レッドやアプリコットなど、毛色によって印象の違うトイプードルですが、毛色によって種類はもちろん性格まで変わるのをご存知ですか?
この記事では、トイプードルの毛色の種類や性格の違いについてご紹介します。
トイプードルの毛色の分類
皆さんはトイプードル飼いたい子の毛色は決まっているでしょうか。
毛色によって印象の違うトイプードル。
そもそも、トイプードルの毛色は何種類あるのでしょうか。
たくさんある毛色も分類をすると以下の2つに分けられます。
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全身が単一色のもの(ジャパンケネルクラブ公認の毛色は全てこちらのパターン)
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2色以上の色が混じっているもの(パーティーカラー、ミスカラー)
単一色のトイプードル
全身が一色のみで構成される毛色で、レッドやアプリコット、ホワイト等、主要な色は全てこちらに当てはまります。
ジャパンケネルクラブ(JKC)は犬種標準として正式な毛色を規定しており、全部で14色あります。
なお、犬種標準とは、ジャパンケネルクラブが犬種の正しい繁殖を目的として規定したものです。
規定の中には、健康面の理由ではなく見た目上の理由から採用されている規定もあり、この点の是非については意見が分かれる部分もありますが、現状ブリーダーさんが繁殖するトイプードルの大半は犬種標準の毛色の子になっています。
パーティーカラーのトイプードル
単一色ではなく、2種以上の色から構成されている犬の色の総称を「パーティーカラー」といいます。
パティーカラーのトイプードルは非常に頭数が少ないと言われています。
これは、ブリーダーが同じ色のトイプードル同士を繁殖させるという伝統があったため、別のカラーをもつ親が少なかったため、結果的に2色の遺伝子を持つことがほとんどなかったようです
同じように2種類の色が体に出ている種類に「ミスカラー」と呼ばれるものもありますが、パーティーカラーはくっきり2色に分かれているようなカラーを指します。
ミスカラーのトイプードル
パーティカラーほどくっきり分かれてはいないですが、部分的に色が混じっている種類をミスカラーと呼びます。
ミスカラーという名前はなんとなくネガティブに聞こえてしまいますが、ミスカラーであることによって健康面に影響があるということではなく、ご家庭でペットとして飼育するのは全く問題ありません。
ジャパンケネルクラブはトイプードルのパーティーカラーを「ミスカラー」と定義(ただしレッドの子に白い斑点が1箇所ある場合等、部分的には認められています。)し、ミスカラーの子たちの繁殖を推奨していません。
毛色別の特徴の前にトイプードルの基本的な性格を知ろう
毛色別のトイプードルの性格について勉強していく前に、トイプードルの基本的な性格や特徴をおさらいしておきましょう。
トイプードルは賢く、感情表現が豊かで活発な子が多い犬種だと言われています。
そのため、非常に飼いやすく、初めて犬を飼われる方にも非常に人気の犬だと言われています。
学習能力がとても高くしつけに向いている反面、持ち前の賢さゆえにイタズラしたり、デリケートな一面を持っていたりするので、少しの物音に反応して吠えてしまうこともあります。
そのため、子犬のころからきちんとしたしつけをしてあげるようにしましょう。
見た目の可愛さからついつい甘やかしてしまいがちではありますが、基本的に飼い主には従順な性格だと言われており、厳しく躾けるというより、日々のコミュニケーションを通じてしつけをするのも方法の1つです。
トイプードルの代表的な毛色、及びその性格
ここでは代表的な毛色と、毛色毎の性格をご紹介します。
実は、トイプードルはその毛色によって性格が変わってくるという説があるのをご存知ですか?
