愛犬が健康に長生きするためには、栄養と水分のバランスを考え適切な食事を与え続けることが必要です。
市販のドッグフードは総合栄養食基準で栄養バランスは整えられていますが、体に悪影響があると言われている添加物が多く含まれている場合もあります。
- 「うちの子にどんな食材を食べさせているのか知っておきたい」
- 「家族だからこそ、自分で作ってあげたい」
という飼い主様におすすめしたいのが、手作りドッグフードです。
愛犬に手作りのご飯を食べさせるのであれば、自分で食材から調理法、味付けまで全て選べるため、安心して与えられます。
しかし、人間とは異なる犬特有の栄養バランスに整えないと、逆に健康を害する危険性もあります!
この記事では、そんな手作りドッグフードのメリット・デメリットから、手作りを始める際の注意点をご紹介します。
愛犬に手作りご飯を与えたい飼い主の方は近年増えていますが、栄養バランスや調理法に注意しないと、逆に健康を害する危険性があります!
この記事では、ドッグフードの手作りを始める前に飼い主の方が知るべきポイントをまとめています。
かつては犬への手作りご飯が「悪影響」だった
犬と人間の共同生活は、実は1万年以上あると言われています。
この長い歴史の中で、犬はほとんど人間と同じ食事を分け合っていたと言われています。
19世紀~20世紀にかけて、イギリスではじめての「ドッグフード」が販売されるようになると、その便利さが理由に一気に世界中で使用されるようになります。
2000年頃には「手作りのご飯は犬の健康に悪影響」だとも言われるようになりました。
そこから動物栄養学が進歩し「きちんとバランスよく栄養を摂取するのが重要である」という考え方がきちんと広まり、今ではドックフードではなく手作りご飯で栄養バランスを整える飼い主様も徐々に増えてきています。
愛犬のご飯に手作りが注目されはじめた理由
近年では犬の手作りご飯のためのレシピ本が多く発売されてきており、Googleトレンドによると直近数年間で「犬 手作りご飯」という検索をする人が2倍以上に増えたと言われています。
毎食のご飯としてだけではなく、トッピングやご褒美として部分的に与えるなど、手軽な方法から手作りご飯に取り組む方が増えているのです。
手作りご飯の一番の魅力は「ご飯を通して愛犬とコミュニケーションをとれる」ということです。
愛犬を喜ばせてあげたいと考えている飼い主様は是非一度チャレンジしてみて下さい。
愛犬の手作りご飯のメリット
愛犬の体調や年齢に合わせて調整できる
犬は成犬だけでなく、子犬や高齢犬・病気になっている犬などがいます。
それぞれが同じものを食べるよりは、体調や成長具合に合わせたものを摂取するのが望ましいです。
例えば、病気にかかっている犬は消化しやすい素材を使い、胃腸に負担がないようなレシピの手作りご飯を作れます。
また、タンパク源になる肉の場合、豚肉や牛肉よりも鶏肉の方が消化吸収しやすいです。
鶏肉を使用している市販のドッグフードを使用しても構いませんが、飼い主が手作りをすると栄養も細かく管理ができます。
水分が豊富で美味しいため食いつきが良い
乾燥したドッグフードを食べている場合、犬自身が水を飲んで水分摂取をしなくてはいけませんが、手作りご飯には70%程度の水分が含まれるため、自然と水分を摂取できます。
素材によっては生の状態で食べることで、加熱処理によって死滅しやすい酵素を摂取でき、酵素によっては腸内環境が整う効果もあります。
新鮮な食事を与えられるので健康的
新鮮な状態で調理して食べさせれば、保存料や酸化防止剤などの添加物も必要ないため、手作りドッグフードを食べることで毛並みがよくなったという事例もあります。
乾燥したドッグフードの場合、酸化防止剤などの添加物や油脂によって肌や毛に悪影響が出ることもあります。
アレルギーや肌が弱い犬の場合は手作りドッグフードにすることで、毛艶などが改善しやすくだけではなく、口臭や体臭・腸内環境が改善される効果もあります。
もし自分で手作りご飯を作るのが大変…という場合は、獣医師監修の手作りキャットフード「ミャオグルメ」を試してみてください。
新鮮な国産食材だけを厳選したご飯で、総合栄養食の基準にも準拠しているため、おやつやトッピングとしてだけではなく、主食としても食べ続けてもらえるご飯です。
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愛犬の手作りご飯のデメリット
調理する手間がかかる
手作りドッグフードの1番のデメリットは、とにかく手間がかかることです。
人間とは異なる栄養バランスの食事をとる必要があり、犬が食べれない食材を避けて調理しなければなりません。
こういった栄養学に関する専門知識が必要なので、十分に時間の余裕がある方が実践すべきです。
栄養バランスや特定の栄養素を過不足なく摂らせることが何よりも重要です。
動物の栄養学の基礎的な知識をつけてから、手作りにチャレンジすることをおすすめします!
