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犬は豚肉を食べてもいい!茹でたり焼いたりした豚肉は?部位ごとに解説!

最終更新: 2024.10.29
犬は豚肉を食べてもいい!茹でたり焼いたりした豚肉は?部位ごとに解説!
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愛犬に豚肉をあげても大丈夫?安全な与え方が分からない飼い主さん必見!

この記事では、犬に豚肉を与える際の注意点や、アレルギー、生肉、茹で汁など、気になる疑問を全て解決します。豚ロース、豚バラ、豚ヒレ、しゃぶしゃぶなど、部位ごとの違いや、シニア犬にも与えられる量まで徹底解説。愛犬の健康のために、安全に豚肉を与えたい方は、ぜひ参考にしてください。

愛犬に豚肉を食べさせても良い?

豚肉は犬に与えても良い食べ物です。

豚肉は、タンパク質やビタミンを多く含んでおり、愛犬の体の健康を保つためには優秀な食品です。

しかし、控えた方が良い部位や処理方法など与える際のポイントが多々ありますので注意してください。

生の豚肉

犬に生の豚肉を与えてはいけません。

生の豚肉には、大腸菌やサルモネラなどの細菌や、トキソプラズマなどの寄生虫などが含まれている可能性があります。

犬が食べてしまうと食中毒を起こし、嘔吐下痢などの症状がみられる場合があります。

また、人間にも感染するような病原体もありますので注意が必要です。

犬に生の豚肉を与える時には、しっかりと加熱処理をしたものを与えるようにしましょう。

加熱した豚肉

茹でたり、焼いたりして加熱処理し、中心部までしっかりと火を通した豚肉は犬に与えても大丈夫です。

また、加熱処理することによって余分な脂を落とすことができます。

肥満傾向やダイエット中の子に豚肉を与える時は、加熱処理をして脂を落としてから与えてあげると良いでしょう。

細菌やウイルス、寄生虫などの病原体も加熱処理によって死滅しますので、飼い主さんはしっかりと火を通すようにしてください。

脂身

豚肉の脂身は脂肪分が多く、摂取しすぎると、膵炎や肥満の原因となります。

愛犬に豚肉を与える際には、脂身は取り除いてから与えるようにしましょう。

脂身は加熱処理することによって、落とすこともできます。

また豚肉には、豚バラ肉、豚ロース、豚ヒレ肉など様々な部位の肉がありますが、豚バラ肉は特に脂身が多く含まれています。

ヒレ肉やロース肉は他の部位と比較して、脂身が少ないので犬に与える時にはヒレ肉やロース肉を与えるようにしましょう。

豚のレバー

豚のレバーには、パントテン酸やビオチンなどのビタミンB群が多量に含まれています。

ビタミンB群は、タンパク質や脂質、糖質の代謝に関わっており、体のエネルギーを生み出したり、健康状態を維持したりする上で非常に重要なビタミンです。

また豚のレバーには、ビタミンAも多量に含まれています。

ビタミンAは、皮膚や粘膜を健康に保ち、体の免疫力をあげてくれます。

しかし、与えすぎるとビタミンAの過剰摂取により、嘔吐や肝数値の上昇を引き起こしますので、与えすぎには注意しましょう。

茹で汁

豚肉の茹で汁は犬に与えても大丈夫です。

豚肉の茹で汁にはたくさんの栄養素が溶け出していますし、茹で汁の香りは、愛犬の食欲をそそってくれます。

普段のドッグフードのふやかしに使ってあげるのも有効です。

ただし、茹で汁には脂質も溶け出しているので与えすぎないようにしましょう。

豚肉の加工食品

ソーセージ、ハムなど人間用に豚肉が調理されている加工食品は、塩分や砂糖、添加物が含まれています。

