甘くて美味しい果物は、愛犬の水分補給やビタミン摂取に役立つ素敵なご褒美になります。バナナやイチゴ、スイカなど、犬が安全に食べられる果物は意外と多いものです。
しかし、与え方にはルールがあります。種や皮、芯は消化不良や腸閉塞、中毒の原因になるため、必ず取り除くことが鉄則です。
また、糖分過多にならないよう適量を守り、アレルギーや誤飲にも注意しましょう。
本記事では、おすすめの果物とその栄養素、そして絶対に与えてはいけない「ぶどう・レーズン」の危険性について詳しく解説します。
正しい知識で、愛犬と楽しいおやつタイムを過ごしましょう!
犬が食べられる果物類

私たちにとって身近な果物ですが、わんちゃんにも安全に与えられるものはたくさんあるんです。
水分補給のサポートができたり、ビタミンなどの栄養素を取り入れることができるフルーツも多くあるので、上手に取り入れて、楽しいおやつタイムにしたいですよね!
今回は、ワンちゃんが食べられる果物と、その栄養素をご紹介いたします。
バナナ
まずはバナナです。バナナはカリウムやマグネシウム、食物繊維が摂れて、エネルギー補給にもぴったりです。
ただ、バナナはカロリーがとても高く、糖分も多いので、あげすぎると肥満につながってしまうかもしれません。また皮は消化できないので、必ずむいてあげてくださいね。
いちご
甘くて美味しいいちごも大丈夫です。ビタミンCが豊富で、抗酸化作用も期待できます。いちごを与える時は、いちごのヘタは消化しにくいので必ず取ってからにしましょう。
いちごのキシリトールを心配される飼い主さんもいらっしゃいますが、含まれる量はとてもわずかなので、おやつとして適量あげるくらいなら問題ありません。
ブルーベリー
アントシアニンが豊富なブルーベリーもおすすめです。ポリフェノールの一種であるブルーベリーアントシアニンを手軽に摂れます。
小さい粒なのでそのままあげたくなりますが、丸呑みして喉に詰まらせないか心配な場合は、潰したり小さくカットしたりすると安心です。
スイカ
夏の暑い日にはスイカがいいですね。約90%が水分なので、水分補給にピッタリです。カリウムも含まれていて嬉しいですよね。
ただし、スイカの種は絶対に与えないでください。消化できないだけでなく、腸閉塞を起こす可能性があって危険なんです。
緑色の硬い皮も取り除いて、赤い果肉の部分だけをあげましょう。
メロン
メロンも水分補給に役立ちます。メロンの皮や種も消化できないため、スイカと同じように取り除き、甘い果肉の部分だけにしてください。
糖分が多めなので、量は少しだけにしましょう。まれにウリ科アレルギーが出る子もいるので、初めての時はよく様子を見てあげてくださいね。
桃
甘くて香りの良い桃も、わんちゃんが喜ぶ果物です。水分や食物繊維も摂れます。でも、桃は注意点がとても重要です。
桃の種、特に中心にある仁や、皮、葉にはアミグダリンという中毒成分が含まれています。これは絶対に食べさせてはいけません。
硬い種は腸閉塞のリスクもあります。必ず種と皮を完全に取り除いて、熟した果肉だけをあげるようにしてください。
柿
秋の味覚、柿はどうでしょうか。柿にはビタミンCやβカロテンが含まれています。柿の種も非常に硬く大きいので、腸閉塞の危険がとても高いです。
必ず種とヘタを完璧に取り除いてから与えましょう。体を冷やすとも言われるので、あげすぎには注意ですね。
キウイ
夏に食べたくなるキウイもビタミンCや食物繊維が摂れます。アクチニジンというタンパク質分解酵素が含まれていて、これが口の中をピリピリと刺激することがあります。
アレルギーのように口をかゆがったりしないか、ごく少量から試してみると安心です。キウイの皮は消化できないので、必ずむいてあげましょう。
梨
シャリシャリした食感が楽しい梨も、水分補給や、食物繊維によるお腹の健康維持のサポートが期待できます。
でも、梨も桃と同じで注意が必要です。梨の芯や種の部分には、アミグダリンという中毒成分が含まれています。
大変危険ですので、梨の芯と種は必ず完全に取り除いて、果肉の部分だけを与えるようにしてくださいね。
与える時の注意点

わんちゃんに果物を与える時には、私たち飼い主が知っておかないと怖い、大切な果物の注意点がいくつかあります。
安全に楽しんでもらうためにも、ぜひ知っておいてくださいね。まず、果物の種や皮、芯、ヘタは、基本的に消化できないので、必ず取り除いてあげてください。
消化不良の原因になるだけではなく、お腹に詰まって腸閉塞という、命に関わる状態を引き起こす危険性があるんです。
特にスイカや柿、桃などの大きくて硬い種は本当に危ないんですよ。さらに怖いのが、中毒の危険です。
例えば、桃や梨、りんごなどの種や芯の部分には、アミグダリンという中毒成分が含まれています。
わんちゃんがこれを食べてしまうと健康を害する恐れがあるため、こうした危険な部分は必ず、完全に取り除いてください。
また、果物は甘くて美味しいですが、それだけ糖分も多く含まれています。私たち人間と同じで、与えすぎは肥満や糖尿病のリスクを高めてしまいます。
果物はあくまでおやつとして、1日に必要な総カロリーの10%以内に収まるよう、本当にごく少量にしてあげてくださいね。
また、初めての果物をあげる時は、アレルギーにも注意しましょう。まずは指先に乗るくらいの少量からスタートして、食後に下痢や嘔吐をしないか、皮膚をかゆがったり、目が充血したりしないか、わんちゃんの様子をよーく観察してあげてください。
そして、わんちゃんは食べ物を丸呑みしがちです。喉に詰まらせないよう、どんな果物でも小さくカットするか、フォークなどで潰してあげる工夫も大切ですよ。
【厳重注意】絶対に与えてはいけない果物

最後に、これは最も強くお伝えしたい、一番大事な注意点です。 それは、ぶどう、そしてレーズンです。
これらは、わんちゃんにとって絶対に与えてはいけない、非常に危険な果物です。 たとえ一粒でも、わんちゃんが食べてしまうと中毒を起こし、急性腎不全を引き起こす可能性があります。
急性腎不全は、最悪の場合、命を落としてしまうこともある、本当に恐ろしい状態なんです。
皮ごとでも、皮をむいた実でも、レーズンパンのような加工品でも、ぶどう関連のものは絶対にわんちゃんの口に入らないよう、飼い主さんが厳重に管理してくださいね
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