冷蔵・冷凍保存が必要で長期保管が大変
新鮮な状態で与える必要があるので、一度作ったら数時間以内に食べさせるといいでしょう。
もし保存食として取っておくのであれば、お肉を使っているため常温での保存ができず、冷蔵や冷凍保存しましょう。
冷蔵や冷凍保存をするために、冷蔵庫に入るよう小分けする手間がかかりますし、保管するスペースも必要です。
また、衛生面を考えるならば少し食べて残したものは処分しましょう。
ドッグフードに犬の唾液が付いた場合、そのままにしておくと菌が増殖する可能性があるため、残したものを次の食事にまわすことができません。
よって、1日1回や食事ごとに調理する時間と手間がかかってしまうのです。
また、持ち運びに関しても手作りのデメリットと言えるかもしれません。
持ち運びの際には人間の食事と同様に衛生面を何よりも考慮し、暑い日の長時間の保存を避けたり、長期間の旅行等に持っていくことは避けることをおすすめします。
ココグルメは総合栄養食に準拠しているため、栄養バランスのとれた手作り食を与えることが可能です。
また、冷凍状態でお届けするため、保存が効くことも嬉しいメリットです!
愛犬にドライフードを与えるメリット
犬のドライフードの良いところとしては、大きく3点あります。
①価格が安い
②お手軽
③長期保存が可能
①価格が安い
価格に関しては、やはり手作りご飯と比較しても安いのが現状でしょう。
やはり、長期で使用するフードに関しては価格を無視することはできませんが、その安さの裏側にはそれなりの理由があり、安さの理由についてもきちんと知っておく必要があります。
②お手軽
3つ目は何よりも「お手軽」なことが挙げられるでしょう。
理由の1つ目と2つ目もお手軽の例かと思いますが、やはり、袋に入っていて、作る手間も手も汚さずに器に入れてワンちゃんに与えることができるのは、忙しい飼い主さんにとっても助かりますよね。
また愛犬に適切な量を摂取することで1日あたりの必要な栄養成分を摂取することが出来ることもポイントです。
ドライフードが飼い主さんの支持を得ているのも、これらのお手軽さがその根底にあるのではないかと思います。
③長期保存が可能
また、2つ目の「長期保存ができる」ことも大きなメリットです。
手作りご飯やウェットフードと違い、ドライ(乾燥)しているため水分量が少なく、腐りにくい製品です。
しかし、乾燥させただけでは期間の長期保存は難しく、多くのドライフードには「防腐剤」が使用されています。
製品に使用されている添加物や原材料については、パケージの下部や側面にその詳細が必ず記載されています。
ドライフードを与えている方は、愛犬が食べているフードにどんな添加物が含まれているのか、一度確認するとよいでしょう。
愛犬にドライフードを与えるデメリット
では逆に、ワンちゃんにドライフードを与えることにはどのようなデメリットがあるのでしょうか。
- 原材料に不安がある
- 不要な添加物が使用されている
- ワンちゃんの本来の食事と異なる
原材料に不安がある
ドッグフードを購入する際に◯◯ミールと書かれたものを見たことはありませんか?
