これまでトイプードル以外の犬を飼っていた方や周りにトイプードル以外の犬を飼っている方がいるという場合、単純に犬の毛が生え変わるのは、春と秋と思っている方が多いでしょう。
たしかに春と秋にごっそり毛が抜けるわんちゃんもたくさんいます。
犬の毛には被毛が一重の「シングルコート」と二重で太い「ダブルコート」があり、犬の毛は種類によって抜け方が大きく変わります。
トイプードルの抜け毛の原因
トイプードルは毛の種類でいうと「シングルコート」です。
シングルコートの犬は、寒さに強いダブルコートの犬と比べて抜け毛が少ない傾向にあります。
トイプードルの抜け毛が少ないと言われるのもこのためでしょう。
さらにトイプードルは、くるんとした巻き毛なので抜けても毛に絡んで床に落ちにくいため、抜け毛があまりないと思われています。
ダブルコートの犬に比べるとトイプードルは春と秋の抜け毛も少ないですが、ブラッシングすると抜け毛の量は増えます。
そのため、この時期には、こまめにブラッシングして抜け毛を残さないようにしてあげましょう。
①換毛期
犬の毛は成長→退行→休止というサイクルを繰り返して生えたり抜けたりしています。
このサイクルの中で、休止のあとにあらわれる成長期のことを換毛期と呼びます。
しかし、この時期以外にも換毛期があります。
その時期は、子犬の毛から成犬の毛へと生え変わる時期です。
この換毛期にしっかりとブラッシングをしてあげると、毛が生え変わりやすくなりますので、こまめにブラッシングしましょう。
換毛期は一般的に、夏から冬へと季節が変わる春と秋にあたり、この時期はどんなに抜け毛が少ない犬種でも抜け毛が増えます。
しかし、トイプードルの場合は「シングルコート」のワンちゃんですので、「換毛期」はないと言われています。
つまり、トイプードルは一度に大量に毛が抜ける時期がないことになっています。
ですので、世間一般で言われている換毛期はないものの、日々の抜け毛については気にしているようにしましょう。
特に、
- 「普段以上に抜け毛が多くなった...」
- 「地肌が見え始めてきた」
このような変化にお気付きの飼い主さんには注意が必要です。もしかしたら何かの病気のサインかもしれません。
②病気
脱毛を引き起こす病気の1つとして、アトピー性皮膚炎などの病気がその理由としてあげられます。
食事やハウスダストなどの刺激に対してアレルギー反応が起きることで、皮膚が痒くなって掻いてしまうことで脱毛が起きてしまいます。
また、ノミなどの外部寄生虫による皮膚炎、真菌(カビ)や細菌による感染症などによる皮膚炎が原因で脱毛することもあります。
脱毛が皮膚炎によるものである場合、かゆみや発赤、発疹をともない、真菌が原因の皮膚炎では、特徴的な円形脱毛と多量のフケが見られます。
③ホルモンバランスの乱れ
ワンちゃんのホルモンバランスが乱れることで引き起こされる脱毛にも注意が必要です。
特に、ホルモンバランスの崩れの場合には、体に痒みを伴わないため、飼い主さんも犬の行動から気づくことが難しいからです。
ホルモンバランスの乱れによる脱毛の特徴としては「左右対称に脱毛が起こる」というものがあります。
ノミやカビなどが原因の場合には局所的な脱毛が起きることが多いのですが、ホルモンバランスの乱れの場合には全身にその影響が現れます。
抜け毛が増えてきたけど痒みを伴っていないように観察される場合には、こちらを疑ってみると良いかもしれません。
トイプードルの毛の種類
ワンちゃんの毛の種類には、大きく分けてシングルコートとタブルコートに分けられます。
その中でも、トイプードルはシングルコートに分類されます。
ダブルコート
まずはダブルコートについて簡単に説明します。ダブルコートは、オーバーコート(上毛)とアンダーコート(下毛)の二重構造になっています。
コートを2重に羽織っていると考えられることから、ダブルコートという名前がついているのです。
実は、オーバーコートとアンダーコートは同じ毛穴から生えています。
この種類は機能別に分かれており、オーバーコートは体の表面を覆っているのに対して、アンダーコートはオーバーコートの下に生えていて、保温や保湿の役目を果たしています。
