結論から言うと、犬はレバー(鶏・豚・牛の肝臓)を食べても大丈夫です。レバーは、たんぱく質のほか、ビタミンAや鉄、ビタミンB12などを多く含む食材です。与える時は、中までしっかり加熱し、味付けをせず、細かく刻んでから与えましょう。ただし、鶏レバーと豚レバーはビタミンAが非常に多く、とりすぎた分は体にたまります。量はほかの肉より控えめにして、1日の総カロリーの3%以内(体重5kgの成犬で、鶏レバーの生の重さ約11g)を、毎日ではなく週に2〜3回までを目安にしてください。
この記事では、鶏・豚・牛レバーの栄養の違い、ビタミンAのとりすぎに注意が必要な理由、体重別に与えていい量、下ごしらえ(血抜き・茹で方)と冷凍保存、ジャーキーやレバーペーストなどの手作りおやつ、うんちが黒い・ゆるい時の考え方、与えてはいけないレバー、子犬・老犬・持病のある犬に与える時の注意点をまとめました。

犬にレバーを与えても大丈夫?まずは基本のルール
レバーは、チョコレートや玉ねぎのように少量でも中毒を起こす食べ物ではありません。ただし、ほかの肉と違ってビタミンAがとても多いので、量と回数に気をつける必要があります。与える時は、次の6つを守りましょう。
| ルール | 理由・ポイント |
|---|---|
| 中までしっかり加熱する | 生や半生のレバーには、カンピロバクターやサルモネラなどの細菌や寄生虫がいることがある。レバーは内部まで細菌が入り込んでいることがある |
| 味付けをしない | 塩・しょうゆ・焼き鳥のタレ・スパイス、玉ねぎやにら、にんにくなどのねぎ類は犬に向かない |
| 細かく刻む | 丸飲みを防ぎ、フードに混ぜやすくなる。小型犬や老犬は特に細かく |
| 量は1日の総カロリーの3%以内 | 鶏レバーと豚レバーはビタミンAが非常に多い。おやつの一般的な目安(10%以内)より少なめにする |
| 毎日ではなく週に2〜3回まで | ビタミンAは脂溶性で、とりすぎた分は体(主に肝臓)にたまる |
| 初めての時はひとさじ程度から | 味や香りが濃く、急にたくさん食べるとお腹がゆるくなることがある |
レバーの栄養|鶏・豚・牛レバーと鶏むね肉を比較
レバーは、エネルギーやたんぱく質は鶏むね肉とあまり変わりません。大きく違うのはビタミンやミネラルの量です。鶏レバーと豚レバーのビタミンAは、100gあたり13,000〜14,000μgで、皮なしの鶏むね肉の1,000倍以上あります。鉄も、鶏レバーで鶏むね肉の30倍です。下の表は可食部100gあたりの値で、いずれも生の値です。
| 成分 | 鶏レバー | 豚レバー | 牛レバー | 鶏むね肉(皮なし) |
|---|---|---|---|---|
| エネルギー | 100kcal | 114kcal | 119kcal | 105kcal |
| たんぱく質 | 18.9g | 20.4g | 19.6g | 23.3g |
| 脂質 | 3.1g | 3.4g | 3.7g | 1.9g |
| ビタミンA(レチノール活性当量) | 14,000μg | 13,000μg | 1,100μg | 9μg |
| 鉄 | 9.0mg | 13.0mg | 4.0mg | 0.3mg |
| 銅 | 0.32mg | 0.99mg | 5.3mg | 0.02mg |
| 亜鉛 | 3.3mg | 6.9mg | 3.8mg | 0.7mg |
| ビタミンB12 | 44.0μg | 25.0μg | 53.0μg | 0.2μg |
| 葉酸 | 1,300μg | 810μg | 1,000μg | 13μg |
| リン | 300mg | 340mg | 330mg | 220mg |
