸肉のさっぱり煮
良質なタンパク質である鶏胸肉を使用したレシピです。
栄養満点なオクラと一緒にタンパク質も摂取できるのでドッグフードのトッピングとしてもおすすめです。
<材料>7.5kgの犬(1食分)
- 鶏胸肉 約50g
- オクラ 1.0本
<作り方>
- オクラは下手を取り除き、沸騰したお湯で約2分間茹でる
- 耐熱皿に鶏肉を並べ300Wで1〜2分加熱し、しっかりと火をとおす
- オクラをみじん切りにする
- オクラと鶏肉を混ぜて、ネバネバが出るように意識する
- 完全に冷ませてから、ドッグフードにトッピングして完成
愛犬にオクラ以外の野菜、食材を愛犬に与えて良い?
オクラ以外の野菜を犬に与えても良いか気になる方も多いでしょう。
ここからは、オクラ以外にも犬が食べられる野菜について解説していきます。
モロヘイヤ
モロヘイヤは、しっかりと加熱したものなら犬に与えても大丈夫です。
カルシウムやβカロテン、カリウムなどオクラと似た栄養素を多量に含んでいます。
しかし、シュウ酸と呼ばれる結石の原因になる物質も含まれているため注意が必要です。
茹でて加熱することで、シュウ酸含有量を減らせるので、加熱したモロヘイヤを与えてあげるようにしましょう。
山芋
山芋は、犬に与えても大丈夫な野菜です。 ビタミンBやビタミンC、カリウムなどの栄養素がバランスよく含まれている野菜です。
便秘改善などお腹の調子を整える効果も期待できます。
しかし、人間と同様痒みを感じてしまったり、アレルギーを起こす犬もいたりするので、与える際には、適量守って少量づつ与えてあげるようにしましょう。
ピーマン
ピーマンも犬に与えて良い野菜です。
βカロテンやビタミンC、ビタミンB群、ナイアシンなどの栄養素が多量に含まれています。
生のままでも害はないですが、えぐみや苦味があるため、加熱をしたピーマンを与えてあげるようにしましょう。
れんこん
れんこんは、犬に与えても良い食べ物です。
生のままでも加熱をしてもどちらでも食べられます。
食物繊維が多いので、整腸作用が期待できますが、下痢や嘔吐など消化器症状を起こさないように注意が必要です。
犬に与える際には、細かく切り刻み適量守って与えてあげるとよいでしょう。
なす
なすは、犬が食べられる野菜です。
なすに含まれる「ナスニン」は、抗酸化作用があり体の中の老化を促進する活性酸素を取り除きます。
葉や茎の部分には、下痢や嘔吐を引き起こす「アルカロイド」が多く含まれるので、与える際には、実の部分のみ与えてあげてください。
また、食物アレルギーに注意して適量を守って与えてあげるとよいでしょう。
愛犬にオクラを食べさせてもいい!与えすぎに注意!
オクラは犬が食べられる野菜の1つです。
ビタミンや食物繊維を多量に含み、整腸作用など体に良い影響をもたらします。
しかし、与える際には、適量を守り与えすぎないことが大切です。
注意すべきポイントも多いので、しっかりと本記事を読んで安全な状態で犬に与えてあげるようにしてください。