整腸効果があり、私たち人へは様々な効果をもたらしてくれるヨーグルト。
愛犬のおやつやフードへのトッピングとしてヨーグルトを与えたい!という方もいらっしゃるでしょう。
今回は愛犬にヨーグルトを与えても大丈夫なのか?
どれくらいの量であれば良いのか、ヨーグルトを与える際のメリットや注意点についてご 説明します。
愛犬がヨーグルトを食べても良い?
愛犬にヨーグルトを食べさせても良いのでしょうか?
結論から言うと、多くの犬はヨーグルトを与えても大丈夫な子が多いです。
しかし個体差がある上、等に商品によっては注意が必要ですので、注意すべき点もチッカリとチェックしてみましょう。
ヨーグルトは食べても良い
ヨーグルトには犬へ有害となる成分は含まれていませんので、基本的には与えても大丈夫です。
しかし人間用で販売されているヨーグルトは嗜好性を高めるために様々なものがトッピングされていますので、きちんと確認して与える必要があります。
加糖、フルーツ入りはNG
加糖されているヨーグルト、フルーツが入っているヨーグルトは避けた方が良いでしょう。
人間用に味付けがされているヨーグルトは糖分が多く、食後急激に血糖値が上がってしまったり、肥満の原因にもなります。
フルーツが入っているものも、消化に悪かったり、フルーツでアレルギーを起こしてしまう犬もいるため要注意です。
またぶどう等犬にはとても有害なフルーツもありますので、フルーツが入っているヨーグルトは避けましょう。
新鮮な国産食材だけを厳選したご飯で、総合栄養食の基準にも準拠しているため、おやつやトッピングとしてだけではなく、主食としても食べ続けてもらえるご飯です。
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ヨーグルトに含まれる栄養素と愛犬へ影響
それでは、ヨーグルトにはどのような栄養素が含まれており、愛犬にどんな影響を与えるのでしょうか?
たんぱく質
ヨーグルトには良質なタンパク質が含まれています。
ヨーグルトの量の約3.6%はタンパク質であると言わレていて、体の中で作ることのできない必須アミノ酸も含まれています。
また一部のタンパク質は牛乳に比べて吸収のしやすいアミノ酸やペプチドに分解されているので、牛乳よりも吸収のしやすい良質なタンパク源であると言えるでしょう。
乳糖
乳糖は糖分としてエネルギー源になる成分です。
しかし犬はこの乳糖の分解能が低く、下痢を起こしてしまう個体も多くいます。
発酵して作るヨーグルトは、発酵の段階で牛乳に比べると約20〜40%乳糖が分解されているので、牛乳よりは下痢は起こしにくいと言われています。
脂質
ヨーグルトに含まれる脂質は、発酵により体が分解しやすい状態に細かくなっています。
また食事から取らないといけない脂溶性ビタミンAも含まれています。
カルシウム
牛乳に豊富に含まれているカルシウム。
健康な骨を作るために必要な栄養素です。
もちろん牛乳と同じくヨーグルトにもたくさん含まれている上、発酵することにより、より体に取り込まれやすい形に変化しています。
ビタミンB群
ヨーグルトにはビタミンB1、B2が含まれています。
ビタミンB群は水溶性ビタミンに分類されますので、毎日効率的に摂りたいビタミン類です。
ビタミンB1はブドウ糖をエネルギーに変える際に必要なビタミン。
ビタミンB2は脂質をエネルギーに変える際に必要なビタミンである上、皮膚や粘膜、毛など細胞の再生に必要なビタミンです。
プロバイオティクス
プロバイオティクスとは、腸内細菌の環境を整える効果を持つ微生物のことです。
ヨーグルトや乳酸菌飲料に多く含まれているとされており、腸内の細菌バランスを整え、良い腸内細菌を増やす効果があります。
愛犬に与えて良いヨーグルトの量
どれくらいの量のヨーグルトを犬に与えても良いのか。
人間(約60kgと考える)では1日に約100gとされています。
体調や個体差もありますが、大体の許容量は以下の通りとなります。
愛犬のサイズ | 1日に与えても良いヨーグルトの量 |
超小型犬(~5kg) | 2g~8g(約小さじ1杯程度) |
小型犬(5kg~10kg) | 8g~16g(約小さじ2杯~大さじ1杯程度) |
中型犬(10kg~20kg) | 16g~32g(約大さじ1杯~2杯) |
大型犬(20kg~) | 32g~50g(約大さじ1杯~2杯) |
愛犬にヨーグルトを与えるメリット
愛犬にヨーグルトを与えるメリットは何があるでしょうか。
整腸効果
ヨーグルトの整腸作用により、腸内環境が整えられて便通が良くなる子がいます。
また腸内環境が整うことで、被毛の調子が良くなったり、皮膚の状態が良くなる子もいます。
腸内の状態は免疫にも関わるとも言われていますので、健康維持にも役立つでしょう。
口臭予防
腸内環境が乱れていると、口臭の原因になることがあります。
また口腔内に多数いる口腔内細菌も、細菌バランスが崩れると悪玉菌(悪い細菌)が多くなり口臭の原因になります。
ヨーグルトを食べさせることで口腔内の善玉菌(良い細菌)を増やす効果があるといわれているので、口臭対策にも良い食材でしょう。
