犬がずっと舐め続ける行為には、ストレスや病気など様々な理由が考えられます。
飼い主の足、床、自分の体をひたすらペロペロと舐めまくる犬の行動は、単なる癖ではなく、健康上の問題を示している可能性があります。
この記事では、愛犬がしつこくなめ続ける原因と、その行動をやめさせる効果的な方法について解説します。なぜ犬は執拗に舐めるのか、その理由に迫ります。
犬がずっと自分の脚を舐める理由
皮膚の病気やアレルギー
やはり舐める理由として1番最初に考えられるのはかゆみです。
皮膚病やアレルギーが存在し、それによって生じるかゆみに我慢できずに脚を舐めたり噛んだりします。
皮膚病は、マラセチアや細菌、ホルモンが関係しているものなど原因は様々です。
アレルギーは食べ物や植物などが原因に挙げられます。
かゆみ、赤みがある場合、特にそれが拡がってきた場合はすぐに動物病院で相談しましょう。
脚のトラブル
痛みや違和感を感じて脚を長時間自分で舐めてしまうことがあります。
散歩中に植物(特に小さな棘のある実や木)やガラスが刺さったり、虫に刺されたりして違和感を感じることがあります。
散歩後に足拭きシートなどを用いて足裏を綺麗にするついでに、痛みが生じていないかチェックしてあげると良いでしょう。
何かトラブルがあった場合、自己判断で処理すると悪化する恐れがあるためすぐに病院で診てもらいましょう。
骨や関節の病気
骨や関節に痛みが生じている場合も、違和感を感じ舐め続けてしまうことがあります。
足裏にもトラブルなく赤みもないが、痛みが強い場合、骨や関節のトラブルの可能性もありますので、動物病院での身体検査やレントゲン検査をおすすめします。
不安やストレス
犬は散歩や飼い主との触れ合いの中でストレスを発散すると言われていますが、ストレス発散不足や普段と違うことが起こった時に、ストレスを感じて脚を舐めたり噛んだりすることがあります。
また単純に暇つぶしで舐めてしまう場合もあるそうです。
気を紛らわせるようなアイテム(おもちゃやガムタイプのおやつ)を与えたり、遊ぶ時間を増やしてあげたりすると改善することがあります。
犬がずっと床を舐める理由
床の匂いを確かめている
床におやつやご飯が落ちていた経験が多くあったり、匂いがしていたりすると床を舐めてしまうことがあります。
口に入れてはいけない人間の食べ物を舐めてしまったり、外で拾い食いをする癖がついたりする可能性もあるため、見つけた場合はやめさせた方が良いでしょう。
暇つぶし・飼い主の気を引きたい
脚と同じで単純に暇つぶしの可能性もあります。
また床を舐めていると飼い主が何か落ちていないか確認しにくることを学習し、構ってくれると思っている可能性があります。
ストレスや不安
こちらも脚と同じで、ストレスや不安で床を舐めている可能性もあります。
なかなかストレスが原因とはっきり確定診断することは難しいですが、他の原因を除外するためにも、動物病院で相談しても良いでしょう。
食事の催促
お腹が空いた時、まだまだ量が足りないという時に催促として、いつもご飯をもらえるスペースで床や食器を舐めることがあります。
これは行動学的に、代理的に満足を求めようとする代償行動とも言われています。
量が足りていない可能性もありますが、適切な量を与えていてもこの行動は見られることがあるため、舐めているからといって与えすぎないようにしましょう。
犬がずっと飼い主を舐める理由
構ってほしい
犬が飼い主を舐めるのは、もっと自分をみて、構ってというサインかもしれません。
心を許し、甘えている証拠なので思う存分可愛がってあげてください。
飼い主の口を舐めようとする場合は、感染症の観点から、手など他の場所を舐めるように優しく誘導してあげましょう。
何かを欲しがっている
甘えている可能性もありますが、他にも何か特定のものをおねだりしている可能性があります。
例えば、夕方になったのでお散歩、お腹が空いたからおやつやご飯、など習慣や欲求に基づいてサインを出しているのかもしれません。
嫌なことをやめさせようとしている
犬は嫌なこと、やめてほしいことをされている時にぺろぺろとして止めようとすることがあります。
お手入れ(爪切りやブラッシングなど)が苦手な、噛まない優しい子によく見られます。
辞めてよ〜という優しいサインなので、ストレスがかからないように出来るだけお手入れはサッと終わらせてあげましょう。
美味しい匂いがするから
人が手づかみで何かを食べた後に、美味しい匂いがして舐めることがあります。
塩や砂糖が直接ついている時は、舐められる前にすぐに手を洗いましょう。
また人が手で食べる機会が多く、犬が舐めると命に関わる危険な葡萄は特に注意しましょう。
犬がずっと舐めるのをやめさせるには
しつけをする
床や外の道など地面を舐める場合は、拾い食いの危険もあるため、しつけた方が良いでしょう。
しつけアイテムは現在様々な種類がありますが、1番効果的なのは信頼していて大好きな飼い主からの素早くはっきりとした指導です。
しつけが難しい場合は、しつけ教室や動物病院で相談し、ぜひプロの実演を見てみて参考にしてみて下さい。
動物病院へ連れて行く
赤みや痛みが生じている場合はすぐに動物病院へ連れて行きましょう。
皮膚検査やアレルギー検査で特定の原因が見つからなかった時でも、あらゆる原因のかゆみを止める薬がもらえたり、普段の生活の中のその子に合ったアドバイスをもらえることがあります。
身体検査だけで、なかなか見つけづらい原因が判明することもあるため、早めの受診をお勧めします。
舐める場所を掃除してあげる
床や食器を舐める場合は、そこに何かしらの匂いが残っている可能性があります。
また、犬の口の中は細菌がたくさんいるので、繰り返し同じ場所を舐めてしまうとそこに細菌が繁殖してしまう可能性があります。
他の場所よりやや念入りに掃除してあげましょう。
遊ぶ時間を増やす
もしストレスや不安が原因の場合、遊ぶ時間や散歩の時間を増やすだけで舐める時間が格段に減ることがあります。
また、単純に気をひくものを置いたり、かわりに舐めたり噛んだりできるおもちゃやおやつを与えるのも効果的です。
ご飯を見直す
食器や飼い主を舐める理由として、ご飯の量や味に不満を持っている可能性があります。
その場合はご飯の見直しが必要かもしれません。
そこでおすすめなのが、獣医師監修の国産かつ新鮮な食材を使った手作りご飯のCoCo Gourmetです。
栄養満点な上にとても食いつきが良いと評判なため、主食にするだけではなく、いつものご飯にトッピングしてみることもおすすめです。
- チキン&ベジタブル
- ポーク&ブロッコリー
- フィッシュ&パンプキン
の3種類があるためぜひ試してみてください。
犬がずっと舐める理由を理解して正しい対処を!
舐める場所や頻度、表情から様々な原因が考えられますが、対処も原因によって様々です。
まずは舐める理由を正しく理解し、対処してあげましょう。
自分での判断が難しい場合が多いため、動物病院やしつけ教室などで相談してみましょう。