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ドッグフードの成分表示の見方 | 危険な成分はある?

ドッグフードの成分表示の見方 | 危険な成分はある?
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ドライフードに加えてウェット、さらに使用している素材の違いや年齢の差によるものなど近年はさまざまなドッグフードが店頭に並んでいます。

多くのメーカーからたくさんの種類のフードが販売されているため、どれを選べば良いか迷っている方も多いことでしょう。ただ味もさることながら、ワンちゃんの健康に配慮した安全なフードを与えたいという方は少なくないはずです。

ここではドッグフードの成分表示について、そのルールや選び方のポイントなどを解説します。

ドッグフードの成分表示にまつわるルール

ワンちゃんは私たちの家族ですが、現在の日本の法規制ではペットフードは「食品」としての扱いがされておらず、20~30年ほど前まではまだ規制がほとんどありませんでした。

しかし、ペットの食品による健康被害が何度も起こってしまったという経緯から、業界団体を中心として「ペットフードの安全性と信頼を保つための規制」として「ペットフード安全法」が作られました。

ドッグフードの成分表示は「ペットフード安全法」に基づいて表記される

ドッグフードのパッケージには商品名や製品の中身の写真に加えて、製造にあたって使用した原材料および成分表も表記されています。

人間向けの食品のようにペットフードのパッケージの側面、もしくは裏面に表示することが環境省より義務づけられているからです。通販サイトで購入する際、ほとんどの製品において購入ページに記載されています。

国内のメーカーのほとんどは成分表示の規則に則っていますが、海外メーカーからの輸入品やパッケージサイズが小さく物理的に記載できない商品の場合はHP上に同等の内容が記載されているはずです。もし明確な表記がなければ、製造しているドッグフードのメーカーのホームページにアクセスして確認すると良いでしょう。

ペットフードのパッケージに原材料および成分表示が義務づけられたのは、2009年6月1日にペットフード安全法が施行された時からです。

ペットフード安全法は正確には「愛玩動物用飼料の安全性の確保に関する法律」という名前の法令であり、施行対象となる動物は犬および猫となっています。

愛玩動物として主に飼育される犬や猫の健康を損なわないよう、市場で販売される飼料の成分に制限を設けることで安全性を確保するために施行されました。

ペットフード安全法に基づくドッグフードの表示内容とは?

ペットフード安全法によると、ドッグフードを含め国内で販売するペットフードには「名称」「賞味期限」「原材料名」「原産国名」「事業者名及び住所」が記載されることが義務付けられています。

また、ペットフードの表示に関する公正競争規則として、「用途」「内容量」「与え方」「成分」が記載されることになっています。

ドッグフードの成分表にかかれる内容は?

多くのドッグフードは原材料や賞味期限、販売元(製造会社)の名前とともに成分表示があります。

原材料の欄には使用された食材や調味料・添加物が表記されていて、使用量(重さ)の多い順番に上から並べることが業界の慣習となっています。成分表示もこれと同じように、含まれている成分の多い順から並んでいるケースがほとんどです。

ただし製品によっては使用量での順番ではなく穀類や肉類などカテゴリー別で並んでいることもあり、フードによって少しずつ異なるケースがあるという点も覚えておきましょう。

ドッグフードの成分表示とペットフード安全法による規制

日本国内で販売されているドッグフードの表示項目は、環境省によるペットフード安全法とペットフード公正取引協議会によって定められている項目を満たしていなければなりません。

犬用もしくは猫用であることを明記した商品名に加えて、賞味期限や内容量といったように人間用の食品と同等の表示が義務づけられています。

原産国名や事業者の名称、総合栄養食なのか間食なのかなど製品の目的などを合わせた合計9つの項目を表記することが必須です。

 

この9項目の中に、成分の表示も当然ながら義務づけられています。

さらには成分表にも細かい記載ルールが存在しており粗タンパク質と粗脂肪、粗繊維と粗灰分に加えて水分の重量比といった5つの成分・栄養素は必ず表記しなければなりません。

メーカーや製品によっては、これら5つの栄養素以外についても表示している場合があります。

5つの項目以外の表示に関しては協議会や法案によって義務づけられてはいないものの、製品の特性が消費者に分かりやすくなったり細かく表記することで消費者の安心感が得られるため自主的に表示されていることが多いです。

