レタスは犬にとって栄養価の高い野菜で、葉も茎も美味しく食べられます。生のままでも水分が多く含まれていることから、愛犬の水分補給にも役立ちます。サニーレタスやサラダ菜も同様で、犬に最適の野菜です。
しかし腎臓病の犬の場合、レタスに含まれるカリウムの量に注意が必要です。健康な犬でも食べ過ぎは水分過多により下痢を起こすことがあります。
レタスを犬に与える際の具体的な方法や注意点を解説します。
愛犬にレタスを食べさせても良い
レタスは愛犬に与えても良い食材です。
部位によって少し食感が違うので、葉を好む子/芯の部分を好む子がいます。
おやつとして与えたり、いつものフードのトッピングとして与える事が良いでしょう。
葉
葉の部分は柔らかく、甘みがあって好むわんちゃんが多いです。
生のまま与えると、シャキシャキした食感を感じられるので、食感を好むわんちゃんもいます。
ただし生野菜はあまり消化に良くなく、大量に与えると消化不良の原因になるので注意が必要です。
茹でるとシナっと柔らかくなり、消化に良くなります。
ただしかさが減ってしまうので満腹感が出にくくなるのが難点です。
また少し口にへばりつきやすくなりますので、細かくして与える方が良いでしょう。
芯
芯の部分は少し硬く、食感を好むわんちゃんが多いです。
硬いので、与える際は細かくして与えたり少し火を通して与えることをオススメします。
他の種のレタス
サニーレタスやサラダ菜など、”レタス”と名の付く他のレタス種もわんちゃんに与えても大丈夫です。
しかし種類によっては少し苦味があり、わんちゃんが好まない種類もあります。
また種類によって栄養素の含有率が変わってきます。
あなたの愛犬の好みをぜひ確認してみてくださいね。
レタスの栄養素と愛犬への影響
レタスはお家の冷蔵庫にあることも多く、トッピングやおやつとして与えやすい食材です。
レタスにはどんな栄養素があり、わんちゃんにどんな影響があるのかみてみましょう。
水分
レタスはなんと95%が水分と言われています!
食べ応えはあるがカロリーも低く、水分をとって欲しい子やダイエット中のわんちゃんには良い食材と言えます。
お水をたくさん飲んで貰うのは難しいこともありますので、夏場や乾燥する時は少しでも水分を取れるようにレタスをトッピングするもの良いですね。
ビタミンE
レタスには抗酸化作用のあるビタミンEも含まれています。
老化を抑える効果がありますので、成犬〜シニア犬まで与えたい食材ですね。
ビタミンK
ビタミンKは血液の凝固や丈夫な骨を作るのに必要な栄養素です。
総合栄養食を食べていれば足りなくなることはまずない栄養素ですが、体に必要な栄養素なのでしっかりと確認しましょう。
ビタミンC
レタス100gあたりに、ビタミンCが約5mg含まれています。
ビタミンCは皮膚や粘膜を健康に保つ際に重要な栄養素です。
ビタミンEと同様に抗酸化作用があり、老化対策に役立ちます。
ビタミンCは熱に弱い栄養素なので、レタスを生で食べると無駄なく摂取できます!
食物繊維
レタスには不溶性食物繊維が含まれています。
不溶性食物繊維は、便の量を増やしてスムーズに排便をさせる作用があります。
便秘気味のわんちゃんや便の状態が安定しないわんちゃんにはおすすめです。
カリウム
レタスにはカリウムが豊富に含まれています。
カリウムは、ナトリウム(塩分)の排出を促し、水分バランスを整える作用があります。
しかし腎臓が悪い子はカリウムの排出が苦手になり、過剰摂取になってしまう場合がありますので注意が必要です。
カリウムは水に溶けやすい性質があるので、煮たり茹でる調理をおこなうと煮汁に流れ出てしまいます。
生で食べるか、煮汁も一緒に食事に入れるとカリウムを効率よく摂取できます。
葉酸
レタスに含まれる葉酸は、ビタミンB12と共に赤血球の生産を助けるビタミンです。
葉酸は水溶性ビタミンと言い、体に貯蔵する事が難しいビタミンなので、毎日きちんと摂取する事が大切です。
ラクチュコピクリン
ラクチュコピクリンはレタスに含まれる成分で、安眠効果やリラックスさせる鎮静効果があると言われている成分です。
まだ研究中の成分ですが、生レタスで鎮静効果がみられるまで摂取するにはかなり大量に必要と言われていますので、これのみで鎮静効果を期待するのは難しそうです。
現在研究中の成分なので、興奮しやすい子などはレタスをおやつに与えると良いかもしれませんね。
キシリトール
レタスには微量にキシリトールが含まれています。
キシリトールは犬猫にとって毒物となってしまう成分なので、気をつけなくてはいけません。
ただしレタスに含まれる分はかなり微量で、体重1kgあたりレタス2kg以上食べない限りは危険性はないといえますので安心して与えてください。
