愛犬が体調不良になっていると飼い主様はとても不安なものです。
犬の体調を知る方法は様々な方法がありますが、その中でも便は、犬の体調を管理する上でとても大切なバロメーターとなります。
そこで今回は、犬の便の見分け方をご紹介するとともに、下痢を起こしてしまう主な原因、下痢が起きてしまった際の対処法をご紹介いたします。
犬の正常な便と下痢の違いと見分け方
犬の便が下痢か判断するためには、まずは正常な便の状態を知る必要があります。
犬の便を見分けるポイントは、大きく分けて
- 色
- 回数
- 形・量
- 硬さ
- 臭い
です。
それぞれの見るポイントは次の通りです。
犬の下痢を見分けるポイント①色
一番状態がいいのは、茶色です。
茶色といっても、食べているものやその子の体質によって個体差はあると思います。日頃、元気で体調のいい時から便を観察しておくことが重要です。
便の周りや便の中に赤い血が混じる"血便"の場合には、すぐに気がつくと思いますが、便が真っ黒の場合も消化管で出血している可能性がありますので注意してください。
犬の下痢を見分けるポイント②形(量)
ワンちゃんの消化が適切な場合には、便の形・量は適度な水分を含んでおり、ある程度棒状の塊をした形となります。
また、量が多いからといって快便と思うのは危険です。
食物繊維が多く含まれているなどのドッグフードの性質によっては、食物繊維の影響で大量に便が排泄される可能性があります。
普通のご飯のはずなのに量が多い場合は、適切に消化されていない可能性がありますので、ご飯の見直しをしましょう!量だけでなくにおいや柔らかさも併せて評価することが大切です。
犬の下痢を見分けるポイント③硬さ
トイレの処理をする際、手で掴む時に容易に掴めるぐらいが目安です。
犬の下痢を見分けるポイント④臭い
消化吸収の状態に応じて、臭いも異なります。
消化不良を起こしている場合、生臭いような酸っぱいにおいを発することが多いですが、臭いには個体差があります。
いつもと違う臭いがしたら体調不良のサインかもしれません。
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愛犬が下痢をしても緊急性が低い原因
犬が下痢を起こしてしまう原因は数多くあります。
ここでは、犬の下痢の原因でも比較的安心で、病院へ行く必要のないものについて紹介していきます。
お腹に負担がかかっている場合の下痢
今まで食べていたご飯を突然変えてしまうと、ワンちゃんの胃と腸負担がかかっているため、下痢を起こしている可能性があります。
また、食べているものにアレルギー成分が入っており、アレルギー反応を起こし、胃腸に負担をかけているために下痢になっていることも考えられます。
ご飯を切り替える際には、1週間かけて徐々に新しいご飯の量を増やしていく方法を取り、素材も充分に確認したうえで与えましょう。
下痢や嘔吐をしてしまった場合には、お腹を休めるために、ごはんの量を減らすことが多いですが、その場合、少しずつごはん量を増やして、もとの量に戻していく必要があります。
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愛犬が下痢をしたときの緊急性が高い原因
また、下痢の原因によっては、深刻な健康面での問題を示している可能性があります。
こちらを参考にし必要があれば、かかりつけの獣医師先生に相談ましょう。
有毒なもの・細菌感染しているものを食べてしまうことによる下痢
犬が有毒な食べ物、生肉や調理が適切にされていない肉、腐った野菜類食べた時にも、下痢の症状が見られます。
キッチンの三角コーナーに残っている生ゴミを食べてしまったり、散歩中などの外出時に誤って何かを食べていませんか? 腐敗や質の劣化した食物を摂取してしまうことで、下痢を起こすこともあります。
細菌感染が原因の下痢は、胃腸の状態によって再発する可能性があり、治ったと思ってもまた繰り返すことがあります。
また、有毒な食べ物を食べてしまった場合は、そのほかの症状としては、下痢だけでなく嘔吐やめまい、意識障害などの異常も出てきますので、このような症状が見られた場合は、すぐに動物病院へに駆けつけましょう。
https://coco-gourmet.com/archives/284
肝臓など内臓の異常による下痢
下痢は、肝臓などの内臓の異常の犬によく見られる症状です。
腎臓病の原因としては、
- 年齢
- 外傷
- 中毒摂取
- 癌
- 寄生虫
- アミロイドーシス(腎臓におけるタンパク質の異常な沈着)
- 先天性障害
- 細菌感染
が含まれます。
また、腎臓・肝臓の病気の際には、兆候として、下痢の他に、
- 動きたくない
- 体重減少
- 嘔吐
- 血尿
- 食欲不振
- 尿の増減
が現れますので、このような症状が出た場合は、すぐに受診を検討しましょう。
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アレルギーによる下痢
愛犬が食物アレルギーを持っている可能性が考えられます。
