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栄養価の高いドッグフードの選び方を基礎から徹底解説します!

最終更新: 2024.05.28
栄養価の高いドッグフードの選び方を基礎から徹底解説します!
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愛犬が健康で長生きするためには、ドッグフード選びが大切になります。

それぞれの犬のライフステージに合わせた栄養価の高いドッグフードを与え、健康管理をするのがベストです。

しかし、栄養価の高いドッグフードとはどういったものなのか、またどのように調べればいいのかわからない方もいるでしょう。

ライフステージに合わせて栄養価の高いドッグフードを与えるためには、しっかりと知識を持つことも必要となります。

本記事では、栄養価の高いドッグフードのチェックポイントや調べ方、購入方法についてご紹介していきます。

 

そもそも犬に必要な栄養素は何?

より栄養価の高いドッグフードについて知る前に、そもそも犬にとって必要な栄養素は何なのかを簡単におさらいしておきましょう。

実は、犬も人間も必要な栄養素は基本的にあまり変わりません。

しかし、その栄養のバランスについては犬と人間で異なるため、人間のご飯ではなく、ドッグフードを与える必要があるのです。

犬に必要な栄養素は以下の6大栄養素です。

 水

水はどの動物にとっても共通している栄養素です。

水は全体重の約60%を占めており、栄養素や代謝産物を運んだり体温調節を行うほか、消化や体内の化学反応の原料であり、血液・リンパ液・体液の主成分でもありるため、動物は10%程度の脱水でも死に至ることがあります。

普段与えているフードが「カリカリ」と呼ばれるドライフードの場合、注意が必要です。

ドライフードはその名の通り乾燥しているため、 水分含有量が10%と少なく、水分不足に陥る危険性があります。

また、乾燥した食べ物は消化もしづらく、消化器官にかなりの負担をかけてしまっているのも事実です。

そのため、最近では手作りごはんやウェットフードもブームになりつつあります。

手作りごはん等のドッグフードは食材そのものの形を残しているため、水分の欠落も少ないため、食事を通して水分を摂取することが可能です。

普段のカリカリに加えて、手作りごはんや食材をトッピングしてみることもオススメですよ!

タンパク質

犬にとって最も重要とも言える栄養素がタンパク質です。

これは犬の歴史と大きな関係があります。

現代の犬は、人間と生活を共にする期間が非常に長くなったため、その食性は雑食と言われています。

しかし、本来、犬は狩りをして暮らしていた肉食の動物です。

タンパク質は肉や魚などに多く含まれており、高品質なタンパク質は消化吸収率やカロリー摂取率が高く、また未消化物を減らして腸内環境の悪化を防ぐなどの利点があるため高品質なタンパク質で作られているドッグフードを選んであげる必要があります。

またドライフードは、原材料費が高いタンパク源の肉や魚の量をへらし、かさ増しするために炭水化物である穀物を用いています。

本来肉食であった犬は、消化器官系などの身体の構造から穀物の消化にむいておらず、穀物の消化の段階で身体に負荷をかけてしまっています。

そのため、ドライフードに含まれている穀物の量にも注意が必要です

できる限りグレインフリーのドッグフードを選んであげましょう。

そうすることでワンちゃんの本来の食性にあった自然な食事を与えることができます。

脂質

身体のエネルギー源として必要な栄養素であると同時に、体温調節、脂溶性ビタミンの運搬、胆汁やホルモン、脳神経細胞を生成する上で必須な成分です。

脂質はタンパク質と同様、肉や魚に多く含まれているため、良質な脂質を含む肉や魚が用いられているドッグフードを与える必要があります。

特にニシン、サケ、サバなどの魚にはオメガ3脂肪酸というEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)とよばれます。

抗酸化作用や抗炎症作用、抗がん作用などをもつ良質な脂質が含まれていることが知られています。

ビタミン

ビタミンは身体の機能や代謝の促進に必要な栄養素です。

脂溶性ビタミンA、D、E、Kと水溶性ビタミンB群、そしてCに分類されます。

必要とされる量は多くはないものの、身体の各機能のサポートのためにも重要な役割を担っています。

特にビタミンB群は、エネルギー変換や、神経機能の調整、赤血球の構成成分など重要な役割を担っていますが、水溶性ビタミンであり損失しやすいため、食事からの十分な摂取が必要になってきます。

ただビタミンCを摂取しすぎると尿石症を引き起こしたり、脂溶性ビタミンを取りすぎると肝臓に蓄積され中毒症状を生じたりすることがあるので注意が必要です。

炭水化物

エネルギー源の確保や腸の活動の促進に必要な栄養素です。

ドッグフードでは炭水化物確保のために穀物が使用されていることが多いですが、「タンパク質」でも紹介した通り、あまりお勧めできません。

その代わりに良いと言われているのがイモ類です。

サツマイモはワンちゃんの大好物でもあるので、トッピングやおやつとして与えてみるのもいいかもしれません。ただし、栄養バランスには注意が必要です。

ミネラル

身体の諸機能の調節に必要な栄養素です。

体内におけるミネラルには

  • カルシウム
  • リン
  • マグネシウム
  • ナトリウム
  • カリウム
  • 塩素
  • 亜鉛
  • マンガン
  • セレン
  • ヨウ素

