高齢犬といわれる年齢になると、寒い季節でもないのに体を震わせているときがあります。
今まで震えていなかったのに、ブルブルと震えていたら心配でしょう。
高齢犬は老化とともに震えることが多くなりますが、まずは後ろ足がその次に前足の筋力が弱くなり最終的には寝たきりになるというように段階を踏んで老化は進行します。
ただ、震える理由は老化以外にもあり、その子にあった臨機応変なケアが必要です。愛犬の現状に合わせた対処をしましょう。
高齢犬が震える理由
高齢犬になると震える原因はさまざまです。
寒さや不安に対するストレス、高齢による筋力の低下や神経症状を引き起こす病気などが考えられます。
たまに震えているような状況で、数日経つと震えが治まる場合は心配有りませんが、長期間震えている状態が続く場合は一度病院を受診するようにしましょう。
神経疾患
てんかんや、心臓や脳、腎臓、肝臓などに病気がある場合は、愛犬の体を暖めても震えが止まらない、震えが長期間続くというような様子が現れるため、何か普段と異なる様子に気づいたときは早めに病院を受診するようにしましょう。
てんかんの主な症状として手足が突っ張る、全身が震える、手足が震える、口をくちゃくちゃする、落ち着きがない様子が見られるなどの症状が見られます
他にも、犬は痛みを感じると震えて動かなくなります。
高齢犬でよく見られる病気としては椎間板ヘルニアがありますが、何らかの病気が原因となって痛みがある時には、じっと痛みを我慢して体は震えていることがあります。
震えだけの症状でも、震えが止まらなかったりいつも同じタイミングで起こる場合は注意が必要です。
高齢犬だからといってほっておくと、症状が重篤化する場合もあるため震えだけではなく、食欲低下や元気がないなど気になる場合は病院の受診を検討しましょう。
愛犬が震えていると不安になりますが、飼い主として普段通りの生活がおくれているか総合的に判断したうえで受診が必要な場合は病院に相談するのがベストです。
寒さ
高齢犬が震える理由として、寒さが原因となる場合があります。
高齢犬になると成犬時にはできていた体温調整ができなくなり、普段の温度では寒く震えることがあるので、室温をきちんと調整してあげましょう。
また、加齢により嗅覚や味覚が衰えるため、今まで美味しいと感じていたご飯を美味しく感じることができなくなるため、今まで食べてきたものを食べなくなることがあります。
ご飯を食べないと熱をつくることができないため、
このような場合は、普段の食事にトッピングしたり嗜好性の高いご飯を混ぜるなど工夫をしてみると良いでしょう。
筋力低下
高齢犬になると、徐々に筋力が落ちていくため基礎代謝が落ち震えることがあります。運動をすることで筋肉量を維持できることもあるので、愛犬に無理のない範囲で運動をさせてあげましょう。
とくに階段や坂道などは坂道などは足腰に負担がかかるため、平坦な道をゆっくりと歩くとよいでしょう。
高齢犬の震えケアのポイント
温度調整
お散歩の時
温度差で体調を崩しやすい愛犬には、冬用の保温効果の高い洋服を着せて対策するのがおすすめです。
特に、温かい室内から急に寒い外に散歩にでると体に大きな負担となります。
防寒対策のためにも、洋服を着せてからお出かけするようにしましょう。
散歩から帰宅したら、足先は冷えて血液循環が悪くなっているため温かいお湯で拭いて暖めてあげてください。
お湯で洗った後は、しっかり水けをきってドライヤーで毛の根本から乾かせば温度も下がりにくいです。
水を嫌がる場合は、蒸しタオルやホットタオルを使用しても効果があります。
室内にいる時
エアコンやストーブは人間が快適な室温にしておいていいですが、愛犬は人間よりも低い位置になるため寒く感じると覚えておいてください。
低い位置にいる愛犬には、よくいる場所に毛布やクッションなどを敷いて保温力を高めるようにすると良いです。
カーペットは床を温めますが、同じ場所で寝ることが多い高齢犬にとって低温やけどになる可能性があるため注意が必要になります。
栄養のあるご飯
毎日の食事を工夫する中で、高齢犬が積極的に取りたい栄養素を含んだ食材を紹介します。
キャベツ
一つ目はキャベツです。
キャベツは、抗酸化作用のあるビタミンCを多く含んでおり胃腸に優しいため食べやすく血液や骨に栄養を送るビタミンKも豊富な食材になります。
ただ、加熱するとビタミンCが壊れるのでさっと茹でて細かく刻んで与えると良いです。
キャベツだけでは、主食にならないためドッグフードに混ぜてあげるといいでしょう。二つめはアスパラガスです。
アスパラガス
疲労を回復する効果があるといわれており、疲労物質をエネルギーに変える働きがあります。
加熱して茹でたあと細かくみじん切りにしてから混ぜて与えましょう。
アスパラガスは、微量の中毒物質が含まれるため生で与えたり過剰な摂取は絶対に避けてください。
ささみや胸肉
三つ目はささみや胸肉です。
高齢犬になると運動量が減ることから筋力が低下します。
筋力が低下した愛犬に必要となるのは良質なたんぱく質です。
ささみや鶏の胸肉は、良質なたんぱく質だけでなくバランスの取れた豊富な栄養素を含んでいるためなるべく食べさせましょう。
老化防止に最適で消化にもいいことから、おやつに利用するのも手です。
高齢犬・老犬のごはんにココグルメがおすすめです
高齢になると咀嚼力が落ちたり、運動量の低下から食欲が落ちることがあります。
食事は健康と長生きのために最も重要なものの一つです。
ココグルメは獣医師監修のもと作った手作りご飯で10種類の新鮮な国産食材だけを厳選して作っており、総合栄養食の基準にも準拠した主食に使い続けられるご飯です。
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滑りにくい足腰に優しい床
足腰が弱って高齢になったワンコのためには、成犬の時以上にワンコファーストな環境づくりが必要になります。
フローリングなどの滑りやすい床は足腰に大きな負荷がかかるため、足腰の弱っている高齢のわんこのためにマットを敷くなどの対策を必ず行いましょう。
また、飲み物や食べ物が置いてある場所の高さも調節してあげるとよいでしょう。
高い位置の水やご飯を食べていると首に負担がかかり、痛みが出ることもあります。
痛みを嫌がり、食欲や水分摂取の頻度が減り、元気がなくなることもあるので注意してあげましょう。
それ以外にも家に階段や段差がある場合は落下して骨折や脱臼などの事故につながることもあるので、危険な場所がないかを今一度家を見直すようにしましょう。
飼い主は愛犬の状態を把握することが大切
子犬だった愛犬も、気がづけば成犬になりやがて高齢犬になっていきます。
いつまでも愛犬と一緒に暮らしていくためには、飼い主が愛犬の状態を把握することが大切です。
どのような理由でこういうことが起こっているのかをしっかり理解することで、愛犬のサポートができるようになります。
高齢犬になると、特に愛犬ごとの対策が必要となるのでどの段階にいるのか知っておきましょう。
飼い主がきちんとケアをすれば、愛犬にもちゃんと伝わるものです。
元気で穏やかに過ごすためにも積極的にサポートをしてください。