毛色によって性格が異なるというのは少し想像がつかないかもしれませんが、実際に性格の違いはあると言われています。ただし当然個体差のある部分なので、一致しない子もいます。
とはいえ血液型占いと同じ様に科学的な根拠はありません。
あくまでも「傾向」ということで、参考程度に留めておいていただければと思います。
レッドのトイプードル
赤みのある茶系の色で、日本では最も人気が高い毛色です。
トイプードルと言われるとレッドのトイプードルを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
同じレッドでもワンちゃんによって濃淡に差があり、濃い子と薄い子ではずいぶん印象も違って見えます。また、ブラウンと括られることもあります。
性格は人になつきやすく、活発でやんちゃな子が多いです。
協調性に欠けることがあるとも言われています。
活発な性格が相まって自己主張をはっきりする傾向があり、自由で周りに合わせることを嫌います。
もともと躾がしやすいと言われているトイプードルですが、もしかするとしつけにひと苦労する部分もあるでしょう。
アプリコットのトイプードル
レッドのもとになった色ということもあり、レッドに似たオレンジ系の色で色で、こちらも人気のある毛色です。レッドと同様にテディベアカットがよく似合います。
毛が細く絡みやすいので、こまめなブラッシングを行う様にして下さい。
性格は明るいレッドと同様な性格の子が多いと言われていますが、やや神経質で怖がりな子が比較的多いとも言われています。
お散歩の時間を通じて、他の犬や他人と触れ合う機会を持たせることおすすめ。
社会性を身につけることにも繋がります。しかし、外に出ることを怖がったり、他の犬とケンカばかりしてしまう場合などは決して無理をせず、徐々に慣らしていくようにしましょう。
ホワイトのトイプードル
プードルの3原色のひとつで、気品があるイメージで、根強い人気のある色です。フランスの貴族に愛された様に、歴史のある毛色です。成長してからの退色もほとんどありません。
ホワイトのトイプードルは、レッドやアプリコットなどの、新しく出てきたカラーと比較すると個体差が少ないと言われています。3原色に入っていることからも分かる通り、古くからブリードされていることもあってばらつきが少ないんです。
性格は明るく、頭が良い子が多いと言われています。また、社交性の高さもポイントの1つ。
ほかのワンちゃんと仲よくできる子も多いようです。感情を素直に表現してくれるので、コミュニケーションを取りやすい毛色のトイプードルであると言えるでしょう。
しかし、ほかの毛色と比べた時に、被毛の汚れや涙やけ、よだれやけが目立ってしまうのもホワイトのあるあるのお悩み。
専用のクリーナーでお手入れをしたあげたり、定期的なシャンプー、涙やけを減らす成分が含まれたフードや、高品質なフードを与えるなどをして、きれいで清潔な状態を保ってあげるといいでしょう。
ブラックのトイプードル
こちらもプードルの3原色のひとつ。目や鼻、爪、唇など、全身が真っ黒な毛色です。骨格がしっかりとしており、毛量が多く、皮膚も強いです。
性格はもっとも性格が安定しており、賢く、明るく、人懐こいという良い面が多いですが、たまに気性が荒い時があり、差が激しいと言われています。
また、ブラックはトイプードルの基本カラーなので、遺伝子が安定しており、遺伝子に関連した疾患を持つ子が少ないことも特徴の1つ。
また、運動能力が高いこともブラックのトイプードルの特徴。
そのため、運動不足になってしまう子も多く、ストレスの原因にもなるので、毎日のお散歩や、定期的にドッグランなどに連れて行ってあげることは欠かさないようにしましょう。
家の中でも、フードを入れるタイプの知育玩具など、頭と身体を使うおもちゃを使って遊んであげると喜んでくれるかもしれません!
ブラウンのトイプードル
ホワイト、ブラックに次ぐプードルの3原色のひとつで、茶褐色の落ち着いた毛色です。
性格はマイペースなところが特徴。つかみどころがない一面はありますが、陽気な面も持ち合わせていると言われています。
運動能力は非常に高いですが人見知りで協調性に欠ける一面があります。
マイペースなところが相まって「自己」を持っているため、飼い主に依存しすぎず一定の距離を保つことができます。
そのため、自立心が強く、お留守番も比較的得意とする半面、しつけで苦労する場面もあるかもしれません。
いざと言うときにも飼い主の指令が聞ける犬になるように、日々のトレーニングはしっかりと行いましょう。
シルバーのトイプードル
上品な印象のある毛色。生まれたばかりの頃はブラックに近い色をしており、1年くらいかけてシルバーになっていきます。
性格は甘えん坊でシャイな子が多いと言われています。
また、「穏やかで控えめ」かのどっちかになることが多いようです。
頑固な一面を持ち合わせているので、しっかりと信頼関係を築き、懐いてもらうことに時間を要するかもしれません。
しかし一度良好な信頼関係を築くと、一途に慕ってくれるのも魅了のひとつです。
シルバーのトイプードルはレッドやブラウンとは違って飼われている方があまり多くありません。
よそのトイプードルと被りたくない個性重視な飼い主さんに向いています。
トイプードルの性格は毛色よりも個体値の影響が大きい
ここまでトイプードルの毛色別の性格をまとめてきました。しかし、これだけは言えることが、「毛色で全てが決まるわけではない」ということ。
確かに毛色によって大まかな性格の傾向は見ることができますが、実際に買ってみるワンちゃんによって実情はまっったく変わってきます。
「ブラックは賢くて従順だから...」「しつけしにくいならブラウンはやめよう...」
このように考える必要は必ずしもないと思います。
ペットショップや保護施設などで実際にワンちゃんに会ってみて、最終的には触れ合った時のフィーリングで選ぶことが最もいいのではないかと考えます。
毛色を選ぶのは、何よりも自分の好みに合うかどうかと、その子とのフィーリングが重要だと思います。
是非自分の好みに合う子をみつけてもらえればと思います。
また、トイプードルを飼育する際には適切なドッグフードを選ぶことが非常に難しいと言われています。
なぜなら、トイプードルは「涙やけ」と呼ばれるような特有の目の病症があり、質の高いフードを選ぶことが求められるからです。
トイプードル専用のドッグフードの選び方はこちらの記事で紹介しています。
気になる方は是非とも一度参考にしてみてください!
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