例えば、チキンミールと書かれたものは、チキンを粉末状に加工したものをいいます。
粉末状にするものは人が食べない骨などの部位が使われることもあります。
また原材料として「ミートミール」と表記されている場合は、牛や豚、羊、ヤギなどの哺乳類の肉を使用しているため、特定のアレルギーがあるわんちゃんにはアレルギーが生じる可能性があります。
添加物が使用されている
現状は法律の基準に満たされたもののみが市場に流通していますが、合法であったとしても添加物については気になる方も多いのではないでしょうか。
例えば、ワンちゃんの食いつきを良くするために「動物性油脂」を使用することがありますが、手作りご飯であれば使用する必要がない場合もあります。
自らが選んだ食材とレシピでワンちゃんが喜んだ姿を見ることが幸せという飼い主さんであれば一度手作りごはんにチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。
愛犬の手作りご飯に使うべき食材
愛犬のために美味しく健康な手作りドッグフードを
試してみませんか?
手作りドッグフードとは、肉や野菜などを人間のご飯と同じように調理して犬用の食事にすることです。
自分の目で選んで購入し調理できるので、どんな食材を入れたかの把握ができ体調管理もしやすくなります。
しかし、人間と犬の体のつくりは基本構造から違っているため、人間と同様のバランスで手作りをすると特定の栄養素に偏ってしまったり、過不足が発生してしまいます。
犬は雑食ではありますが動物食に近いため、炭水化物中心の人間の食事よりも魚や肉、乳製品からたんぱく質を多く摂取する必要があります。
また、犬種や年齢、個体によって合う食事合わない食事が出てきますので、日常の観察から試行錯誤してみてください。
AAFCOと呼ばれる世界的な飼育動物の栄養基準を提唱している団体があり、多くのドッグフードはAAFCOが提示する基準に則ってレシピが作られています。
手作りドッグフードでももちろん栄養バランスは重要ですので、なんでも自由に作って良い訳ではなく、一定の食材を利用したレシピで作られることが多いです。
動物性タンパク源
犬は肉食寄りの雑食動物であるので、人間よりも肉や魚などのタンパク質を摂取する必要があります。
しかし、犬ごとに体調や成長具合・好き嫌いが異なるため、愛犬それぞれに合った配分で作ってあげましょう。
動物性タンパクとは牛肉や鶏肉・豚肉などです。
牛肉は生であげても構いませんが、豚肉や鶏肉は加熱調理が必要になります。
EPAやDHAなどのオメガ3系脂肪酸を取り入れるため、魚肉や魚油も使うといいでしょう。
穀物などの炭水化物
穀物類では、ジャガイモや米などの穀物を使用します。
一般的には白米をあげますが、玄米や雑穀米でも構いませんが、栄養豊富な反面消化しにくいため、与える前に柔らかく炊くといいでしょう。
近年、「グルテン(穀物)フリー」や「グレイン(小麦)フリー」を強調したドッグフードが多く販売されていますが、AAFCOの栄養基準から考えると、「グレイン」や「グルテン」が入っていても全く問題ありません。
ワンちゃんの中には小麦などの特定の穀物に対してアレルギーを持つ子がいます。
特に小麦に対してアレルギーを持っているワンちゃんのドッグフードを選ぶ際にはグレインフリーのものを選ぶのがおすすめです。
またドッグフードに使用されることが多い穀物(グレイン)を生で食べることは、消化する際に身体(消化器官系)に大きな負担をかけてしまっていると言われています。
そのため、手作りごはんに穀物を使用する際には十分に加工し、さつまいもなどの芋類などを使用しても良いでしょう。
パンも手作りドッグフードに使われやすい食材ですが、人間向けのパンは塩分やバターなどが多く含まれておりいるため、与え過ぎないようにしましょう。
野菜・果物
私たち人間と同様に、ワンちゃんの健康にとっても、ビタミンやミネラルは非常に重要です。
ワンちゃんは雑食なため、より豊富な種類と量のビタミンとミネラルを摂取するために、野菜をとることは健康上とても大事なことです。
手作りドッグフードによく使用される野菜類としては、カボチャやニンジン・ブロッコリーなど、ビタミンとカリウムが豊富なものを選択します。
もちろん犬は果物も食べられますが、ビタミン・ミネラルだけでなく糖質も多く、食べすぎると下痢になることもありますので注意が必要です。
ビタミン・ミネラルだけではなく、食物繊維も腸内環境を整えるために重要です。
食物繊維を摂るためには、わかめやひじき・キノコ類を入れるといいでしょう。
きのこ類は腸内環境を整えるだけでなく、免疫力向上の効果もあるので、健康面でも良い影響を与えることが期待できます。
手作りごはんに挑戦する上でやはり大変なのが「栄養バランスを整えること」です。
そのためにも食材選びの際にはどの栄養素がその食材から取れるのかをしっかりと見極め、選んであげるようにしましょう。
手作りごはんに挑戦してみたいけど栄養バランスを整えることに不安を感じている人には獣医師が監修した手作りドッグフードであるココグルメがおすすめです。
ココグルメは獣医師の監修のもと、総合栄養食の基準に準拠した手作りごはんなので、栄養バランスもバッチリです!