食物アレルギーがある場合、下痢以外にも脚で体をしきりに掻いたり、過剰なグルーミング、口周りを床に擦り付けている、皮膚の赤みなどの皮膚の症状も併せて怒ることがあります。
食物アレルギーが疑わしい場合、アレルゲンの特定など検査及び診察が必要になる場合があります。 かかりつけの獣医師の先生に相談してみてください。
以下加筆をお願いします。 必要に応じて見出しを追加していただいても構いません。
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犬が下痢になってしまった時に家でできる対処法
与える給餌量を減らして胃腸を休ませる
お腹に過剰な負担があるために、下痢や軟便になってしまうことが多いです。
その場合、適切な投薬などの処置も大切ですが、胃腸を休ませてあげることも大切です。
まずは下痢をした直後には与えず、半日程度してから通常の給餌量の三分の一くらいを与えてみると良いかもしれません。
ごはん量をもとに戻す場合も、急激に量を増やすのではなく、少しずつ増やしていくことをおすすめします。
下痢を繰り返したり食欲が改善しない場合は受診を検討しましょう。
胃腸や体を冷やさない
胃腸や体を冷やし過ぎてもよくありません。
体力の低下が下痢につながり、冷たいものの摂取がお腹に負担を与える可能性があります。
お水の温度を常温にしたり、毛布などで暖を取れるものを近くに置いてあげるなどの工夫をしましょう。
熱すぎるごはんやお湯はやけどやお腹への負担にもつながり、暑くなり過ぎた際に体を冷やせないことも逆に体調不良に繋がる可能性があります。
愛犬が自分でも温度を調節しやすいよう、口にするものも適度な加温にしましょう。
消化の良いご飯を与える
おなかに負担を与えない方法のひとつに、消化の良いごはんを食べてもらうことが挙げられます。
病院で処方されている消化器にやさしいとされる、食物繊維を多く含んだり、含まれる脂肪分を少なく作られている療法食を、下痢のときのみに購入して与えることももちろん良いかもしれません。
いつもと同じご飯でも、ふやかしたり、ふやかしたものを人肌に温めるだけでもお腹への負担は軽減できます。
市販のものでウェットタイプのものを与えることもお腹への負担は軽減されます。
しかし、おやつのようなものだと、風味づけのために消化に悪い硬さのものや脂肪分を多く含んでいるなどの原因で余計に体調が悪化する場合もありますので、ウェットタイプでも素材や品質をよく見ることが大切です。
https://coco-gourmet.com/archives/59
愛犬の下痢の予防方法
ご飯を変える
日常的に摂取するごはんの質を、愛犬の体質に適したものにすることは大切です。
ごはんが合わないと消化器の状態は良好に保たれず、下痢を起こしやすくなります。
素材やメーカーなど、愛犬に合ったものを見つけておくとよいでしょう。
下痢が頻発する場合は、愛犬の消化器に問題がある可能性が高く、病気的なものなのか体質的なものなのかの判別のためにも、かかりつけの獣医師の先生に相談してみましょう。
適するごはんの見つけ方も教えてもらえる可能性が高いです。
ワクチンの定期接種などの予防
下痢の原因にはごはんが合わない、アレルギーなどの愛犬自身だけの問題でない、感染症などもあり得ます。
特に若齢期や免疫力の低下が起こりやすいシニア期の犬に多いのですが、ウイルスや寄生虫などが病原体となり得ます。
これらの病原体は日常生活で出会う可能性も高く、予防が必要となります。
混合ワクチンの中に、ウイルス感染性の下痢が防げる種類のものもあり、他にもフィラリア予防の薬の中に下痢を引き起こすお腹の寄生虫への予防が出来るものもあります。
お散歩やドッグラン、トリミングサロンなどで他の犬と接触する可能性のある犬は予防をお勧めします。
予防方法や、予防できる感染性の下痢の種類も様々なので、愛犬に適したものは度の予防タイプなのか、かかりつけの獣医師の先生に相談してみてください。
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愛犬が下痢をしやすい季節
下痢は消化管内の免疫状態にも大きく関係していて、季節の変わり目などは温度差も大きく、愛犬の体への負担も大きくなるため、下痢を起こす犬は多い傾向があります。
対策として、小さな変化を見逃さないようにしたり、温度調節を自分でもしやすいよう暖を取れる毛布を置く、涼める場所を室内でも作るなどの工夫をしても良いと思います。
また、下痢は精神的な負担との関連も密接です。
怖がりな犬は雷が多くなる梅雨の時期に精神的なストレスから下痢を起こしやすくなることもあります。
愛犬の下痢には適切な対処を!
下痢は愛犬からのSOSサインの可能性もあります。
たかが下痢と過信せず、自身の改善策の途中でも、小さな変化がないか注意して観察しましょう。
そのためにも、健康な時の愛犬の弁の状態や排泄の様子、食欲なども把握することが大切です。
普段と違う様子があったら、早めにかかりつけの獣医師の先生に相談するよう心がけましょう。