そのため、豚肉の加工食品は与えない方が良いでしょう。

また、加工食品の中には、ソースの成分に玉ねぎ、ニンニクなどの犬が食べてはいけないものが含まれている可能性があるので注意しましょう。

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豚肉の栄養素と愛犬への影響

豚肉には愛犬の健康に良いとされる栄養素が多々含まれています。

ここからは、豚肉に含まれている栄養素とそれぞれが愛犬の健康に与える影響について解説していきます。

タンパク質

タンパク質は、体の中でエネルギー源となるほか、筋肉、免疫抗体、被毛、血液成分や細胞の構成要素として非常に大切な物質です。

豚肉は、こうしたタンパク質を多く含んでおり、成長期や運動量の多い犬には特に与えて欲しい食材です。

ただし、タンパク質の過剰摂取は肝臓や腎臓に負担をかけてしまいますので注意してください。

ビタミン

豚肉には、ビタミンB群が含まれています。

ビタミンB群は、疲労回復や、夏バテに効果的なビタミンの一種です。

しかし、ビタミンB群は、壊れやすく普段のドッグフードの食事からはなかなか摂取することができないビタミンです。

そのため、豚肉を普段の食事にトッピングしてあげてビタミンB群を摂取させてあげましょう。

ナイアシン

豚肉には、ナイアシンと呼ばれるビタミンが含まれています。

ナイアシンはビタミンB3とも呼ばれており、体の中でエネルギー源となったり、タンパク質、糖質、脂質を代謝する際に利用されます。

ナイアシンが欠乏すると皮膚の炎症や下痢、認知症の原因となるとも知られています。

愛犬がシニア期に入ってくると被毛の毛艶が悪くなったり、下痢が多くなったりと調子を崩しがちになります。

こうした状態を予防するために豚肉を与えてあげることもおすすめです。

パントテン酸(豚のレバー)

豚のレバーには、パントテン酸が含まれています。

パントテン酸は、エネルギー代謝と脂質の代謝を行う働きがある他に、コレステロールやホルモン、免疫抗体の合成にも関与しています。

パントテン酸の不足は、食欲不振や犬の発育不全の原因になり、愛犬が病気にかかりやすい状態を作りあげてしまいます。

病気に負けない体を作ってあげるためにも、豚肉、特に豚レバーを食べさせてあげましょう。

ビオチン(豚のレバー)

豚のレバーにはビオチンが含まれています。

ビオチンも、ビタミンBの一種であり、糖やアミノ酸、脂質などのエネルギー代謝に関わっています。

ビオチンには、体内の炎症を抑える働きがあり、人では、皮膚の痒みを抑える効果も報告されています。

体内の炎症は老化や癌の発生に繋がりますので、積極的に豚レバーに含まれるビオチンを摂取して炎症を抑えるようにしましょう。

愛犬に豚肉を与えて良い量

豚肉は犬に与えても大丈夫な食材ですが、与えすぎには注意しましょう。

豚肉は、脂身が多量に含まれている場合があり、食べすぎることによって、膵炎や肥満を引き起こすことがあります。

また、消化不良を起こし下痢や嘔吐が起こる場合もあります。

以下に1日に摂取できる豚肉の量を体重別に記載していますので参考にしてみてください。

犬の体重 1日の総摂取カロリー 1日に与えることができる豚ロースの量
超小型犬(3kg) 290kcal 約15g(豚ロース薄切り1/3枚)
小型犬(5kg) 420kcal 約20g(豚ロース薄切り1/2枚)
中型犬(10kg) 710kcal 約35g(豚ロース薄切り2/3枚)
大型犬(30kg) 1500kcal 約50g(豚ロース薄切り1枚)