製造については学校給食を手がける食品工場で1つ1つ人の手で作られいるため、正真正銘の手作りドッグフードです。
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愛犬の手作りご飯の使うべきではないNGな食材
ドッグフードといえど、基本的には人間と同じ食材を与えても大丈夫です。
しかし、人間のご飯には入っているけど犬が食べれない食材もあるので注意しましょう!
例えば、玉ねぎは溶血性貧血を引き起こすため、生でも加熱したものでも食べられません。
ほかにも、チョコレートやナッツ類・ブドウなどは中毒になる可能性があります。
卵は加熱していれば問題ないですが、生だと栄養障害を起こしやすいです。
調味料は使えますが、過剰に使うと胃腸障害を起こしますので、極力使わないようにしましょう。
以下に犬の手作りご飯でついつい使ってしまいそうになる食材の例を紹介します。
①キシリトール
人間用のガムに含まれているキシリトールは、犬が摂取してしまうと血糖値が下がりすぎてしまい、最悪の場合痙攣や肝機能障害に繋がる場合があります。
歯磨き用のガムなど犬もガムを与える習慣は存在しますが、キシリトールをうっかり与えてしまうことの内容に注意が必要です。
②チョコレート
人間がよく口にする食材で犬が食べてはいけない食材の筆頭が「チョコレート」です。
犬はカカオの代謝を苦手としており、大量に食べてしまうと下痢や嘔吐などの症状が出る上に、最悪の場合死に至ることもあると言われています。
チョコレートはおやつで食べる方も多く、テーブルや物置など犬の届く範囲に置きっぱなしにしてしまうと、ワンちゃんが悪戯で食べてしまうこともありうるので、飼い主様はチョコレートなどのカカオ製品の取り扱いや保管方法に十分に注意しましょう。
飼い主様はチョコレートなどのカカオ製品の取り扱いや保管方法に十分に注意しましょう。
https://coco-gourmet.com/archives/122
③タマネギ・ネギ・ニラ
犬はタマネギなどの食材に含まれる有機チオ硫酸化合物という成分を代謝することができないため、中毒になってしまいます。
タマネギ・ネギ以外にも、ニラやらっきょうなど比較的食卓やキッチンに並びやすい食材もネギ類に含まれるため、犬と暮らす飼い主は注意が必要です。
また、ネギには血液中の赤血球を壊す成分が入っており、血尿・下痢・嘔吐を招く原因にもなりまねません。
ハンバーグや餃子等の人間食を犬に与える際には注意してください。
https://coco-gourmet.com/archives/180
④カフェイン類
コーヒーや紅茶などに含まれるカフェインは、中枢神経を興奮させる作用があるため、痙攣や発作などの神経病を持っているワンちゃんは特に注意が必要です。
人間もコーヒーなどカフェインを撮りすぎると体に不調を来したり、中毒症状になったりすることがありますが、犬の場合でも摂取しないようにすべきです。
⑤アルコール
犬は人間とは異なりアルコールを分解する酵素を持っていません。
人間で言えばお酒を一切飲めない人の体質と同じですので、少しでも飲むと中毒症状を起こしてしまいます。
アルコールを手作りご飯に直接入れることはないかとおもいますが、調味料や出来合いのお惣菜にはアルコール分が含まれることがあり、手作りご飯を作る時に誤って混じってしまう場合がありますので注意しましょう。
⑤貝類
「ワンちゃんに貝!?」と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、貝の内臓の一部が犬にとって毒性の強い成分が含まれていると言われています。
貝ひもやホタテの柱などを加熱や乾燥させたものは食べさせることができますが、アワビやサザエ、カキ等の貝類はあげないでください。
愛犬の手作りご飯の正しい調理法は?