 

水分の重量比以外の項目の頭に全て「粗」という文字が付いていますが、これは「およそ」という意味で使われています。

使用している原材料を1つずつ検証して栄養素のパーセンテージを表記するのではなく、食材の平均的なデータから栄養素の比率・分析値を割り出したのち算出しているからです。

同じ種類・品種の野菜であっても個体によって含まれる水分量や糖度は一定ではないため、平均的な数量や割合すなわち「粗」の表記が許されています。

なおここに用いられる数値は数字プラス%以上、以下といった「保証値」による表記です。

ドッグフードの成分表記の読み方

 

ドッグフードには成分表記の情報記載が義務付けられています。

画像のような表がパッケージの裏面などに記載されているパターンもあれば、通販商品などの場合は同梱の紙や箱などに記載されているケースも存在します。

記載されている内容を順番におさらいしてみましょう。

下記の記載はあくまでも一例ですので全て書いていないものもありますが、メーカーに問い合わせれば回答をもらえますので、心配の方は聞いてみてください。

名称 商品の名前です
原材料

商品に使われている原材料です。
一番注意してチェックする必要がある箇所ですので下でも紹介します。

内容量 容量
保存方法 ドライフードは通常常温での保存ができますが、ウェットフード類は保存方法の指定があるため確認しておきましょう。
原産国

生産した国の名前が記載されます。
注意すべきは「最終加工地」の記載だということです。
最後パッケージングするまでに海外で加工処理している場合もありますので注意が必要です。

給与方法

目安の給餌量が記載されています。
あくまでも目安なのでわんちゃんの運動量や体型などに合わせて柔軟に調整してあげてください。

種別

一般食・総合栄養食などの記載がされている場合があります。
一般食というのはあくまでも「おやつ」や「トッピング」として与えるのを意図した商品ですので、主食として与えるのはあまり良くありません。

成分表示をチェックしてドッグフードの栄養成分を知ろう

成分表によるドッグフードの選び方のポイントとして、5つの項目を参照する方法が挙げられます。それぞれを順に説明します。

ドッグフード成分表の「粗タンパク質」について

まず人間にとっても馴染みの深い、粗タンパク質から見ていきましょう。人間のパートナーとしての歴史が長いため誤解されがちですが、犬は狼を祖先に持つ肉食動物です。

そのため穀類よりも、肉や魚に含まれるタンパク質の方がはるかに重要です。犬の主食にあたる「総合栄養食」に必要な粗タンパク質の分量の目安は、成長期および授乳期に関しては22.5%以上で成犬になると18%以上とされています。

肉食動物である犬には、高タンパクの食事が必要であることを覚えておきましょう。

ドッグフード成分表の「粗脂肪」について

粗脂肪に関しては総合栄養食の基準として成長期であれば8.5%、成犬の場合は5.5%となります。

万が一この数値以下の食事を続けていると、脂質が不足して身体に悪影響を及ぼすことがあるため注意が必要です。フードに含まれる成分や犬の健康に注目するあまり人間と同一視してしまい、脂肪の摂取しすぎを危惧した結果脂質不足に陥る傾向にあります。

むしろフードに含まれる食材および脂肪が良質なものであれば10%以上摂取しても、健康な犬であれば問題ないケースも多いため一定量を超えているのであれば原材料の質にも注目した方が良いです。

ドッグフード成分表の「粗繊維」について

粗繊維は2種類ある食物繊維のうち、不溶性食物繊維を指します。

具体的な食品で言えば豆類や穀類、キノコ類に多く含まれるもので可溶性食物繊維と同様に消化を助ける働きを持つ成分です。総合栄養食に含まれているべき分量の基準は存在するものの、犬には不溶性のみならず可溶性の両方の食物繊維が必要であるため一概に粗繊維の数値だけでフードの良し悪しを推し量ることは難しいです。

また食物繊維の分量だけでなく不溶性と可溶性のバランスの良さ、フードに含まれるタンパク質の消化率など犬との相性も大きいため、選ぶ際には実際に食べさせて犬の状態を観察しながら決めていくのがベストです。