尿路結石予防
犬の尿路結石で多いシュウ酸カルシウム結石。
一見カルシウムをたくさん摂取してはいけないのかな?と思いがちですが、適度なカルシウムを摂取するのは再発防止になるんです。
適度にカルシウムを摂取することで、腸内で結石の原因となるシュウ酸と結合して糞便中に排泄してくれます。
しかし摂取カルシウム量が少ないと、シュウ酸が腸内で結合できずに吸収されて血中に入り、尿中のカルシウムと結合して結石になってしまうのです。
ただし、現在のドライフードにはしっかりとカルシウムが配合されていますので過剰摂取にならないか注意が必要です。
また現在尿路結石用のフードを食べている子は主治医に確認の後与えてくださいね。
胃の保護
胃の中にも悪玉細菌はいますので、ヨーグルトで善玉最近を増やすのは効果的です。
愛犬にヨーグルトを食べさせる際の注意点
それでは愛犬にヨーグルトを与える際の注意点をみてみましょう。
加糖、フルーツ入りはNG
加糖やフルーツの入っているヨーグルトは与えない方が良いでしょう。
糖分が多く肥満の原因になる上、フルーツは犬に有害なものもあります。
少しずつ与える
初めて与える時は少量与えましょう。
犬によっては下痢をしたり軟便になってしまう子がいます。
また、食べさせ過ぎないように、しっかりと量を確認しましょう。
小さじ1杯多くなっただけで、体の小さい子にとってはかなりの量になります。
しっかりと毎回決めた量以外は与えないようにしましょう。
アレルギー
牛乳にアレルギーがある子は与えないようにしましょう。
ヨーグルトでもアレルギーを起こす場合があります。
ヨーグルトを食べさせていると下痢をしてしまう、かゆみが出る等の症状がある場合は与えない方が良いでしょう。
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冷え過ぎているものは与えない
冷蔵庫から出してすぐ、冷えすぎているものを与えるとお腹を壊す可能性があります。
薬を内服している時は要注意
乳製品と一緒に食べると、効果が弱くなってしまう薬がありますので、内服薬を飲んでいる場合は主治医へ確認する必要があります。
特に抗生物質(テトラサイクリン系やニューキノロン系の薬)は吸収が阻害されて効果が減弱してしまいますので、一緒に飲ませてはいけません。
愛犬にヨーグルトを与えてはいけない時
愛犬にヨーグルトを与えない方が良いのはどんなときでしょうか。
軟便、下痢
軟便の時、下痢をしている時は悪化する可能性がありますのでヨーグルトを与えるのはやめましょう。
肥満
ヨーグルトは乳糖・脂肪分共に多い食材なので、肥満気味の子には向かない食材になります。
いつも与えているご飯と含めてどれくらいのカロリーになるのかしっかりと計算する必要があります。
与えても良い市販のヨーグルト
犬に与えても良い市販のヨーグルトをご紹介します。
商品によって合う・合わないもあるので、試してみてください。
雪印メグミルク ナチュレ恵
「ガセリ菌SP株」と「ビフィズス菌SP株」が配合されており、犬が苦手な酸味がマイルドなヨーグルトです。
フジッコ カスピ海ヨーグルト
「カスピ海乳酸菌(クレモリス菌FC株)®」が配合されている、独特の粘りがあるヨーグルトです。
粘り気があるのでフードに絡みやすいヨーグルトでしょう。
小岩井乳業 小岩井 生乳100%ヨーグルト
生乳100%で作られたヨーグルトで酸味が少ないヨーグルトです。
公式HPでも人肌程度に温めても効果は変わらない!との表記があるので、少し温めて匂いや嗜好性を増して与えるのも良いでしょう。
森永乳業 ビヒダス プレーンヨーグルト
生きて大腸まで届くという「ビフィズス菌BB536」が配合されています。
脂肪分ゼロの商品もあるので、脂質が気になる子へはそちらもおすすめです。
明治 ブルガリアヨーグルト LB81 プレーン
本場ブルガリアの「LB81乳酸菌」を配合したヨーグルト。
ご紹介した中では100g62kcalとカロリーが一番控えめなのも特徴です。
愛犬のヨーグルトのおすすめの与え方
愛犬にヨーグルトを与えるときにはどのようにして与えたら良いのか、ご説明します!
常温、少し温める
犬は冷たい食べ物はあまり好まない上、冷たいままのヨーグルトはお腹を壊してしまう可能性があります。
そのため少し室温に戻したり人肌程度に温めて与えるのが良いでしょう。
トッピング
いつも食べているフードのトッピングとして上に乗せたり混ぜ込んで与えます。
上に乗せるとそれだけ食べてしまう子は、混ぜ込むのがおすすめです。
ヨーグルトメーカーで愛犬に優しいヨーグルトを作る
ヨーグルトメーカーで自家製ヨーグルトを作るのもおすすめです。
個体によって合うもの・合わないものがありますので、少しずつ試してみてください。
与える量に気をつけてヨーグルトで愛犬を健康に!
今回は愛犬にヨーグルトを与える際、どんなことに気をつけたら良いのか?
適量や与え方、注意すべき点についてご説明しました。
腸内へ良い影響を与えると考えられているヨーグルト。
体に合う子は良い補助食品になると思いますので、種類や量に気をつけながら与えてみてくださいね。