犬の消化器疾患は、動物病院を受診する理由の上位を占めています。
消化器疾患とは消化が妨げられたり消化の速度が変化すること全般を指し、1つの病名ではありません。
飼い主から見てもわかりやすい症状を示すことが多く、嘔吐や下痢、便秘や食欲の変化、腹部の膨張などの症状が挙げられます。皮膚や耳のかゆみを伴うこともあるので、全身の状態を確認することが大切です。
犬の消化器疾患には病院での治療のほかに、療法食による治療が必要な時があります。消化器疾患の犬の療法食についてお伝えします。
消化器疾患の犬が療法食を必要とする理由
トイプードルやポメラニアンなどの小型犬に消化器疾患が多いことが知られていますが、犬種に限らず多くの犬が消化器疾患にかかります。
食道や胃、小腸、大腸だけでなく、消化器には消化酵素を出す膵臓、栄養を合成したり胆汁によって脂肪の吸収やタンパク質の分解を助ける肝臓も含まれます。
異変を感じたら動物病院への受診が不可欠です。
食べ物を食べたあとに消化器疾患の症状が現れる時は、食物アレルギーの疑いもあります。
牛肉や鶏肉、乳製品や小麦といった特定の食品に反応して起こり、免疫が関与しています。
消化器に疾患がある場合も食物アレルギーの場合も、食事の管理によって犬の病気や健康状態に対応しなければならないケースがあります。
しかし飼い主が犬の消化器疾患の状態に合わせて、栄養がコントロールされた食事を毎日作るのは負担も大きく不可能です。
そこで必要になるのが療法食です。獣医師の診断と指導の下で与える、消化器疾患用に栄養バランスの調整されたドッグフードを療法食といいます。
━━━━━━━━━━━━━
お腹の敏感な愛犬や糖質の制限が必要な愛犬に!
療法食と一緒にお召し上がりいただけるココグルメ・ケア「消化器サポート」が新発売!
▶︎ココグルメ・ケア「消化器サポート」を試す
※おひとり様1回限り!お試しセットが34%OFFの送料無料で1640円!
━━━━━━━━━━━━
消化器疾患の犬向け療法食の特徴
消化器疾患の犬向けの療法食には主に低脂肪を含む消化率の高いもの、食物アレルギーに配慮したもの、高食物繊維のものがあります。
治療の内容に合わせて栄養成分を調整し、治療を補助します。
消化率の高い療法食は、犬の消化器の負担を減らし消化をサポートします。
食物アレルギー用の療法食では体がアレルゲンと認識できないほど細かく加水分解した低分子のタンパク質や、食物アレルギーの原因とならないアミノ酸やオリゴペプチドなどを使用しています。
高食物繊維の療法食は下痢をしがちな犬や大腸性疾患のある犬のために、食物繊維の量を増やしながら高い消化率を維持するフードです。
犬の療法食は治療の目的が同じなら、メーカーが違っても含まれる栄養組成にそれほどの違いはありません。
しかし総合栄養食とは異なり明確な基準が決められていないため、メーカーの病気に対する考え方によっては成分に大きな差を生むこともあります。
一般社団法人 獣医療法食評価センターによる療法食ガイドラインは存在しますが、数値によって明確化されておらず加入している療法食のメーカーも限られています。
従って療法食といいながら内容が総合栄養食とほとんど変わらないものや、成分が不明な製品もあります。
獣医師でも、すべての療法食について把握しきれていないのが現状です。
━━━━━━━━━━━━━
お腹の敏感な愛犬や糖質の制限が必要な愛犬に!
療法食と一緒にお召し上がりいただけるココグルメ・ケア「消化器サポート」が新発売!
▶︎ココグルメ・ケア「消化器サポート」を試す
※おひとり様1回限り!お試しセットが34%OFFの送料無料で1640円!
