子犬がご飯を食べない時には、様々な原因が考えられます。
原因が一つの場合もありますし、いくつかの原因が重なっていることもあるためハッキリと特定できないケースも多いです。
子犬が健やかに成長するためにも、子犬がご飯を食べない原因を一つ一つチェックしていきましょう。
特に子犬は離乳期にフードへの移行が上手くいかず、フードを食べないというパターンも見られます。
毎日の食事は愛犬の健康を維持するためにも重要ですので、しっかりと食べてくれるように対策しましょう。
子犬がご飯を食べない原因
子犬がご飯を食べない原因は、大きく分けてフード・ストレス・体調の3つです。
食欲不振は病気のサインという可能性もありますので「そのうち食べるだろう」と軽視せずに子犬を注意深く観察するようにしましょう。
フード
子犬は犬種や個体にもよりますが、生まれてから生後3週間ほどで半固形の離乳食を食べられるようになります。
ただし生後3週間はあくまで目安であり、このタイミングで始めなければいけないというわけではありません。
また子犬用だとしても、いきなりドライフードを与えるのは避けましょう。
犬用のミルクで子犬用のドッグフードをやわらかくして、子犬の様子を見ながら焦らずゆっくりと進めていきます。
ミルクと離乳食を併用しながら進めていくのがおすすめです。
犬は変化に敏感ですので、フードをコロコロ変えるのもよくありません。
フードの変更を繰り返していると、好き嫌いが出てしまう場合もあります。
愛犬の年齢や体調に合ったフードをチョイスしましょう。
味や栄養だけではなくフードの硬さも犬の好みに合ったものを選んであげるのがポイントです。
おやつのあげすぎも避けてください。おやつを与えすぎるとフードへの食いつきが悪くなってしまいます。
ストレス
子犬はストレスを感じると食事をしなくなることがあります。
飼い主が忙しく寂しかったり、寝床やトイレが汚れているなど飼育環境が良くなかったり、引っ越しで環境が大きく変化したりするとストレスになるケースが多いです。
飼い主やその家族が喧嘩して家の雰囲気が悪い、地震や雷など怖い体験をしたなどの要因も考えられます。
運動が大好きな子犬の場合には、運動が不足してもストレスになるので注意してください。
体調
体の不調でご飯が食べられない場合には、他の症状がないか観察してください。
水も飲まなかったり、元気がなかったりする場合には病気を疑いましょう。
他に下痢や嘔吐、皮膚トラブルなどがないかも確認し、かかりつけの獣医に相談してください。
症状が悪化する前に早めの受診を心がけましょう。不安がある時には迷わずに専門家である獣医に相談すると安心です。
子犬がストレスでご飯を食べない時の対策
子犬がストレスでご飯を食べない時には、ストレスの原因を取り除く努力をしましょう。
一緒にいる時間が短く、留守番を長くさせている場合にはコミュニケーション不足で寂しさを感じている犬が多いです。
子犬は甘えん坊で遊びたい盛りですので、できるだけ一緒の時間を確保してあげましょう。
仕事などで忙しく時間の確保が難しい時には、短い時間でも一緒に楽しく過ごせるように心がけてください。
飼育環境がストレスの原因の場合には、トイレや寝床、部屋の気温などが適切かどうかを確認しましょう。
犬は耳や鼻が良いので、工事の騒音や犬が好まない匂いなどがしていないかも注意が必要です。
引っ越しで環境が変化した場合には、安心させるためにいつも以上にスキンシップを取りましょう。
引っ越しの前後はバタバタと忙しく、ゆっくりできる時間を作るのは難しいですが可能な限り愛犬と過ごすようにしてください。
家族の仲が悪いなどで、家の空気がピリピリしていると犬もリラックスすることができません。
おだやかな雰囲気の中で犬が過ごせるように家族みんなで協力しましょう。
地震や雷などの恐怖体験は完全に取り除くことができませんので時間がかかります。
気長に少しづつ恐怖が和らぐように遊んだり、スキンシップをとったりしましょう。
子犬が好き嫌いでご飯を食べない時の対策
子犬が好き嫌いでご飯を食べない時には、食事を見直してみましょう。
フードの量や回数、タイミングなどが正しいのか確認します。
フードの与え方に自信を持てない時には、かかりつけの獣医に相談するのも一つの方法です。
また犬が欲しがるからと言って、おやつを与えすぎてはいけません。
おやつは味やにおいが強いものが多く、いつものフードが物足りなくなってしまいます。
おやつを食べすぎるとご飯の時間にお腹が空いていないためご飯を食べないという問題も起こりがちです。
冬など気温の低い時には、フードを少し温めるとにおいも強まり食いつきが良くなることもあります。
ご飯を食べない時にはフードに少しだけ好物を混ぜるなどの工夫も効果的です。
子犬が食べるご飯選びのポイント
子犬が食べるご飯選びのポイントは、タンパク質・栄養バランス・添加物です。
犬はもともと肉食の動物ですので、動物性タンパク質を摂取することが重要になります。
成犬よりも子犬の時期のほうが高タンパクの食事が必要です。質の良い動物性たんぱく質を含むフードを選びましょう。
子犬は体がグングン成長する時期ですので、タンパク質だけではなく他の栄養素もバランスよく含まれていなくてはいけません。
カロリーは成犬の約2倍も必要となるため、少量でしっかりと栄養を補給できるフードが望ましいです。
形状は小さめの粒状の物が食べやすくおすすめですが、犬種や身体の大きさに合わせてあげましょう。
子犬用のドッグフードは消化しやすいものが多いですが、選ぶ際には添加物に注意してください。
中でも着色料はドッグフードの見た目をよくする目的で使用されているため不要な添加物だと言えます。
最低限の添加物はドッグフードの品質を保つためにも必要ですが、必要以上の添加物が使用されているドッグフードは要注意です。
子犬がご飯を食べない原因を考えてみよう!
子犬がご飯を食べないと病気ではないかと心配になります。
実際に病気や体調不良が原因の場合もありますので、不安な場合には早めに受診すると安心です。
ご飯を食べない他の原因にはストレスや好き嫌いなどがあります。
子犬は成長期のため多くの栄養とエネルギーが必要です。
しっかりと毎日のご飯を食べて、すくすくと育ってくれるようにご飯を食べない原因を可能な限り考えてみてください。
運動不足になっていないか、コミュニケーションは十分かなど一つ一つチェックしてみましょう。