老犬がご飯を食べなくなると、多くの飼い主さんは愛犬との別れが近いのではないかと不安になるのではないでしょうか。
確かに、食欲不振は健康状態の重要なサインですが、必ずしも最期が近いことを意味するわけではありません。通常、犬は3〜5日程度は食事なしで生存可能です。ただし、水も飲んでいない場合は少し深刻です。
愛犬の食欲低下には、歯の痛みや消化器の問題など、対処可能な原因もあります。 老犬の食欲不振の原因や対策を知り、そして大切な家族である愛犬のために飼い主さんができることは?
愛犬との貴重な時間を少しでも長く、そして快適に過ごすためのヒントをお伝えします。
老犬がご飯を食べないのは余命が近いのか
老犬がごはんを食べない場合、なぜなのかわからないと余命が近いのではないかと感じてしまう場合もあるでしょう。
ごはんを食べない理由はどのようなものが考えられるのでしょうか。
ただお腹が空いていないだけの時も
高齢になると、運動量も低下し、消化機能も若いころと比較すると低下する傾向があります。
腸運動も少なくなってくると、便秘を起こしたり、胃や腸に便や食べたものが残っていて、空腹に感じない場合もあります。
健康チェックの一環として、排便の回数や便の量も把握しましょう。
食欲がない場合、数日から1週間程度の排便回数や便の量を振り返ってみてください。
食べた量に適応する量の排便はあったでしょうか?
排便が無かった日はありませんでしたか?
思い当たることがある場合、病院で腸の中に残る便や食べ物の状態を検査してもらい、便を緩くして排出しやすくするためのお薬や摘便、浣腸などの便を出す処置をしてもらうことをお勧めします。
何日もご飯を食べない時は病院へ
何日もご飯を食べないと、体力も消耗し、食欲不振になる原因となる体内の異常を究明し、対応する処置をしてあげる必要がある場合もあります。
老犬になると様子を見る期間が長くなると、死に至ってしまう可能性も高く、数日ごはん食べない場合は、動物病院を受診し、検査をしてもらう必要があるかもしれません。
排便の状態や、飲水の状態、元気の有無なども併せて把握しておくと、受診時に問診がスムーズに進む可能性が高いです。
家族間で、数日間の状態の変化など共有して、動物病院へ連れて行く人が愛犬の状態を獣医師に伝達できるよう、ノートやメモなどに記録するなどの方法をとれると安心です。
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ご飯を食べない老犬にしてあげられること
年老いた愛犬がごはんを食べないことは、飼い主さんも心配でしょう。
病気を疑う前に、まずはしてあげられることがいくつかあります。 受診前にまずは試してみても良いかもしれません。
ご飯を温めてあげる
ごはんを食べない理由の一つに嗅覚などの五感の変化があり得ます。
特にごはんを食べる場合に嗜好性の要素の一つになっているのが嗅覚です。
高齢になり嗅覚が衰えたり、慢性的な鼻炎などで臭いに対して鈍感になると、そのフードの匂いがわかりづらくなり、食欲が低下することがあります。
そのような場合に、ごはんを温めてあげることで香りがたち、食欲がわいてくれることもあるでしょう。
ただしこのときに暖め過ぎには注意が必要です。
やけどをしてしまう可能性があるので、与える前には人肌かどうか確認してから与えるようにしましょう。
トッピングをしてあげる
消化機能の低下などで、普段と同じ食事ではおいしそうに感じず、食欲が低下しているのかもしれません。
少しでも嗜好性を高めるためにトッピングをしてあげるのも、選択肢の一つとして有効です。
愛犬の好きな風味がどのようなものなのか、色々試してみたり、飽きないように、日替わりで愛犬の好きな風味をいくつかローテーションしてあげるのも、ごはんの時間の楽しみの一つになるでしょう。
ウェットフードに変えてあげる
消化機能の低下や歯周病など口腔内の環境の変化で硬いごはんが食べづらい場合には、ごはんの質を変えてあげることもおすすめです。
水分を多く含み、やわらかいウェットフードは老犬でも食べやすいでしょう。
温めた際に香りが立ちやすいことや、水分を多く含むため、少しでも水分補給をサポートできるのがメリットと言えます。
ただし、夏場などはフードの劣化なども温度や空気に触れた場合に起こりやすいので、冷暗所にしっかりとラップをした状態で保管するなど、メーカーから指示されているフードの保存方法を守るようにしましょう。
介護
体力の低下で、ごはんを食べるという行動自体、とることが難しくなっているのかもしれません。
体力の消耗を防ぐために、飼い主さんが工夫をしてあげる必要がある可能性があります。
愛犬のとれる動きから考えて食べやすいような形状の食器への変更や、食べる際の介助、ごはんの質を変更して、完全にシリンジなどで人が口の中に入れてあげる形での給餌など、介護する方法を考えてあげましょう。
どのような方法が最適かという判断が難しい場合は、愛犬の現在の状態をよく把握しているかかりつけの先生に相談してみると良いアドバイスがもらえるかもしれません。
病気の早期発見
病気で体内の変化が起こると、気持ち悪さなどから食欲の低下につながることがあります。
食欲の低下は老犬にとって、体力の消耗や死の原因に直結しやすいです。
食欲の低下が起こらないよう、病気を早期に発見して、早めに対処をすることで、食欲不振などの体調変化につなげないよう予防することも大切です。
ご飯を食べない老犬におすすめのドッグフード
加齢とともに食欲の低下が見られた場合の対策の一つとして挙げられるのが、与えているフードの見直しです。
見直しと一言に言っても、どのようなものを与えたらいいのか迷ってしまうという飼い主さんも多いのではないでしょうか。
そんな飼い主さんにお勧めなのがCoCo Gourmetのごはんです。