ドッグフード成分表の「粗灰分」=ミネラルについて

骨や歯など骨格を形成するミネラル分は、粗灰分の項目に表記されています。

ただこの項目も食物繊維と同様に数値が高いほど良いという訳ではなく、さまざまな種類があるミネラルのどの成分がどんな分量含まれているのか、消化吸収しやすいミネラル成分を用いているかといったことの方が重要です。

良質なフードであるほど、フードのパッケージや公式ホームページに各種ミネラルの含有量・割合が掲載されているためそちらをチェックすると良いでしょう。

ドッグフード成分表の「水分量」

水分の重量比の項目に関しては、ドライフードの場合はほとんどが10%以下です。ソフトタイプであれば、25〜35%ほど含まれていることもあります。ウェットフードや手作りの物になっていくと水分量は70%を超えてきます。

水分量が多いと、人間の食品と同様に保存方法が冷凍や冷蔵などに限定されてきますので、扱いには注意が必要です。

【成分表記を要チェック】ドッグフードに含まれる危険な成分は?

ドッグフードの成分表に書いてある最重要項目と行っていいのが、「原材料」のセクションです。

前述の通りドッグフードは法規制上食品ではないので、近年の栄養学の研究発展よって人間にとって「危険」とされた食品添加物がまだ利用できてしまう現状があります。

ですので、たとえ大手店舗で販売されている商品であっても、飼い主自身の目でみて気になる食材や成分が使われていないかをチェックする必要があります。

成分表で要チェックの原材料: 合成着色料/保存料などの添加物

食品添加物は、コンビニ弁当やファーストフードなど私たちの食べるご飯の多くに含まれています。

厳密にリスクが判明しているわけではないですが、人間も含め自然界の肉や野菜などを採って生きてきた動物等にとって、科学的に合成された物に対して懸念点がないとは言い切れません。

ただし添加物が少ないドッグフードはどうしても値段が高くなってしまうというデメリットもあるため、品質と価格を考えて飼い主自身が納得して選んであげましょう。

成分表で要チェックの原材料: 肉副産物/ミール類

ドッグフードには、肉副産物やチキンミール・ミートミールなど、人間の食品では耳慣れないような原材料が含まれている場合があります。

これは人間の食品には使えなかった骨周辺のお肉や、骨そのものを粉末生成して固め、タンパク質源として取り入れているということを意味します。これ自体も厳密にリスクが判明しているわけではないですが、同じ家族に食べてもらうご飯としては正直心地よい物ではないですよね…

また、アレルギーを持っている子の場合は、副産物表記やミール表記だとアレルゲンが含まれている可能性もあるので、極力避けるように気をつけましょう。

 

これらのようにドッグフードの成分表記は短く細かい文章だったとしても大切なことが多く書かれています。

飼い主として愛犬の健康を気遣うためには、しっかり成分表記もみてご飯を選んであげるようにしましょう。

ドッグフードの選び方と成分表示

ドッグフードのラベルは、法案や協議会の規定に基づいた表記に加えてたくさんの情報が提示されています。

成分表をはじめ原材料をしっかりとチェックして、飼い主が安心できてなおかつ愛犬が健康に長生きできるフードを選ぶことが大切です。

タンパク質や脂肪が含まれている分量を確認しつつ、ミネラルの種別や水分量と添加物、そして実際に食べさせて消化と食物繊維に関する相性を吟味すると良いでしょう。

愛犬と少しでも長く一緒に過ごすためにも、成分表の内容や原材料の品質に注意して選んでください。

この記事を書いた人
岩橋洸太
株式会社バイオフィリア 代表取締役社長

慶應義塾大学経済学部卒業後、証券会社で上場準備支援業務に従事
社会に出てからも幼い頃に聞いた不幸な動物の話に心を痛めた経験が心に残り、ペット領域での起業を決意し、2017年に(株)バイオフィリア設立

現在は日本初の総合栄養食基準に準拠した獣医師監修手作りドッグフードであるココグルメを手がける他、メディア事業を展開
ココグルメの開発に際しては一から動物栄養学を学び、自らレシピ考案に携わる
「動物の幸せから人々の幸せを」を企業理念に、アニマルウェルフェアカンパニーとして全ての動物が幸せになれる世界の実現を目指す。
3匹の保護猫に囲まれて暮らす大の動物好き

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