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柴犬の寿命は何年?平均寿命・人間換算の年齢早見表・長生きの秘訣を獣医師が解説

最終更新: 2026.03.06
柴犬の寿命は何年?平均寿命・人間換算の年齢早見表・長生きの秘訣を獣医師が解説
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柴犬は日本原産の犬種として、国内で最も人気のある犬種の一つです。

忠実で凛とした性格が魅力的な柴犬ですが、飼い主さんにとって「うちの子はあと何年一緒にいられるのだろう」という想いは、常に心のどこかにあるのではないでしょうか。

本記事では、柴犬の平均寿命から人間に換算した年齢早見表、かかりやすい病気、そして愛犬の健康寿命を延ばすために飼い主さんができることまで、獣医師監修のもと詳しく解説します。

 

柴犬の平均寿命は?

柴犬の寿命について、まずは基本的なデータから見ていきましょう。

柴犬の平均寿命は12〜15歳

柴犬の平均寿命は12〜15歳です。アニコム損害保険の「家庭どうぶつ白書2022」によると、柴犬の平均寿命は14.8歳と報告されています。

犬全体の平均寿命が14.1歳であることを考えると、柴犬は比較的長生きな犬種と言えます。

中型犬は一般的に小型犬よりも寿命が短い傾向がありますが、柴犬はその中でもトップクラスの長寿犬種です。これは日本の気候風土に適応した丈夫な体質を持っていることが理由の一つとされています。

参考: アニコムどうぶつ白書 | 死亡と寿命

柴犬のギネス最長寿記録は26歳

柴犬のギネス世界記録は、なんと26歳です。

栃木県に住んでいた「プースケ」くんが、2010年に26歳と9ヶ月で天寿を全うし、当時のギネス世界記録に認定されました。人間の年齢に換算するとおよそ125歳に相当します。

平均寿命の約2倍という驚異的な長寿ですが、飼い主さんの日々の丁寧なケアがあってこその記録です。

オスとメスで寿命に違いはある?

柴犬のオスとメスで寿命に大きな差はないとされています。

ただし、避妊・去勢手術を受けた柴犬は、受けていない柴犬よりもやや寿命が長い傾向があるという報告があります。これは、生殖器系の病気(子宮蓄膿症、乳腺腫瘍、前立腺肥大など)のリスクが減ることが関係しています。

豆柴の寿命は?

小さな体が人気の豆柴ですが、寿命は通常の柴犬とほぼ同じ12〜15歳です。

ただし、豆柴は小さい個体同士を交配させて作出されることが多く、遺伝的な健康リスクを持っている場合もあります。信頼できるブリーダーから迎えることが大切です。

柴犬の年齢を人間に換算すると?【年齢早見表】

柴犬の年齢を人間に換算すると、どのくらいなのでしょうか。以下の早見表で確認してみましょう。

柴犬の年齢
人間に換算した年齢
ライフステージ
3ヶ月
約5歳
子犬期
6ヶ月
約9歳
子犬期
1歳
約15歳
子犬期→成犬
2歳
約24歳
成犬期
3歳
約28歳
成犬期
4歳
約32歳
成犬期
5歳
約36歳
成犬期
6歳
約40歳
成犬期
7歳
約44歳
シニア期
8歳
約48歳
シニア期
9歳
約52歳
シニア期
10歳
約56歳
シニア期
11歳
約60歳
高齢期
12歳
約64歳
高齢期
13歳
約68歳
高齢期
14歳
約72歳
高齢期
15歳
約76歳
高齢期
16歳
約80歳
高齢期
17歳
約84歳
高齢期
18歳
約88歳
高齢期
19歳
約92歳
高齢期
20歳
約96歳
高齢期

柴犬は、人間の年齢に換算すると1歳で約15歳2歳で約24歳になります。

その後は、1年ごとに人間の約4歳分ずつ歳をとっていきます。

平均寿命の15歳になると、人間でいう約76歳。ギネス記録のプースケくん(26歳)は、人間でいう約120歳に相当する計算です。

愛犬の成長スピードは人間よりもずっと早いため、1日1日を大切に過ごすことが何よりも重要です。

柴犬が落ち着く年齢は?

