愛犬の暑さ対策として、ペット用クーラーやひんやりグッズ、屋外用のクールベストや冷却グッズなどを活用することが重要です。年々厳しくなる夏、室内でもエアコンをかけ続けないと熱中症が心配ですし、おしっこやうんちを屋外でしかしない子は、散歩の時間にも気を使います。 この記事では、ワンちゃんの暑さ対策グッズを詳しく紹介し、夏に良い食べ物についても解説します。愛犬と一緒に暑い夏を乗り切りましょう。
愛犬におすすめの夏バテグッズ(屋内用)
エアコン
犬の暑さ対策に欠かせないのは、エアコンです。
夏の屋内は窓を開けて風通しをよくするといった対策では熱中症を防ぐことはできません。
飼主さまが外出される際にもエアコンをつけておかないと熱中症になってしまいます。
室内の設定温度は25度前後が良いとされています。
ゲージの中でお留守番をする場合は、風が直撃しないように注意してください。
エアコンがかかったままの部屋にいると冷えてしまいますので、寒さがしのげるようなブランケットがあると良いでしょう。
サーキュレーター
犬は汗をかくことができませんので、気化熱を利用して体温を下げる扇風機では暑さ対策ができません。
エアコンをかけていても場所によって温度差が生じますので、サーキュレーターを有効活用して冷気を室内でかき混ぜるようにした方が涼しくなります。
サーキュレーター 18畳 ボール型上下左右首振り ホワイト PCF-SC15T
冷感マット
暑くなると涼しい場所を選んで移動する姿を見かけるようになります。
冷たいフローリングの上や板張りの廊下などにお腹をくっつけて寝ていることが多くないでしょうか?
滑って関節などを痛めてしまうことを防止するためにじゅうたんやラグマットを敷くことが増えました。
涼む場所を探しているようでしたら、冷感マットを利用するのもよいでしょう。
アルミ製やタイル製、ジェルが入ったものなど様々な素材があります。
クール素材の服
接触冷感の生地は、人だけでなくわんちゃんの洋服やベッド、ブランケットにも使用されています。
暑い日には濡らしてよく絞り着せてあげると-4℃も生地の表面温度が下がるようです。
様々なデザインがあり、お勧めです。
冷感ブランケット
接触冷感素材のブランケットが1枚あれば、床に敷いたり、わんちゃんにかけてあげることで涼しく過ごすことができます。
服を着せられることが嫌いだけど、布の下に潜ることが大好きだというワンちゃんにはブランケットの方が向くかもしれません。
愛犬におすすめの夏バテグッズ(屋外、散歩用)
夏の大問題はお散歩ではないでしょうか?無防備に出てしまうと、肉球を火傷したり熱中症になる恐れがあります。
暑さ対策グッズの中からおすすめのものをご紹介します。
クールベスト
水に浸した後にしっかり絞り着せてください。
水の気化熱により首回りや背中を効果的に冷やすことができます。
絞りが足りないと重く、わんちゃんの負担になりますのでしっかり絞ってください。
外出するときに水を入れた霧吹きを持参し、乾いてきたら湿らすことで熱中症対策になります。
クールバンダナ
首には太い血管(頚静脈や頸動脈)が通っているため、首を冷やしてあげることでクールダウンにつながります。
バンダナについているポケットの中に保冷剤を入れることで繰り返し使用可能ですし、バンダナを洗濯することで常に清潔な状態を保つことができます。
保冷材はお手持ちのもので十分ですので、経済的です。
アイスリング
近年大流行のアイスリング。
28度以下で自然凍結しますので、冷凍庫で10分、冷水で15分間冷やすと凍結します。
急ぐ時に便利ですね。
保冷剤の場合は溶けてくると当てている場所がびちゃびちゃになったり、水滴が垂れることがありますが、アイスリングはそのようなことがありません。
冷たすぎることがなく快適な温度で、60~120分は効果が持続します。
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ドリンクボトル
外出するときに欠かせないのは水分補給です。