━━━━━━━━━━━━
消化器疾患の犬向け療法食の購入方法
消化器疾患の犬の療法食は、必ず病院で紹介してもらったものを購入しましょう。
犬の療法食には、短期に使用するために栄養バランスが極端に調整されているものもあります。
犬の消化器疾患の状態も変わってくるので、療法食の変更が必要になることもあります。
長期的に療法食を使用する場合には、定期的な獣医師の診断が欠かせません。
治療の目的が同じ療法食だからといって獣医師に相談することなく勝手にメーカーの違う療法食を購入すると、内容成分が大きく異なることがあるので自己判断は避けましょう。
インターネットやホームセンターでの購入の際は、間違って異なる製品を買わないよう十分な注意が必要です。
このような問題に対処するため、最近では動物病院でしか購入できない療法食もあります。
━━━━━━━━━━━━━
お腹の敏感な愛犬や糖質の制限が必要な愛犬に!
療法食と一緒にお召し上がりいただけるココグルメ・ケア「消化器サポート」が新発売!
▶︎ココグルメ・ケア「消化器サポート」を試す
※おひとり様1回限り!お試しセットが34%OFFの送料無料で1640円!
━━━━━━━━━━━━
消化器疾患の犬向け療法食を食べてくれない時は
療法食は、通常のフードと比較して嗜好性が劣るものが多くなります。
消化器疾患の犬が療法食を食べてくれない時は、焦らず時間をかけてゆっくりと切り替えましょう。
徐々に療法食に変える
食べたことのないタンパク質が入っているなどフードの違いによる犬の警戒心が解けて味に慣れるまで、1週間ほどかけて徐々に療法食の量を増やすのがベストです。
場合によっては3週間~4週間かかることもあります。
療法食の割り合いを増やす方法だけでなく、今までのフードと療法食を隣り合わせの別々の皿で与える方法なども試してみましょう。
それでも食べてくれない時には療法食を電子レンジで40度ほどに温めて与えると、風味が増して食べてくれることがあります。
ドライフードでも可能です。ウェットタイプなら焼いてみましょう。
フードの固さが問題なら、お湯で柔らかくして食べさせるという方法もあります。
匂いを変える
療法食の袋にだしパックや不織布の袋に入れたかつお節や煮干しなどを入れておくと、成分は変えずに療法食の匂いだけを変えることができます。
食欲が落ちている時は無理せずに少量ずつ、何回かに分けて与えると効果的です。
また食べる環境を変えてみるのもよい方法です。
器を変えたり床に直接置いてみたり、手から与えたりしてみましょう。
器の大きさや種類、置く場所も重要です。
外に連れ出して食べさせたり、遊びながら食べさせてみるのもよいかもしれません。
十分に遊ばせてから食事にしたり、普段はフードをあげない人からあげてもらうのも試す価値があります。
療法食そのものを変える
どうしても食べない時は療法食を別のメーカーのものにしたり、同じメーカーの缶詰やパウチなど別のタイプのフードにしたり、療法食用のおやつを使ってみるなど療法食そのものを変えるのも1つの方法です。
いずれの場合も、必ずかかりつけの獣医師と相談してください。
犬は飼い主の笑顔が大好きです。ちゃんと食べたら、褒めてあげるのも忘れないようにしましょう。犬はそれだけで嬉しくなって、フードの切り替えがうまく行くこともあるかもしれません。
消化器疾患の犬の療法食の購入は必ず獣医師の紹介を受けましょう
消化器疾患の犬の療法食には主に、消化率が高いもの、食物アレルギーに配慮したもの、高食物繊維のものが挙げられます。
犬の療法食は同じ種類なら、どのメーカーでも成分も同様のものが多くなります。
しかし療法食には基準がなく成分はメーカーに任せられているので、場合によっては成分に大きな違いがあり獣医師でもすべての製品を把握しきれていないのも事実です。
消化器疾患の犬の療法食は獣医師の診断に従って紹介を受けたものを購入し、自己判断でメーカーを変えたり間違えて購入したりしないように注意しましょう。