柴犬は、子犬の頃はやんちゃで活発な性格の子が多いですが、2〜3歳頃になると環境に慣れ、落ち着いてくることが一般的です。

ただし、柴犬は猟犬をルーツに持つ犬種のため、個体差が大きく、7歳になっても元気いっぱいの子もいます。

7歳(人間換算で約44歳)を過ぎるとシニア期に入り、徐々に活動量が減少していきます。この時期からは、愛犬の体の変化に特に注意を払い、食事やケアを見直すタイミングです。

柴犬の寿命を延ばすためにできる7つのこと

柴犬の健康寿命を延ばすために、飼い主さんができることは多くあります。以下の7つのポイントを日々の生活に取り入れてみましょう。

1. 食事管理 — 良質なタンパク質と栄養バランス

食事は、愛犬の健康の土台です。柴犬の健康を維持するために重要な食事のポイントは以下の通りです。

  • 高タンパク・低脂肪の食事を心がける
  • 人工添加物(着色料・保存料・香料)を含まないフードを選ぶ
  • 新鮮な食材で作られた、栄養価の高いフードがおすすめ
  • 年齢に応じてフードの種類や量を調整する
  • オメガ3脂肪酸を含むフードは皮膚・被毛の健康維持に役立つ

柴犬はアレルギー性皮膚炎になりやすい犬種のため、食材の品質が特に重要です。

ドライフードだけでは不足しがちな水分や栄養素を補うために、フレッシュフードをトッピングするのも効果的です。新鮮な食材を低温で調理したフレッシュフードは、栄養素の損失が少なく、消化吸収にも優れています。

2. 適度な運動 — 毎日の散歩が基本

柴犬は活発な犬種のため、適度な運動が欠かせません。

  • 1日2回、各30分程度の散歩が理想
  • シニア期(7歳〜)は無理のない範囲で運動量を調整
  • 夏場は早朝や夕方以降の涼しい時間帯に散歩する
  • 筋力維持のため、坂道の散歩や軽い遊びも取り入れる

肥満は柴犬の寿命を縮める大きなリスク要因です。適切な運動と食事管理で、理想体重を維持するようにしましょう。

3. ストレス管理 — 柴犬らしさを尊重する

柴犬は独立心が強く、マイペースな性格の子が多いです。

過度なスキンシップや無理な社会化は、かえってストレスになることがあります。愛犬の性格を理解し、適度な距離感を保ちながらコミュニケーションをとりましょう。

  • 愛犬が一人になれるスペースを用意する
  • 散歩のコースを変えて適度な刺激を与える
  • 知育おもちゃで脳に刺激を与える
  • 家の中でも安心して過ごせる環境を整える

4. 定期的な健康診断

早期発見・早期治療が、愛犬の寿命を延ばすカギです。

  • 〜6歳:年1回の健康診断(血液検査・身体検査)
  • 7歳〜:半年に1回の健康診断(血液検査・レントゲン・エコー含む)
  • 10歳〜:半年に1回+気になる症状があればすぐに受診

柴犬は我慢強い性格のため、体調不良を表に出しにくい犬種です。定期的な健康診断で、愛犬の変化を数値で把握しておくことが重要です。

5. デンタルケア — 歯周病は万病のもと

3歳以上の犬の約80%が何らかの歯周病を持っているとされています。

歯周病は口の中だけの問題ではなく、心臓や腎臓など全身の臓器に悪影響を及ぼす可能性があります。

  • 毎日の歯磨きが理想(難しければ週2〜3回でも)
  • 歯磨きガムやデンタルトイも補助的に活用する
  • 歯石が溜まってきたら、動物病院でのスケーリングも検討する

6. 体重管理 — 肥満は寿命を縮める

肥満の犬は、適正体重の犬と比べて平均で約2年も寿命が短いという研究結果があります。

柴犬の適正体重はオスで9〜11kg、メスで7〜9kgが目安です。

肋骨に触れた時に、うっすらと骨を感じられる程度が理想的な体型です。毎月体重を測定し、急激な増減がないか確認しましょう。

7. 避妊・去勢手術

避妊・去勢手術には、以下のメリットがあります。

  • メスの場合:子宮蓄膿症、乳腺腫瘍のリスクを大幅に軽減
  • オスの場合:前立腺肥大、精巣腫瘍の予防
  • マーキングや攻撃性の軽減

手術のタイミングや必要性については、かかりつけの獣医師と相談して決めることをおすすめします。

柴犬がかかりやすい病気7選

柴犬は丈夫な犬種ですが、遺伝的にかかりやすい病気があります。事前に知っておくことで、早期発見・早期治療につなげましょう。

1. アレルギー性皮膚炎(アトピー性皮膚炎)