わんちゃん用のドリンクボトルには、ドリンクボールがセットになっているタイプのものが便利です。
使い勝手の良いものを準備してあげましょう。
靴
どうしても暑い時間帯に外出しなければならないときに心配なのは肉球の火傷です。
太陽の日差しにさらされたアスファルトは60度を超えることがあるといわれています。
嫌がらなければ靴を履かせて肉球を守りましょう。
愛犬におすすめの夏バテグッズ(食べ物系)
夏の暑さから食欲がなくなってしまうことが考えられます。
しかし、食べないとさらにばててしまいます。夏におすすめの食事や食材をご紹介します。
ココグルメ
夏の食事に欠かせないのはおいしさではないでしょうか。
また、脱水しないように効果的に水分を補給するためにウエットフードは最適です。
ただし、自分で栄養バランスを整えるのは大変です。
そこで、お勧めしたいのがココグルメです。
ココグルメは獣医師監修のヒューマングレードの手作り食です。
多種多様な食材を使用し、栄養基準も満たしています。
ぜひお試しください。
きゅうり
きゅうりは水分を95%以上含み、低カロリーで体を冷やしてくれる夏野菜です。
野菜は食物繊維を豊富に含みますので、食べ過ぎるとお腹を壊す可能性があります。
初めてあげるときには少量からにしましょう。
【獣医師監修】実は犬にきゅうりの〇〇は危険!美味しく食べれるレシピもご紹介!
トマト
トマトはリコピンやβカロテンを、ビタミンCを多く含む夏野菜です。
体を冷やす効果や抗酸化作用があり、水分を多く含みます。
完熟した実以外の部分は毒を含むので口にしないように注意しましょう。
また、スギ花粉に対してアレルギー反応がある場合は交叉反応を示すといわれていますので、与えないようにしましょう。
【獣医師監修】犬にトマトの〇〇はあげちゃダメ!トッピングのコツ&レシピを紹介
スイカ
約90%が水分で、甘味があるので嗜好性が高く食べやすいのがスイカです。
体を冷やす効果もあるので、夏バテのときの感触には最適でしょう。
水分が多いので、食べ過ぎると下痢をしてしまう可能性が高いので注意してください。
【獣医師監修】犬はスイカを食べれる!お手軽な手作りレシピもご紹介!
馬肉・豚肉
夏場の栄養補給に良質な肉は欠かせません。
豚肉は高タンパク質で、ビタミンB1が多く含まれているため疲労回復にお勧めです。
また、馬肉には鉄分やカルシウムが多く含まれ、グリコーゲン含有量もほかの肉に比べると多いです。
栄養豊富な馬肉は夏バテ防止に最適です。
愛犬に夏バテ対策が必要な理由
わんちゃんたちは私たちが熱いと感じる前から口を開けて暑そうにしていることが多いです。
実はわんちゃんたちの方が夏バテや熱中症になりやすいのです。
そのため夏バテ対策をしっかり立てる必要があるのです。その理由を解説します。
犬は体温調節が苦手
私たちは暑くなると汗をかいて体温調節をします。
汗腺にはアポクリン腺とエクリン腺の2種類があり、犬と人では分布している部位が異なります。
エクリン腺はサラサラの汗を分泌し、人の体表にたくさんあります。
アポクリン腺はベタベタした汗になり、犬の体表にはアポクリン腺が多く、エクリン腺は肉球の間にしかないとされています。
そのため、犬は汗をかくことが難しく、気化熱を利用して体温を下げることが苦手です。
犬は体感温度が人よりも高い
犬は汗をかいて体を冷やすことが苦手なうえに、私たちよりも体感温度が高いといわれています。
体高が低く地面からの影響も受けやすく、室温20度を超えると熱中症のリスクが高くなるといわれています。
私たちが暑くないと感じている温度でも、わんちゃんは暑さを感じているケースもあります。
人と犬では約17度も体感温度に差があると言われています。
夏バテグッズで愛犬を暑さから守ろう!
今回は、室内と室外で使える夏バテ対策グッズ、夏バテのときにお勧めの食事や食材について紹介しました。
毎年暑くなってきていますので、体調不良や熱中症には十分気を付けたいものです。
暑さ対策グッズも毎年たくさん出てきます。色々試し、暑い夏を乗り切りましょう。