*健康な去勢、避妊済みの成犬の場合です。
*豚ロースの場合です

豚肉の中でも部位によってカロリーや脂質の含有量が違ってきます。

今回は、豚肉の部位の中でも脂身の量が平均的な豚ロース肉でカロリー計算を行っています。

豚バラ肉はカロリーを多く含み、脂身も多いため犬に与える際には少しにするか控えてあげた方が良いでしょう。

ヒレ肉やロース肉においても、豚肉を与える時は、あくまで普段のドッグフードにトッピングするようにしましょう。

愛犬に豚肉を与える時の注意点

豚肉が犬に与えるメリットについて解説してきましたが、ここからは、豚肉を犬に与える時に注意すべきポイントについて解説してきます。

豚肉を犬に与える飼い主さんは、しっかりと注意点を理解しておきましょう。

生のままの豚肉や加工品は与えない

飼い主さんの中には、犬は元々肉食動物だし、生肉の方が良いと考えている方もいるでしょう。

しかし、生のままの豚肉を与えてしまうと、寄生虫や、ウイルス、細菌に感染してしまうかもしれません。

愛犬に生の豚肉を与えることで、食中毒や病気の原因になってしまうこともありますので、生の豚肉は与えないようにしましょう。

またハムやウインナーなど豚肉の加工品は塩分過多や添加物が入っており、犬に与えることはおすすめできません。

愛犬の健康のためにも、豚肉の加工品は与えないようにしてください。

脂身をカットしてあげる

豚肉の脂身は取り除いてあげるようにしましょう。

脂身は、カロリーが高く肥満や膵炎などの病気の原因となります。

また、消化不良から嘔吐や下痢などを引き起こすこともありますので注意が必要です。

犬に豚肉を与える時には、脂身はしっかりと取り除いてから与えるようにしてください。

細かく刻んであげる

犬は、食べ物をうまくすり潰すことができず、丸呑みすることがほとんどです。

そのため、与える豚肉のサイズが大きいと消化不良を引き起こしたり、喉や消化管に詰まったりすることもあるため注意が必要です。

豚肉を与える時には、しっかりと細かく刻んで与えるようにしましょう。

アレルギー

犬の中には、豚肉に対する食物アレルギーを持っている犬がいます。

食物アレルギーの症状としては、目や顔まわりの腫れや嘔吐、下痢、全身の痒みなどが認められます。

豚肉を初めて与える時には、少しずつ与えるようにして、食物アレルギーを疑う症状があらわれた場合は、すぐに与えることをやめましょう。

与え過ぎない

豚肉は、タンパク質や脂質を含んでいます。

与えすぎると、タンパク質の取りすぎにより肝臓や腎臓に負担となります。

また、脂質の取りすぎは肥満や膵炎などの病気に繋がります。

体内での炎症も増えてしまいますので、老化を促進することもあります。

豚肉はあくまで主食のドッグフードにトッピングしてあげるようにしてください。

愛犬が豚肉を食べてしまった時の対処方法

もし愛犬が生の豚肉を食べてしまった場合や、過剰摂取した場合はどうしたら良いでしょうか?

そのような状況で、飼い主さんがお家でできる対処法について解説していきます。

いつ、どのくらい食べたか記録する

愛犬が豚肉をいつ、どのくらい食べたかしっかりと記録しておきましょう。

こうした情報は、獣医師が診察する時に非常に重要になってきます。

加熱してあるものを食べたのか、食べてからどれくらい時間が経っているかなどできるだけ詳細に記録してあげることが大切です。

すぐに病院へ連れて行く

もし、愛犬が生の豚肉を食べてしまった場合には、食中毒の恐れもあります。

すぐに病院に連れていき催吐処置を行うようにしましょう。

また、豚肉を過剰摂取してしまった場合は、点滴が必要なこともありますので、一度動物病院を受診してみましょう。

愛犬が豚肉を食べてしまった時の病院での対処方法

愛犬が豚肉を食べてしまった時に病院で行うことができる対処法は多々あります。

ここからは、病院で行う検査や治療方法について解説していきます。

血液検査

豚肉を過剰に食べてしまった場合には、血液検査で内臓に負担がかかっていないかどうかを調べます。

特に豚バラ肉は脂質が多いので、胃腸炎や膵炎になっていないかどうかをみることが多いです。

血液検査の費用としては、調べる検査項目にもよりますが、5000~8000円程度になります。

催吐処置

生の豚肉を食べてすぐの場合には、催吐処置をして催吐させます。

催吐させることによって、食中毒や病原体の感染を防げる可能性が高まりますが、100%感染を予防できる訳ではありません。

催吐させても体調を崩すことがありますので、催吐処置をした後にも注意深く様子をみるようにしてあげてください。

催吐処置の費用は3000~4000円程度になります。

胃洗浄

催吐処置をしても吐かない場合や、生の豚肉を食べて時間がたっている場合、嘔吐や下痢などの症状からショック症状になっている場合は胃内を綺麗に洗浄してあげることもあります。