柴犬は、犬のアトピー性皮膚炎で最も多い犬種の一つです。

花粉やハウスダスト、食物などが原因で、皮膚のかゆみ・赤み・脱毛が起こります。

  • 症状:体を頻繁に掻く、皮膚の赤み、脱毛、耳や足先を舐める
  • 予防:定期的なシャンプー・ブラッシング、室内の清掃、アレルゲンを含まない食事
  • 治療:薬物療法、食事療法、スキンケア

2. 膝蓋骨脱臼(パテラ)

膝のお皿(膝蓋骨)が正常な位置からずれてしまう病気です。

  • 症状:スキップするように歩く、後ろ足を上げる、急に立ち止まる
  • 予防:滑りにくい床材を使う、肥満を防ぐ、ジャンプや急な方向転換を控える
  • 治療:軽度はサプリメントや体重管理、重度は手術が必要

3. 白内障

目の水晶体が白く濁り、視力が低下する病気です。加齢に伴い発症リスクが高まります。

  • 症状:目が白く濁る、物にぶつかる、暗い場所を怖がる
  • 予防:抗酸化作用のある食品(ブルーベリー、ブロッコリーなど)を取り入れる
  • 治療:点眼薬(進行抑制)、手術(重度の場合)

4. 緑内障

眼圧が上昇し、視神経が障害される病気です。柴犬は緑内障の好発犬種として知られています。

  • 症状:目の充血、目を気にする、瞳孔が開きっぱなし、目が大きく見える
  • 注意:急性の場合は48時間以内に失明する可能性があるため、異変を感じたらすぐに受診
  • 治療:点眼薬、手術

5. 認知症(認知機能不全症候群)

柴犬は犬の認知症で最も多い犬種です。13歳以上の柴犬の約20%に認知症の症状が見られるとの報告もあります。

  • 症状:夜鳴き、同じ場所をぐるぐる回る、名前を呼んでも反応しない、トイレの失敗
  • 予防:日頃から脳に刺激を与える(散歩コースを変える、知育おもちゃ)、DHA・EPAを含む食事
  • 治療:サプリメント(DHA、ビタミンE)、環境の工夫、薬物療法

6. 甲状腺機能低下症

甲状腺ホルモンの分泌が低下する病気で、中高齢の柴犬に多く見られます。

  • 症状:元気がない、太りやすい、毛が薄くなる、寒がる
  • 治療:甲状腺ホルモン剤の内服(生涯にわたる投薬が必要)

症状が「老化」と似ているため見逃されやすい病気です。定期的な血液検査で早期発見することが大切です。

7. 外耳炎

柴犬は立ち耳のため外耳炎のリスクは垂れ耳の犬種よりは低いですが、アレルギー体質の柴犬では外耳炎を併発しやすいです。

  • 症状:耳を掻く、頭を振る、耳からの悪臭、耳垢の増加
  • 予防:定期的な耳のチェック、耳掃除(やりすぎは逆効果)
  • 治療:耳洗浄、点耳薬

柴犬の老化のサイン

柴犬が老化してくると、以下のようなサインが現れます。早めに気づいてケアしてあげましょう。

白髪が増える

柴犬も人間と同じように、加齢とともに白髪が増えます。特に口の周り(マズル)やまつ毛、眉の上あたりから白くなり始めることが多いです。

白髪自体は病気ではありませんが、愛犬がシニア期に入ったサインとして受け止め、食事やケアの見直しを検討しましょう。

寝ている時間が増える

シニア期に入ると、1日の睡眠時間が増えてきます。成犬期は12〜14時間程度ですが、高齢になると18〜20時間眠ることもあります。

ただし、急に寝てばかりいるようになった場合は、甲状腺機能低下症などの病気が隠れている可能性もあるため、一度獣医師に相談することをおすすめします。

食欲や食べ方の変化

老化に伴い、以下のような食事の変化が見られることがあります。

  • 食べるスピードが遅くなる
  • 硬いフードを食べにくそうにする
  • 食欲にムラが出る
  • 好みが変わる

シニア期の柴犬には、消化しやすく、香りが良いフレッシュフードがおすすめです。食べやすい柔らかさと、食欲をそそる素材本来の香りで、食が細くなった愛犬の食事をサポートします。