人間のご飯作りとの違いに注意して
手作りドッグフードを始めよう!
犬と人間の調理法の一番の違いは野菜やお肉のサイズです。
手作りドッグフードを作る時は、肉や野菜を細かく刻んでから、食べやすい形に加工しましょう。
特に体重3kg以下のような小型犬の場合、5mmカットの野菜でも食べれない場合がある為、食べ残しがないかを確認し、カットが大きすぎる場合はミキサー等でミンチにしてしまうことがおすすめです。
また、細かく刻むことは、消化吸収を助けるという働きもあるため、便の様子をチェックし消化不良がある食材があれば、より細かく機材むという工夫も必要です。
超小型犬の子の場合は、食材を煮込んでスープ状にしてしまうのもおすすめです。
スープにすると、野菜や肉の栄養価を余すところなく摂取できると同時に、水分も摂取することができます。
犬はもともと肉食の野生動物ですので、人間と違って加熱調理を一切しなくても食べれる食材があります。
キャベツやニンジンの千切り・魚の刺身・新鮮な牛肉などはそのまま与えても食べてくれますが、細菌等を殺菌する意味では必ず多少の加熱処理をしてから与える方が安全です。
愛犬の手作りご飯の健康に与える影響とは?
人間と犬の共存は狩猟生活を送っていたころから続いており、その頃はもちろん人間の残飯を中心に食べていました。
現代のようにドッグフードだけ食べるようになったのは、わずか数十年前の高度経済成長期からです。
その頃から「手作りご飯」を犬に与えるのは栄養バランスが崩れたり、犬が食べれない物を与えてしまう可能性があるから止めるべき、という論調が強くなりました。
確かに安価に手に入り栄養バランスが整ったドライフードは数字上健康に良いと判断しやすく、あえて手間のかかる手作りご飯をあたえることにメリットはなさそうに見えます。
しかし、実は近年の欧米諸国の研究で、数字上栄養バランスが整ったドライフードをあたえるより、手作りのご飯を少しでも与えた方が長生きしたという事例も報告されています。
手作りご飯だけを与え続けた犬は、市販のドッグフードだけを与えていた場合より約32ヶ月も長生きしていた
市販のドッグフードを与え続けた飼い犬と、市販ドッグフードを与えながら一部手作りを与えていた飼い犬、手作りし続けた飼い犬の3つクラスタの寿命を分析した結果、手作りし続けた飼い犬は平均32ヶ月も長生きしていたことがわかった。
Relation between the domestic dogs' well-being and life expectancy statistics essay(2003)
手作り食を与え続けることができる家庭ということは、食生活以外の生活環境なども関わっているとは考えられます。
もし手作りに興味を持っているが踏み出せていないという飼い主さんが、ドッグフードの手作りにトライしてみる理由にはなるのではないでしょうか?
週に3食以上新鮮な緑黄色野菜を手作りしていた犬は、膀胱癌の発生率が90%低かった
欧米で飼われている175頭のスコティッシュテリアの生態を調査した。
年齢や体重、毛の色などの指標を調整して集計した結果、週に3回以上ドッグフードとは別に野菜を摂取していた犬はTCC(膀胱癌)の発生リスクと逆相関していた。
緑黄色野菜の場合は逆相関が見られたが、アブラナ科の野菜やビタミン類での補給には逆相関が見られなかった。
Evaluation of the Effect of Dietary Vegetable Consumption on Reducing Risk of Transitional Cell Carcinoma of the Urinary Bladder in Scottish Terriers(2005)
スコティッシュテリアを調査した研究結果ですが、ドッグフードとは別に週3回以上の緑黄色野菜を食べていた犬は膀胱癌のリスクが低く、栄養素として一定の物を摂取するのではなく、野菜をそのまま食べることが効果的だと報告されています。
手作りご飯へ移行手順は?