オーバーコートには換毛期があり、春から夏にかけて大量のアンダーコートが抜け落ちることで、暑い季節に備えます。
そして、秋には保温効果のあるアンダーコートが生えることで、寒い冬に備えます。
ここから分かるように、ダブルコートの犬は、春と秋にたくさんの毛が抜けることで寒暖に対応しています。
そのためダブルコートの犬種は比較的寒さに強いとされています。
有名なダブルコートの犬種といえば、
- ゴールデンレトリーバー
- ラブラドールレトリーバー
- 柴犬
- コーギー
- ポメラニアン
などが挙げられます。
シングルコート
その一方で、シングルコートの犬はアンダーコートがありません。
オーバーコートのみの被毛のため、シングルコートと呼ばれています。
シングルコートの犬はオーバーコートの犬と比べて大量に毛が抜ける時期がない一方で、保温のための下毛がないので寒さに弱いということになります。
今回紹介するトイプードルはシングルコートのため、寒さには弱いけど抜け毛が少ない犬種です。
他には、プードル、ヨークシャテリア、フレンチブルドッグ、ビーグルなどが挙げられます。
トイプードルの抜け毛対策は?
トイプードルは比較的、抜け毛が少ないとはいえ、室内で飼っていると絨毯や洋服についたりして気になるという方もいるのではないでしょうか。
赤ちゃんや小さなお子さんがいる家庭なら尚更です。抜け毛対策としては大きく分けて2つあります。
①ブラッシングとシャンプー
こまめにブラッシングせずにいると、床などに落ちる抜け毛が増えるのはもちろんですが毛に絡まって毛玉になってしまいます。
抜け毛を掃除するのが大変という方は、こまめにブラッシングをして自然に抜け毛が落ちてしまう前にある程度取り除いておきましょう。
そうすると室内でトイプードルを飼っていても、お掃除が楽になります。
また、細い犬の毛でも長くなると目立ちやすくなりますので、長くなりすぎないように定期的にトリミングしておきましょう。
また、シャンプーを定期的にやってあげることで皮膚の環境を整えてあげることも効果的でしょう。
②ストレスの少ない環境を
トイプードルの抜け毛は、病気や体調不良だけではなく、過度なストレスがかかることで抜け毛が増えてしまうことがあります。
きちんと定期的に散歩をしてあげるのはもちろん、部屋の衛生環境、トイレのきちんとした掃除など、広くケアしてあげることで、ストレスの少ない環境を作ってあげましょう。
運動や住環境以外にも、食事を変えることはストレスの低減に役立つことがあります。
脂質の多い食事などは、たとえ食べてくれたとしても消化器官への負荷が高くなってしまうため、それがストレスにつながってしまいます。
消化器官に負担のないご飯を食べることで、ストレスの軽減にもつながります。
もし手作りご飯を自分で作るのが難しい方は、手作りドッグフード「ココグルメ」を試してみてください。
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③部屋を清潔にしておく
ノミやマダニ対策として、部屋を清潔にしておくこともおすすめです。
ノミやダニはアレルギーの原因にもなり、皮膚炎を引き起こし、脱毛にもつながります。
こういった外部の寄生虫については年間を通して気をつけるようにしましょう。
また、病気や体調不良による抜け毛が疑われる場合には、動物病院にかかるようにしましょう。
抜け毛に気づいたら、その抜け毛が全身に起こっているのか、局所的なものなのかもきちんと見分けて、獣医さんに伝えるようにしましょう。
トイプードルを飼う上で知っておきたいことはまだまだあります!
いかがでしたか?トイプードルの抜け毛についての記事は以上になります。
抜け毛以外にもトイプードルを飼う上で知っておきたい情報はまだまだあります。
こちらの記事に必要な情報をまとめていますので、トイプードルの購入を検討されている方はもちろん、既に飼っている方も是非一度ご覧ください。
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