目が白く濁る

老化に伴い、目の水晶体の中の核が硬くなり、白く濁って見える「核硬化症」が起こることがあります。

核硬化症自体は視力への影響は少ないですが、白内障との区別が難しいため、目が白く濁ってきたら一度獣医師に診てもらいましょう

反応が鈍くなる

呼んでも反応しなくなった、おもちゃに興味を示さなくなったなどの変化が見られます。

聴力や視力の低下、認知機能の低下が原因の可能性があります。急な変化の場合は認知症の初期症状の可能性もあるため、獣医師に相談しましょう。

柴犬のライフステージ別ケアガイド

柴犬の年齢に応じて、必要なケアは変わっていきます。ライフステージごとのポイントを押さえておきましょう。

子犬期(〜1歳)— 人間換算:〜15歳

成長が著しい時期です。この時期の過ごし方が、生涯の健康の基盤になります。

  • 食事:子犬用フードを1日3〜4回に分けて与える
  • 社会化:さまざまな人・犬・環境に慣れさせる(生後4〜16週が最も重要)
  • ワクチン:獣医師のスケジュールに従い、確実に接種する
  • しつけ:基本的なトレーニングを楽しみながら行う

成犬期(1〜7歳)— 人間換算:15〜44歳

体力・活力ともに充実した時期です。健康の維持と予防に重点を置きましょう。

  • 食事:成犬用フードを1日2回、適正量を守る
  • 運動:1日2回、各30分の散歩が理想
  • 健康診断:年1回の定期検診
  • デンタルケア:毎日の歯磨き習慣をつける
  • 体重管理:月1回の体重測定で適正体重をキープ

シニア期(7〜10歳)— 人間換算:44〜56歳

体の変化が始まる時期です。ケアの見直しが必要になります。

  • 食事:シニア用フードへの切り替えを検討。消化しやすいフレッシュフードもおすすめ
  • 運動:無理のない範囲で継続。散歩のペースは愛犬に合わせる
  • 健康診断:半年に1回に頻度を増やす
  • 環境:段差にスロープを設置、床にマットを敷くなど関節への負担を軽減

高齢期(10歳〜)— 人間換算:56歳〜

よりきめ細やかなケアが必要な時期です。愛犬のペースに寄り添いましょう。

  • 食事:食欲に応じて回数を増やす(1日3〜4回の少量多回食)。温めると香りが立ち食欲を刺激
  • 運動:短い散歩を複数回に分けるなど、無理のない運動を
  • 認知症予防:新しい刺激を適度に与える。DHA・EPAの摂取を意識する
  • 介護準備:トイレの失敗への対応、寝たきりになった場合の準備を少しずつ始める
  • スキンシップ:マッサージやブラッシングで血行を促進し、体の異常もチェック

愛犬との時間を大切に — 柴犬の寿命まとめ

本記事では、柴犬の寿命や年齢換算、かかりやすい病気、健康寿命を延ばすためのポイントについて解説しました。

改めてまとめると、

  • 柴犬の平均寿命は12〜15歳(平均14.8歳)
  • ギネス最長寿記録は26歳(栃木県のプースケくん)
  • 人間換算では1歳=15歳、以降は1年ごとに約4歳加算
  • 食事・運動・体重管理が健康寿命の鍵
  • アレルギー性皮膚炎、認知症、緑内障に特に注意
  • シニア期(7歳〜)からは半年に1回の健康診断

柴犬は丈夫で長生きな犬種ですが、だからこそ飼い主さんの日々のケアが、愛犬の健康寿命に大きく影響します。

「あの時もっとケアしてあげればよかった」と後悔しないために、今日からできることを一つずつ始めてみましょう。

愛犬の健康な毎日のために、新鮮で栄養バランスの取れた食事を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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