などが挙げられます。

ミネラルの適正量は範囲が狭く、相互に影響するので摂取バランスが重要です。

特にリンは腎臓病では摂取制限すべきとされていますので、腎臓病に罹患している子は注意が必要です。

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ドッグフードの原材料

ドッグフードに使用される主な原材料は以下のものがあげられます。

タンパク質 

  • 牛肉
  • ラム肉
  • 鶏肉
  • 七面鳥
  • 肝臓
  • 肉副産物(肺、脾臓、腎臓)
  • チキンミール

タンパク質は犬にとって必須の栄養素であり、身体の成長や筋肉維持には欠かせません。

総合栄養食の保証分析値では、20~30%以上のタンパク質が含まれているものが理想になります。

脂質

  • 鶏脂
  • 牛脂
  • 大豆油
  • コーン油
  • 亜麻仁油

脂質は身体の中で重要なエネルギー源となります。

ただし、とりすぎはエネルギー過多による肥満に繋がりますので、注意しましょう。

15~20%ぐらいの脂質含有量が理想です。

炭水化物

  • 玄米
  • とうもろこし
  • 米粉
  • 大麦
  • タピオカ
  • ポテト

炭水化物は脂質と同様にエネルギー源となります。

また血糖値のコントロールに重要な役割を果たします。

食物繊維

  • ビートパルプ
  • セルロース
  • おから

食物繊維は、消化酵素では消化されないため大腸へ移行し排便や有害物質の排泄など便通をよくする働きがあります。

また、満腹感や血糖値のコントロールにも重要な役割を担っています。

ビタミン/ミネラル

  • ミックストコフェロール
  • ピリドキシン酸硝酸塩
  • チアミン硝酸塩

骨や歯などの硬組織の形成や、細胞の主要な電解質、神経の伝達などの生理機能の調節を行います。

酸化防止剤 

  • BHA
  • 亜硝酸ナトリウム
  • ローズマリー抽出液
  • ビタミンC

栄養素の酸化や微生物の繁殖、製品の劣化を防ぐことができます。

ドッグフードのラベルには原材料名を使用量の多い順に記載していますので、何がどのくらい含まれているか判断するためにぜひ一度見てみてください。

ドッグフードの栄養価は何をチェックするの?

総合栄養食であるか

ドッグフードには、水とドッグフードだけで一日に必要な栄養分が摂取できる総合栄養食と、そうでないものがあり、犬の主食に適しているのは、総合栄養食です。

そのため、ドッグフードの栄養価をチェックする基準として、総合栄養食であるかどうかを確認するのも1つの方法です。

ペットフード公正取引評議会によって認可されたドッグフードでは、栄養バランスを満たしている総合栄養食の場合パッケージに総合栄養食と記載されるため、栄養価の高いドッグフードを見つける目安となります。

しかし、ペットフード公正取引評議会に加盟していない会社のドッグフードは認可の対象とならないため、ペットフードに含まれる栄養素をしっかりとチェックすることが大切です。

犬に必要な栄養素は、たんぱく質、脂肪、繊維、灰分、水分となり、これらがバランス良く配合されているものが栄養価の高いドッグフードとなります。

健康維持に必要な成分が含まれているか

犬の健康維持においてタンパク質はドッグフードの栄養素の中でも最も重要です。

そのため、ドッグフードのメインの栄養素がタンパク質であることがチェックポイントとなります。

理想的な配合は、たんぱく質25%以上、脂肪8%から10%、繊維4%以下、灰分5%から10%、水分10%以下です。

また、たんぱく質の原料が何であるかも大切で、最も好ましいのは人間が食べている様なヒューマングレードの鶏肉や魚を使用しているものです。

注意しなければいけないのは、必要となる栄養素は犬のライフステージによって異なることです。

成長期の犬、成犬、シニア犬というように、それぞれの年齢に合わせ必要な栄養素を判断するのも選び方として大切です。

成長期には、成犬のエネルギー要求量の約2倍ものエネルギーが必要といわれています。

そのため、良質なタンパク質を与えたり、全体的な摂取カロリー量を増やしてあげたりすることも重要です。

シニア犬では、様々な持病も出てくるため、より厳しく必要な栄養素を見極める目が必要になるでしょう。

栄養価の高いドッグフードといえば○○?

ココグルメは、獣医師監修のもとで開発された手作りドッグフードです。

総合栄養食の基準に準拠して作られているため、栄養バランスもバッチリ!