しかし、胃洗浄は体の中に病原体が吸収されている状況では効果が薄いため、やる必要があるかしっかり見極めてから行います。 費用としてはおよそ10万程度になります。

もし、体の中に過剰の脂質や病原体が吸収されている場合には、長期の入院が必要になることもあります。

入院

生の豚肉や豚肉を過剰摂取することにより、食中毒や寄生虫に感染する場合や消化不良により下痢や嘔吐が症状として現れる場合があります。

こうした場合は、症状の重症化を防ぐために入院で点滴を流してあげます。

ほとんどの場合は、時間がたてば回復することが多いです。

しかし、あまりに重症の場合は命に関わることもありますので、嘔吐や下痢などの激しい症状が認められましたら、すぐ動物病院を受診するようにしてください。

費用は入院する日数にもよりますが、一泊あたり1~2万程度になります。

子犬や老犬に豚肉を与えても大丈夫?

基本的には、子犬や老犬に豚肉は与えても大丈夫です。

しかし、あまりにも小さい子や15歳を超えるような高齢犬は消化機能が整っていないことも考えられますので、脂身を取り除いて細かくカットしたものを与えるようにしましょう。

また下痢や嘔吐などの症状が認められた場合には、体力が落ちる原因となりますので、すぐに与えることは控えてあげましょう。

豚肉が入った愛犬におすすめのドッグフード

「愛犬がなかなかドッグフードを食べてくれない」「豚肉を食べさせて、栄養摂取させてあげたい」と考えている飼い主さんは多いと思います。

そんな方には、豚肉を使ったドッグフードとして、ココグルメの「ポーク&ブロッコリー」のレシピがおすすめです。

豚肉の香りは食欲を増進させてくれます。また、ココグルメのドッグフードは新鮮な食材を使っているため、愛犬もバクバクと食べてくれることも多いです。

適正な量の豚肉が含まれているため、過剰摂取とならない点も安心です。

愛犬の普段の食事で豚肉を食べさせてあげたいと考えている飼い主さんはぜひお試しください。

愛犬に豚肉以外の肉、食材を愛犬に与えて良い?

豚肉以外にも犬に与えて良い肉類や食材はあります。

しかし、それぞれ注意点がありますので、飼い主さんはしっかり理解した上で与えるようにしてください。

牛肉

牛肉は、生食用の物なら犬に食べさせても大丈夫な肉です。

しかし、牛肉は、鶏肉、豚肉と比較して脂質が多く含まれている場合がありますので注意が必要です。

食べすぎると肥満や様々な病気の原因になりますので、与えすぎないようにしてください。

鶏肉

鶏肉は、豚肉と同じように生のものを与えないように注意してください。

カンピロバクターやサルモネラなどの細菌による食中毒が起こる可能性があります。

鶏肉は、必ず加熱処理したものを与えるようにしましょう。

鶏肉は、脂質が少ないものが多いですし、ささみなどは大好きな犬も多いと思います。

愛犬の食欲がない時などに普段の食事にトッピングしてあげましょう。

キャベツ

キャベツは食物繊維を多量に含んでおり、腸内環境を整えてくれる働きがあります。

また、ビタミンCも多く含まれているため、免疫力の向上や疲労回復の効果もあります。

しかし、硬すぎると消化不良を引き起こす可能性があるため、しっかり火を通して柔らかくしてからあげましょう。

【獣医師監修】犬はキャベツを食べられる!ダイエットやトッピングにおすすめ

愛犬に生の豚肉は危険!加熱してからあげよう!

本記事では、愛犬に豚肉を食べさせていいのかについて解説してきました。

豚肉は、犬に食べさせても良い食材ですが、生の豚肉には細菌やウイルス、寄生虫などの病原体が含まれていますので絶対に与えないようにしましょう。

豚肉は愛犬の食欲を刺激し栄養満点な食材です。

適正な量の豚肉を愛犬に与えて、栄養を摂取できるようにしてあげましょう。

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