犬の飼い主様の中には、
- 「手作りご飯を取り入れて愛犬を喜ばせてあげたい」
- 「せっかくの家族だからこそ無味乾燥なドライフードではなく、美味しいご飯を食べさせてあげたい」
という方も多いかと思います。
一方で
- 「どうやって初めたらいいかわからない」
- 「ドッグフードを急に変えてしまったら心配」
という方も。
そこで、ドッグフードの食生活から犬の手作りご飯に移行するまでのステップを紹介します。
STEP1 まずはトッピングから
愛犬に手作りご飯を与え始める時は、まずトッピングとして与えるのがお勧めです。
ワンちゃんはいきなりいつもとは違うドッグフードを与えてしまうと食べてくれなかったり、いきなり多く食べてしまうと、腸内の細菌環境が整わず下痢をしてしまうことがあります。
そのため、いつも与えているドッグフードに「トッピングとして手作りご飯を少量与えてみる」ようにしましょう♪
このときドッグフードの分量をいつもの同じ量のままのせ、その上にトッピングをしてしまうと明らかにカロリーオーバーとなってしまいます!
トッピングする量の分だけドッグフードの量は減らして与えるようにしましょう!
STEP2 犬の手作りご飯とドッグフードを交互にする
トッピングとして手作りご飯を与えてみて、愛犬が満足してくれているようなら次はドッグフードと半々にしてお皿に盛るか、「朝または夜のどちらか1食を手作りご飯に変える」というのがおすすめです。
ドッグフードと手作りご飯を半分づつ愛犬に与える時は、どちらか片方しか食べてくれなくなることがあります。
特に、愛犬が手作りご飯をかなり気に入ってくれると、ドライフードを食べ残してしまうことがあります。
そんな時はドライフードと手作りご飯をスプーンなどを使ってキチン混ぜてから与えてあげると、両方とも全て食べ切ってくれます。
徐々に愛犬に与える手作りご飯の量を増やしていくことになりますが、いきなり多く与えすぎてしまうのはNGです!
前述のとおり腸内環境が手作りご飯の消化に適して移行する前に食べすぎてしまうと、お腹が緩くなってしまうことがあります。
ですので、この時も少しづつ量を増やしながら、愛犬の便が緩くなりすぎないように注視してあげましょう。
STEP3 手作りご飯に完全に切り替えそる
1日1食や半分づつ与える形を続けて愛犬の便にも正常であれば、手作りご飯に完全移行することができます。
ただ手作りのご飯は、ご家族の中でもきちんと調理ができる方が毎日面倒をみる必要があったり、旅行やペットホテルなどに預ける際に与えるご飯を準備できなかったりと、大変な側面もあります。
毎日手作りのご飯を与えてあげたとしても、ドライフードのストックはちゃんと準備しておき、もしもの時に備えるようにしましょう。
愛犬の手作りご飯のささみを使ったおすすめレシピ
犬の手作りご飯初心者の方は、複雑なレシピの料理を作るのではなく、食材の数が少ないシンプルなおかずをドッグフードにトッピングするところから始めるのがおすすめです。
犬の手作りご飯に一番使いやすい食材は、鶏肉のささみです。
まずは茹でたささみを少量トッピングしてみるレシピから始めましょう。
手作りトッピング用のささみの分量と調理方法
ささみのエネルギー量は100gあたりおよそ200kcalです。
2.5kgの小型犬が1日に必要とするエネルギー量が150kcal程度ですので、100gまるまる与えると食べ過ぎになってしまいます。
トッピングとして与える場合栄養バランスが崩れてしまわないように、
- ドッグフード: 8割
- トッピング: 2割
くらいの配分で調理するのがお勧めですので、2.5kgの小型犬であれば、ささみは10g程度で十分です。
食べやすい大きさに小さく刻んだささみをしっかり茹でて、いつもあげているドッグフードの上に乗せてあげたら完成です。
この際ドッグフードの分量を気持ち少なめにお皿にもるようにしてください。
手作りトッピングに使いやすいささみ以外の食材は?