また、使用されている食材は人間用の食品と同等の規格(ヒューマングレード)のものを使用しており、製造も学校給食を手がけている食品工場で1つ1つ人の手で作られています。

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ドッグフードの栄養価の調べ方

ドッグフードの栄養価は、パッケージに表示されている成分表を見ることで調べることが可能です。

栄養価の高いドッグフードは、タンパク質の割合が多いほど犬にとっては好ましいとされています。

原材料は配合量の多い順で記載されているため、最初にチキンや魚など、たんぱく質が記載されていることが大切です。

配合されているたんぱく質が25%以上であれば、犬に必要なたんぱく質量を満たしていると言えるでしょう。

ただし、たんぱく質の原料が生肉である場合は安心ですが、ミールや副産物という表示の場合は注意が必要す。

全てではありませんが、ミールや副産物の中には4Dミートを使用しているものもあるため、25%と以上というたんぱく質の基準を満たしていても、避けるのが無難でしょう。

また、ドッグフードの中には40%以上が生肉由来のたんぱく質のドッグフードもあり、栄養価が高いだけでなく犬の嗜好性も高くなります。

反対に、ビートパルプやセルロース、穀物のようなかさ増しの材料が多く使用されているものは、栄養価が低くなります。

ドッグフードには、コストを安く上げるために必要ではない原料が多く使用されているものもあるので注意しましょう。

成分表を見て調べるポイントは、栄養価だけではありません。

栄養価を満たしていても添加物がたくさん含まれていれば犬の健康に害を及ぼす可能性もあるため、どのような添加物が含まれているのかも確認しましょう。

ドッグフードを形成するためには添加物が必要となりますが、どのような種類の添加物が使用されているかが重要です。

クエン酸やビタミンEなど人間の食品にも使用される天然由来のものなら安心ですが、BHAのように大量に摂取すると危険な添加物は避けるのが無難です。

愛犬の1日に必要なカロリーの計算方法

愛犬の1日あたりに必要なカロリーの計算式は、体重の0.75乗×70×活動係数です。

活動係数は以下の表の通りです。

ライフステージや状態 活動係数
子犬 3.0
4ヶ月~成犬、授乳中 2.0
成犬 1.8
成犬(不妊・去勢済み) 1.6
肥満のリスクがある成犬 1.2~1.4
減量用 1.0~1.2
体重増加 1.2~1.8
活発な犬 2.0~5.0
重篤、安静時 1.0

例えば、3kgの去勢済みの成犬の場合は3^0.75×70×1.6で255kcalです。

このように、体重と犬のライフステージと状態が分かれば一日に必要なカロリーについては計算することができます。

一日の必要カロリーを給餌することで、体重の維持や減量、成長、泌乳、身体活動を安全に行うことができます。

愛犬の1日に必要な塩分の計算方法

愛犬の一日に必要な塩分の量は体重(kg)×50(mg)です。

例えば、3kgの子の場合は150mgが一日に必要な塩分摂取量です。

犬に塩分を与えてはいけないと飼い主さんの多くは信じ込んでいますが、これは全くの間違いであり、普通に与えても大丈夫ですし、減塩も不要です。

また、塩分が多いと腎臓に負担がかかると思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、十分な水分を取っていれば塩分は排泄され体内には残りません。

腎臓病でナトリウム排泄力を失っている場合以外は問題ないとされています。

ただ、人間の食事は、体の小さい愛犬たちにとっては必要塩分量を超えることがほとんどです。

塩分の過剰摂取は高血圧、心臓障害、腎臓障害を引き起こす可能性があります。

人間の食事を与えることは控えて、適正な塩分量を含んだドッグフードを選択して与えていくようにしましょう。

栄養価の高いドッグフードはどこで手に入る?

栄養価の高いドッグフードの多くはプレミアムドッグフードと呼ばれ、製造量が少なかったり、小さな会社によって作られていたりして、スーパーや量販店で手軽に購入できないものもあります。

大手ドッグフード会社のものはスーパーや量販店で購入できますが、それ以外のものはペットショップや通販で手に入れるのが一般的です。

それぞれのドッグフード会社のホームページや、ペット用品を扱うオンラインショップなどを利用すると良いでしょう。

ドッグフード会社の運営するオンラインショップから購入するメリットは、購入するたびにポイントが加算されたり、定期購入して毎月決まった日に送ってもらったりできることです。

24時間いつでも好きな時に注文することができ、重いドッグフードを抱えてお店から持ち帰る手間も省けます。

ドッグフード会社によっては、愛犬が気に入らなかった場合は返金してくれるところもあるので、別のドッグフードから移行するときにもありがたいシステムです。

ペットショップで購入するメリットは、お店のスタッフと相談して良さそうなドッグフードを選べるところです。

自分で選ぶのが難しい場合は、ペットショップで購入すると良いでしょう。料金的には、ポイントなども加算されるためオンラインショップで購入する方がお得です。

栄養価の高いドッグフードの選び方を知ろう!

ドッグフードの栄養価の高さは、たんぱく質の量と原料となる肉の質が大きく関わってくるということですね。

ミールや副産物を使用せず、生肉から作られた栄養価の高いドッグフードを選びたいものです。

また、それぞれの栄養素のバランスも大切であるため、成分表をしっかり確認して選ぶのも飼い主の義務といえるでしょう。

栄養素やバランスだけでなく、どのような添加物が使用されているのかにも目を光らせ、責任を持って愛犬の健康を管理することが大事です。

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