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愛犬にレタスを与えて良い量
愛犬に与えて良いレタスの量は以下の通りです。
レタスの葉は大きいもので1枚あたり40g程ありますので、与えすぎに気をつけましょう。
レタスを過剰に与えると下痢や嘔吐の原因になります。
少しずつ試しながら与えてください。
犬の大きさ | 与えても良いレタスの量 |
超小型犬(〜5kg) | 〜20g程度 |
小型犬(5kg〜10kg) | 40〜80g程度 |
中型犬(10kg〜20kg) | 80〜100g程度 |
大型犬(20kg〜) | 100g〜120g程度 |
愛犬にレタスを与える時の注意点
愛犬にレタスを与える際に、何点か気をつけて欲しい点があります。
注意点を見てみましょう。
細かく刻んであげる
レタスは生であげる場合も、熱を加えて与える場合も細かく刻んで与えましょう。
葉が喉に張り付いてしまったり、大きな茎は喉に詰まる可能性があります。
またわんちゃんは私たち人間のように咀嚼しないので、大きなままだと消化によくありません。
細かくしてあげる事で消化しやすくなりますので、ひと工夫して与えてください。
与え過ぎない
レタスは体に良い野菜ですが、与えすぎは禁物です。
肥満の原因にもなりますし、与えすぎると消化不良を起こして下痢嘔吐の原因になる事があります。
アレルギー
まれにレタスにアレルギーをもつ子もいます。
特にレタスを与えた後に痒がったり、口元や手足に赤みが見られたり、下痢嘔吐をした場合は要注意です。
身体に合わない子もいますので、少量から試して与えましょう。
レタスを使った料理
私たちが食べているレタスを使った料理はたくさんあります。
しかしそのまま与えるのは危険!使っている食材を確認しましょう。
例えば、ニンニクやネギと一緒にレタスを炒めた料理などは、一度一緒に炒めてしまったら与えるのはダメです。
ソースやドレッシングに入っている食材もわんちゃんには危険ですので注意しましょう。
病気
持病によって、レタスを与えない方が良い病気があります。
以下の持病を持つ子は、レタスを与える際は主治医に確認しましょう!
尿路結石
尿路結石を持つ子は、レタスを与えない方が良いです。
レタスに含まれるシュウ酸は、結石の元になってしまう成分です。
せっかく尿路結石対策のご飯を食べていても無駄になってしまいますので、与えないようにしましょう。
消化機能が弱い犬
消化機能が弱い犬、すぐお腹を壊す犬はレタスは与えない方が良いでしょう。
繊維質の多いレタスは、腸を刺激してしまい過剰に運動してしまう事があります。
またレタスは水分も豊富なので、必要以上に水分を摂取してしまい下痢が酷くなってしまう場合があります。
腎臓病
レタスはカリウムが豊富な食材なので、腎臓病を持っている子にはあまりおすすめできません。
腎臓病が進行すると、体からのカリウムの排泄能力が低下して、体内にカリウムが過剰にたまってしまう事があります。
カリウムが過剰に体内に溜まると、筋肉や神経の異常や心不全を起こす可能性もありますので、注意が必要です。
子犬や老犬にレタスを与えても大丈夫?
子犬や老犬にレタスを与えても大丈夫です。
しかし消化機能が弱っている場合がありますので注意が必要です。
少量から与えて、よく便の様子を観察し、与えすぎには注意しましょう。
レタス以外の野菜を愛犬に与えて良い?
レタス以外にも犬に与えても良い野菜はたくさんあります。
どんなものがあるか見てみましょう。
きゅうり
きゅうりは水分豊富で、犬に与えても大丈夫な野菜です。
しかし外側は硬いので与え方に注意が必要ですし、きゅうりもレタスと同様カリウムが多い食材なので持病がある子は注意しましょう。
犬はきゅうり食べても大丈夫!美味しく食べれるレシピをご紹介!
キャベツ
キャベツは犬に与えても大丈夫な野菜です
食感が良く、甘みがあるので好きなわんちゃんも多いでしょう。
レタスと同様、かじると大きな破片になるので、細かく刻んで与える事がおすすめです。
犬はキャベツを食べても大丈夫!オススメのレシピをご紹介します!
愛犬にレタスを食べさせると健康になる!与えすぎに注意!
レタスは栄養豊富で愛犬のおやつに良い野菜です。
しかし与えすぎや持病を持っている子は少し注意が必要です。
与えすぎると便の状態がゆるくなったりしますので、体調を見ながら適切な量を探してあげてください。
まとめ 今回はレタスについてお話ししました!
おうちでサラダを作ったついでに少し取り分けて、愛犬のおやつやトッピングにしてみてはいかがでしょうか?
カロリーが少なく栄養豊富なレタスは、愛犬のダイエットのお供にも最適です。
食べ過ぎや与え方に注意しながら、健康的なおやつとして与えてみてくださいね。