元気いっぱいに走りまわっていても、月日とともに愛犬も年を取り、以前と比べて動きや見た目も変わってきます。
いつまでも若い頃と同じようなご飯では、体質が変わってきたこともあり、前のようにたくさん食べることはないかもしれません。
そこで、食欲を増やすために手作りご飯に切り替える人もいるようです。
手作りご飯を与える際にはどんなことに気をつけたらいいでしょうか。
ここでは老犬に手作りご飯を与える時の、タイミングや食材選び、レシピなどのポイントを解説していきます。
老犬の食欲がおちたら手作りご飯にしよう!
老犬は年齢とともに体が変化するので食べたい物の好みも変わってきます。
運動量が減って代謝も落ちるので必要な熱量が下がり、飲み込む力が低下したり歯が弱ってくるので食事量も少なくなります。
犬の食事ケアはその犬の今の状態に合わせることが必要になります。
例えば、子犬の時期には、タンパク質を中心としたもので、栄養がふんだんに摂れる食事をたくさん与えるようにします。
成犬になると、栄養は体づくりよりも健康維持に使われるようになるため食事量が落ち着いてきます。
やがて老犬になってくると、新陳代謝が低下していき、味覚や臭覚も変わってくるので食欲は低下しやすくなります。しかし犬の個体差によって食事量も違うので一概にはいえません。
食事の量が減ってきた老犬には、老犬用のご飯が必要です。
1日に食べる量が少ないため、老犬には高カロリーのご飯を作るようにします。
少ない量でも栄養がしっかり摂れるように、栄養バランスを考えて1日に3〜4回にわけて与えます。
何回かに分けて与えることで消化吸収が助けられ、食事の回数が増えることで愛犬も楽しみが増えることでしょう。
老犬には、おもに
- 高品質の「動物性タンパク質」
- 良質な「脂肪」
- 抗酸化栄養素
- 腸内バランスを整える栄養素
などが必要です。
このような栄養が摂れるご飯を与えるようにします。
手作りご飯は栄養をしっかり摂ることができますが、栄養バランスを考え、実際に作るのは手間と時間がかかるのも事実です。
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老犬の手作りご飯は粒の大きさに注意
これまでのフードで食欲が落ちてきた場合、老犬が喜ぶようなご飯で食欲を促すと食いつきが良くなるようです。
手作りご飯を作るとなると、大変そうですが、味付けする前の人間用ご飯を少し取り分けておき、与えてみましょう。以外と簡単に手作りご飯ができるのです。
しかし突然手作りご飯に変えると、慣れていないこともあり警戒して食べてもらえないこともあるでしょう。
そういう時には、いつものフードに肉や魚などのタンパク質やビタミンなどを多く含む野菜などを細かく切り、上にのせて与えてみます。
食材をおやつとして利用するのもいいでしょう。
少しずつ食べさせて美味しいことを認識してもらいます。
歯が弱かったり飲み込みに支障がある場合には、口当たりの良い食材をトッピングするのも効果的です。
今までのフードに豆腐を崩したものをのせたり、混ぜたりすることで食べやすくなります。
乳製品が問題なければ、ヨーグルトを同じように与えることで栄養価や食欲を上げることができます。
何度も与えることで、食材にも慣れてきたら、次は栄養豊富な鶏のささみやレバーなどにかぼちゃやニンジンなどの緑黄色野菜を合わせてハンバーグにするのもいいでしょう。
食べやすい大きさの肉を煮込んでスープにするのもいいです。
熱を加えても栄養が減らない野菜を使ったり、味やにおいをわかりやすくする工夫も必要です。
また与える時は、やけどしないように人肌程度まで冷まします。
噛んだり飲み込みやすいように粒の大きさにも気をつけます。
老犬の手作りご飯で注意すべき食材
手作りご飯は人間と同じような食材を利用することができますが、使ってはいけない注意が必要な食材もあるので知っておきましょう。
ネギ類
まず、タマネギや長ネギ、ニラなどの「ネギ類」です。
ネギ類は、血液にある赤血球を破壊する成分が含まれているため、下痢や血尿などを起こすことがあります。
加熱してもこの成分は分解されないので、これらの成分が入っているハンバーグなどは注意します。
https://coco-gourmet.com/archives/180
チョコレート
「チョコレート」は、カカオの成分が嘔吐や中毒を引き起こします。
また急性心不全になることもあります。
カカオ含有量が高いものほど危険です。
https://coco-gourmet.com/archives/122
生卵の白身
その他には、「生卵の白身」です。
アビジンという卵白に含まれる成分が、ビオチン欠乏を引き起こします。
下痢や皮膚疾患などを起こすようになります。
https://coco-gourmet.com/archives/148
香辛料
コショウや唐辛子、わさびなどの「香辛料」は胃腸を刺激することで下痢になります。
最悪の場合、感覚麻痺を起こしてしまうこともあります。
ぶどう
「ぶどう」も腎臓障害や中毒症の原因になります。
特に皮の部分が危険です。
干したぶどうも与えないようにしましょう。
https://coco-gourmet.com/archives/304
老犬の手作りご飯はお腹に優しいレシピを
老犬の手作りご飯に合ったレシピを紹介していきます。
さんまと大葉の炊き込みご飯
魚が好きなら、さんまを使った炊き込みご飯が栄養価も高くおすすめです。
さんまはDHAやEPAを含み、血流を良くし悪玉コレステロールを下げるのに効果があります。
作り方は簡単で、キノコなどと一緒に炊いたご飯と、焼いたさんまと混ぜるだけです。
さんまと大葉の香りが食欲増進させるでしょう。納豆と生野菜をのせることで消化も助けます。
作り方は、米1合を洗って水180ccと共に炊飯器に入れ、ささがきにしたゴボウ30g、細かく切った大葉3枚、まいたけ30gを入れて普通に炊きます。
さんま1尾は両面を焼いて骨をとっておきます。
ご飯が炊けたらさんまを混ぜて10分ほど蒸らし、仕上げに犬用のフリーズドライ納豆や生野菜を細かく刻んでのせて完成です。
豚しゃぶとゴボウのサラダ
豚肉にはタンパク質の他、疲労回復に役立つ効果もあります。
オメガ3のオイルを加えることでガンやアレルギー予防も期待できます。
しょうがや消化酵素になるふりかけをトッピングすると消化も良くなります。
ゴボウは食物繊維が多く便秘しやすい老犬におすすめです。
作り方は、豚肉(肩ロース)30gをひとくちサイズに切ります。
ゴボウとにんじん各10gはささがきに切ってから、ゴボウはアクを抜くために酢水につけておきます。
しょうが2gはみじん切りにしておきます。
豚肉とゴボウはそれぞれ茹でておきます。
器に茹でた豚肉とゴボウ、にんじんをのせてしょうがを混ぜた犬用のオメガ3オイルのドレッシングをかけます。
発酵野菜のふりかけをのせます。
老犬には栄養を考えた手作りご飯を与えよう
食欲が落ちてきた老犬には、フード以外の食材を少しずつ与えて慣れさせます。
何度か与えて慣れてきたら簡単にできる手作りご飯を作っていきます。
その際には、タンパク質を中心とした、脂肪やビタミンが多く含まれるメニューにします。
消化を助ける生姜を加えたり、抗酸化作用のあるオメガ3オイルを使うのもいいでしょう。
食べやすいように細かく切ったり人肌程度に冷まして与えることも必要です。
手作りご飯を与える時には、タマネギやチョコレートなど犬に食べさせてはいけない食材に注意しましょう。