【動物看護師直伝】ペキニーズのドッグフードの失敗しない選び方とコツ

キュートな小型犬好きの方の中には、ペキニーズの飼育を検討している方もいるのではないのでしょうか。
ペキニーズのような小型犬を飼うとなると、どのようなドッグフードを選べば良いか迷うでしょう。

毎日食べるドッグフードは、健康な体作りに欠かせません。

ペキニーズの特徴に合わせたドッグフードを選ぶようにしたいものです。
ここでは、ペキニーズのドッグフードの失敗しない選び方とコツをご紹介します。

ペキニーズを飼育している方やこれから飼いたいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

ペキニーズの特徴とドッグフードの関係性

ペキニーズは中国原産の犬種で、「チベタン・スパニエル」が祖先だと言われています。
中国では獅子は縁起が良いとされており、獅子のような毛並みを持つペキニーズは神聖な犬として飼育されていました。

そのため、昔の中国では皇族など地位のある者のみが飼うことを許されていたようです。

しかし、1860年のアヘン戦争でイギリス軍に発見され、世界中へと広まっていきました。
ペキニーズの外見は低い鼻の愛嬌ある顔立ちが特徴的で、全身を纏うふわふわの毛並みを持っています。

体高は約20〜30cm、体重は約5kgで、寿命は12年〜15年程度だと言われています。
抜け毛が多いペキニーズは、定期的なブラッシングやシャンプーが必要です。

運動量は多くないため、基本的に散歩は必要ありません。
気分転換のために毎日10分程度の散歩に行くのも良いですが、散歩を拒否された場合に無理やり連れ出すのは控えましょう。

ペキニーズは温厚で愛情深いという性格を持っています。
誰にでも愛想が良い犬種ではありませんが、信頼関係を築いた飼い主には心を開いて甘えてくれるでしょう。

可愛いルックスとは違い、誇り高く頑固な一面もあるため、根気強くしつけをする必要があります。また、自由気ままな猫のようなマイペースな性格で、一人遊びが得意な犬だと言われています。

他の犬種のように常に甘えてくるわけではないため、人によっては寂しいと感じるかもしれません。

ペキニーズは脚の短い犬種に多い関節の病気になりやすく、過度な運動はさせられません。
運動不足による肥満を防ぐためには、日々の食事管理に気をつけることが大切です。

さらに、ペキニーズは基本的に食事量が少ない犬種ですから、1回の食事でしっかり栄養を摂って丈夫な体を維持できるドッグフードを与える必要があります。
ペキニーズは頑固な性格なので、ドッグフードの好みが合っていないとなかなか食べてくれないのも飼い主の悩みになりがちです。

愛犬の健康と味の好みを兼ね備えたドッグフードを選ぶ必要があるため、ペキニーズのドッグフード選びは難しいと言えるでしょう。

ペキニーズのドッグフードは高品質なタンパク質のものを選ぶ

ペキニーズのドッグフードの選び方の一つとして、高品質なタンパク質が含まれているものを選ぶことが挙げられます。
ペキニーズは腰や関節への負担が大きく、椎間板ヘルニアや膝蓋骨脱臼などの病気になりやすい犬種です。

体を丈夫にするには、高品質なタンパク質が入っている栄養価の高いドッグフード選びが大切です。

新鮮な肉類が原材料に使われているドッグフードには、良質な動物性タンパク質や必須アミノ酸がたっぷり含まれています。
このようなドッグフードは消化も良く、良質な便の状態を維持することも可能です。

ただし、タンパク質が多く含まれたドッグフードには脂質も含まれているので、カロリーには気をつけましょう。
高タンパク質はもちろんですが、なるべく低カロリーで低脂質なドッグフードを選ぶのがおすすめです。

一方、質の良くないタンパク質は消化しにくく、体に老廃物が溜まりにくいと言われているので避けた方が無難です。

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ペキニーズの皮膚を守るドッグフードを選ぶ

皮膚のトラブルを抱えやすいペキニーズには、皮膚を守る栄養素が含まれたドッグフードを選ぶのもコツです。

毛量が多いペキニーズは蒸れやすく、皮膚炎を引き起こしやすいと言われています。
毛が地面につくと、汚れや菌が付着して肌荒れの原因にもなります。

定期的なブラッシングやシャンプー、カットによる毛量の調節で清潔にすることも大切ですが、皮膚の健康に欠かせないオメガ脂肪酸の摂取も重要です。
オメガ脂肪酸が配合されたドッグフードは免疫力をアップし、皮膚の炎症を抑える効果があります。

オメガ脂肪酸は魚の油などに含まれているので、魚が原材料に配合されたドッグフードを選ぶと良いでしょう。

また、皮膚トラブルはアレルゲン摂取が原因の一つだと言われています。
皮膚をかゆがったり、目の周りに異常が出た場合は小麦やトウモロコシといったアレルギーを引き起こしやすい穀物は控えましょう。

ペキニーズに与えるドッグフードはさつまいもやじゃがいも、大麦といった低アレルゲンの食材を使用したものがおすすめです。
購入前に、パッケージの表示をよく確認しましょう。

添加物が使用されたドッグフードはペキニーズには避ける

ペキニーズは様々な病気になりやすいため、できるだけ添加物が使用されたドッグフードを選ぶのは避けましょう。

ドッグフードには有害な添加物が含まれている場合があり、ペキニーズなどの小型犬には負担が大きいです。
少量の添加物なら体調に問題はありませんが、継続して摂取することにより体の中に老廃物が蓄積されていきます。

添加物が体内に蓄積されると、涙やけや皮膚炎にも繋がるので注意が必要です。
これは老廃物が鼻涙管に詰まることにより涙があふれ、炎症を起こしてしまうからです。

着色料や保存料、発色剤、香料といった添加物が使用されていないドッグフードを選ぶように心がけましょう。
無添加のドッグフードは消化が良く、内臓への負担もかかりにくくなります。

栄養バランスにも優れており、体調のトラブルも少なくなるはずです。
大切なペキニーズが長生きするように、自然素材を使った健康的な食事を食べさせてあげましょう。