ささみ以外にも、豚肉や納豆、おかかなどが手軽に与えられて栄養豊富な食材として手作りご飯に人気です。
手作りご飯は時間がある時は作れるけど、継続するとなるとなかなか大変です。
飼い主さんにもなるべく負担のない形で、継続して食べ続けてもらえるように工夫しましょう。
愛犬の手作りご飯のよくあるQ&Aをご紹介
最後に手作りご飯を始める時に、飼い主さんがよく気にされるQ&Aをまとめてみました。
これから、手作りドッグフードにチャレンジしようとしている方は要チェックです!
Q1. 手作りご飯は市販のドッグフードと比べて栄養バランスが気になります…
市販のドッグフードは総合栄養食という基準に従ったフードなので、愛犬が健康に暮らすために必要な栄養バランスが整っています。
一方で、手作りご飯を与える場合は、どんなに気をつけて与えたとしても、1食分で計算した場合は栄養バランスに過不足が起きてしまうのは仕方がないことです。
ただ、人間の食生活と同じように1食単位での栄養バランスは崩れていながらも、元気に暮らすことができます。
同様に愛犬の栄養バランスも1日や1食単位ではなく1週間などの期間で正しく取れているようにレシピを調整するのがお勧めです。
どうしても気になるという形は、ドッグフードにトッピングして与えるなど、手作りご飯を部分的に取り入れるのがお勧めです。
Q2. 手作りご飯は与える分量がわかりません。ドッグフードと同じで大丈夫ですか?
愛犬に毎日与えるべきカロリーは、年齢や体重・避妊の状況に応じて変わります。
いくら健康的な食材を使っていたとしても、給与量が少なすぎたり、多すぎたりすることは、健康を害する原因になります。
手作りのようなご飯は、市販のドライフードと比べて原料は似ていても含有する水分量が大きく異なります。
手作りご飯やウェットフードは60~70%程度の水分を含んでいるのに比べて、ドライフードは10%以下しか含んでいません。
水分そのものの摂取は重要ですが栄養成分ではないため、必要なカロリーを摂取するためには、ドライフードと比べて目安1.5~2倍程度の重量を与えてあげる必要があります。
Q3. 手作りご飯を与え始めたら、犬がお腹を下してしまいました…
手作りご飯に限らず、いつも同じご飯を食べ続けている犬が急に別のドッグフードに切り替える時は、腸内の細菌環境が変化するため、一時的にお腹を下してしまうことがあります。
そんな時に気をつけるべきは、「分量」と「切り替えペース」です。
いきなり全て手作りご飯にしてしまうのではなく、まずはいつものドッグフードにトッピングとして乗せるところから始め、徐々に給餌量を増やしていき、2週間程度かけて手作りご飯中心の食生活に切り替えていくのがお勧めです。
喜んで食べてくれるからと言って急に手作りご飯に切り替えてしまうのではなく、徐々に移行していくように気をつけましょう!
Q4. 愛犬に手作りご飯を与える時の温度は?
人間のご飯であれば、出来立ての熱々が美味しい!という料理が多いですが、犬は残念ながら熱い出来立てのご飯は苦手です。(犬も猫舌です)
そのため人肌程度の温度に冷ましてから与えてあげるのがおすすめです。
また冷たすぎる手作りご飯も、食材の匂いが感じにくくなるため、なかなか食べ始めてくれません。
手作りしたご飯を冷凍庫で保管する場合は、与える前にいったん人肌程度に温めてから与えてあげることで、いつでも美味しくご飯を食べてくれます。
愛犬のご飯を毎日手作りする時間がない方へ
手作りドッグフードを作れば、犬の栄養や体調の管理がしやすくなりますし、健康面でも良いことが多いとされています。
飼い主が愛情を込めて作ったご飯は、その子に合わせた素材や調理法なので、安心して食べさせられますし、食事と共に効率良く水分摂取ができ代謝や免疫力の改善にも繋がります。
しかし、手作りドッグフードは保存しにくいため、保管方法を考えてから作ることが大切です。
さらに、食べさせられない素材についても理解する必要があります。十分に時間がある方は手作りドッグフードにトライしてみると良いでしょう!
「時間はないけど、愛犬のために手作りドッグフードを与えたい。」
そう思っている方には、- 獣医師監修の手作りドッグフード- ココグルメがおすすめです♪
ココグルメは新鮮な食材をつかって手作りされたフードを定期配送で手軽に与え続けることができます。
ぜひ試してみてください!
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