食材は新鮮なものを選び、食品同様の衛生管理など、調理などの工程も安心できるクオリティで作られた手作りごはんです。
総合栄養食の栄養基準も満たしているため、ドライフードの代わりとしても、チョイスしていただけます。
他にもトッピングとして風味付けに使用することも可能です。
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どんなものをあげようか迷っている方は一度試してみてはいかがでしょうか。
老犬が死につながる可能性のある兆候
愛犬が年老いたら、いつでも頭の片隅に「死」という言葉がある飼い主さんが多いのではないでしょうか。
愛犬と少しでも長く一緒にいたい気持ちはどの飼い主さんも共通です。
特に気を付けるべき、死につながる可能性のある危険な兆候はどんなものなのでしょうか。
犬の平均寿命
犬の平均寿命は犬の体の大きさによって異なります。
大型になればなるほど平均寿命は短くなる傾向があり、体の大きさに対して臓器が小さいため、臓器への負担がかかりやすくなること、成長のスピードの違いなど原因は複数あるとされています。
犬種にもよりますが、
- 小型犬は大体12~15歳
- 中型犬はだいたい10~14歳くらい
- 大型犬はだいたい10~13歳くらい
と言われています。
https://coco-gourmet.com/archives/297
食欲がなくなる
食欲の低下がわかりやすいバロメーターとして挙げられます。
消化機能の低下や、口腔内の環境の変化、食の嗜好性の変化などで徐々に食欲が加齢とともに徐々に低下することはあります。
しかし、病的な原因で、食べない日が数日間続いたり、食べる量が明らかに減少して、少量しか栄養がとれていないと、栄養失調で体力を維持できず、死につながる危険性があります。
https://coco-gourmet.com/archives/8
呼吸が乱れる
心機能の問題や呼吸機能の変化などで呼吸が粗くなったり、浅く速くなる場合があります。
この呼吸の変化は犬の体が酸素を充分に取り入れられないために起こっている変化と言えるでしょう。
犬にとっても苦しい状態である可能性が高く、酸素化などの処置をして負担を軽減してあげる必要があるかもしれません。
動物病院を受診したり、もともと呼吸器や循環器系の持病のある子の場合は、自宅用の酸素吸入器の導入の検討などを予めしておくとよいでしょう。
https://coco-gourmet.com/archives/287
発作を起こす
ごはんを食べたり、飲水が充分に出来なくなると、栄養失調ももちろん起こりますが、併せて起こり得るのが、体内の電解質異常です。
体内のミネラルのバランスの変化により、神経伝達などが上手に調整できなくなり、発作様の震えや神経症状、意識障害などが起こることがあります。
改善のために、電解質の状態を把握したうえで、補正するための点滴などを行なうことがあります。
体温が安定しない
ごはんを食べることは、体力を維持するだけでなく、色々な代謝をするためのエネルギーを取り入れることも目的になります。
体温を上げて維持するためにもエネルギーを必要とし、そのエネルギー源が充分に確保されていないと体温調節が充分に行われなくなり、低体温になったり不安定になることがあります。
体温をあげるのにもエネルギーが使われると体力が消耗してしまう可能性があります。
充分に栄養がとれていない場合は、体温維持のためのエネルギー消費を防ぐためにも湯たんぽやペットヒーターなどを上手く利用してあげてください。
身体の震え
エネルギー源となる糖が栄養吸収が不充分な場合に、うまく供給されずに低血糖と呼ばれる状態に陥ることがあります。
低血糖や電解質異常の場合に、神経伝達や筋肉の運動の調整が上手くいかなかったり、低体温で体温を上昇させることが上手くいかないために震えて体温を上昇させようとするなどの変化が見られることがあるでしょう。
震えの原因が何か、特定しその原因に応じた対処をしてあげることで震えが改善される可能性があります。 すぐに受診をすることをお勧めします。
嘔吐や下痢
消化機能や腸運動の低下により、嘔吐や下痢が起こることがあります。
嘔吐や下痢が起こることで、脱水症状や栄養失調による体力低下なども併せて起こり、悪循環が起こって、全身状態はより悪くなる可能性が高いです。
若齢の個体であれば、数日の様子見で自分の力で回復することもありますが、老犬の場合、回復する前に体力の限界に陥り、死に至る可能性が高いでしょう。
その場合、投薬や、脱水などの症状を改善すべく処置を速やかに行う必要があります。 出来るだけ早めに受診しましょう。
https://coco-gourmet.com/archives/17
https://coco-gourmet.com/archives/284
乏尿や欠尿
全身の脱水症状や、腎臓の機能が上手くいかなくなることで乏尿や欠尿に至ることがあります。
この状態まで陥ってしまうと、全身状態は悪く、速やかに処置をしないと死に至る可能性が高いです。
乏尿や欠尿に至った場合、お家でのケアで状態を改善できる可能性は低いでしょう。
速やかに受診をして、脱水の程度や腎機能がどの程度まで保たれているかという全身状態を把握するための検査を受けたうえで、処置をしてもらう必要があります。
老犬を看取るということ
かわいかった愛犬が年老いて、別れの時が近づいていることを実感するのはどんな飼い主さんでもつらいと思います。
しかし、家族として迎えてからの間、楽しいこともたくさんあったでしょう。
最期の別れのときまで、「幸せだった」「楽しかった」という気持ちを大切に、楽しかった思い出や今までの感謝の気持ちを伝えられるように、後悔の無いよう看取りまでの時間を大切にしていただけたらと思います。