出典:文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」(にわとり[副品目]肝臓 生、ぶた[副生物]肝臓 生、うし[副生物]肝臓 生、にわとり[若どり・主品目]むね 皮なし 生)。ビタミンAはレチノール活性当量の値です。
3つのレバーを比べると、鶏レバーと豚レバーはビタミンAがとても多く、牛レバーはビタミンAが少ないかわりに銅がとても多いのが特徴です。牛レバーの銅は100gあたり5.3mgで、鶏レバー(0.32mg)の約17倍です。また、どのレバーもリンを多く含むので、腎臓病などでリンを制限している子は注意が必要です。脂質は100gあたり3〜4gで、皮なしの鶏むね肉(1.9g)より少し多めです。
レバーはビタミンAのとりすぎに注意
ビタミンAは、犬にも欠かせない栄養素です。ただし、油に溶けやすい「脂溶性ビタミン」で、とりすぎた分は主に肝臓にたまります。レバーを多く使った食事やサプリメントで、数週間から数か月にわたってとりすぎが続くと、ビタミンA過剰症を起こすおそれがあります。骨や関節に異常が出て、首や足を痛がる、歩き方がおかしくなる、食欲が落ちる、元気がなくなるといった症状が見られることがあります。骨の変化は、食事を元に戻しても治らないことがあります。
米国飼料検査官協会(AAFCO)の栄養基準(2016年版)では、ドッグフードに含まれるビタミンAの上限を、エネルギー1,000kcalあたり62,500IU(1IU=レチノール0.3μgで換算すると約18,750μg)としています。総合栄養食のドッグフードは、こうした基準をもとに作られています。
この上限を、体重5kgの成犬(1日の総カロリー約374kcal)に当てはめると、食事全体で1日約7,000μgです。おやつの一般的な目安である「総カロリーの10%」を鶏レバーで与えると、生の重さで約37gになり、レバーだけでビタミンAが約5,200μg。上限の約4分の3にあたります。主食のドッグフードにもビタミンAは入っているので、これを毎日続けると、上限に近づいたり超えたりするおそれがあります。
そのため、レバーはおやつの一般的な目安より少なく、1日の総カロリーの3%以内にとどめましょう。鶏レバーで総カロリーの3%なら、ビタミンAは上限の約2割です。主食のフードの分にゆとりを残せます。さらに週に2〜3回にすれば、1週間の平均では上限の1割ほどにおさまります。
牛レバーはビタミンAが少なめ。でも銅が多い
牛レバーのビタミンAは100gあたり1,100μgで、鶏レバーの約13分の1です。そのかわり、銅がとても多く含まれます。銅は体に必要なミネラルですが、とりすぎた分は肝臓にたまります。体重5kgの成犬に総カロリーの10%を牛レバーで与えると、銅は1日約1.7mg。AAFCOが成犬のフードに求める最低量(1,000kcalあたり1.83mg、この子なら1日約0.7mg)の2倍を超えます。
犬種によっては、生まれつき銅が肝臓にたまりやすく、肝臓の病気(銅蓄積性の肝臓病、銅関連肝障害)を起こすことが知られています。ベドリントン・テリア、ラブラドール・レトリーバー、ドーベルマン、ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア、ダルメシアンなどです。ビタミンAが少ないからといって、牛レバーを多くあげてよいわけではありません。牛レバーも、ほかのレバーと同じ量を目安にしましょう。
犬に与えていいレバーの量【体重別】

ドッグフードにトッピングしたり、おやつとして与えたりする場合、一般的な目安は1日の総カロリーの10%以内です。レバーはビタミンAや銅が多いので、その3分の1以下の「総カロリーの3%以内」を目安にし、毎日ではなく週に2〜3回までにしましょう。避妊・去勢済みで理想体型の成犬の場合、次のとおりです。
| 体重 | 1日の総カロリーの目安 | レバーの目安(総カロリーの3%) | 鶏レバー(生の重さ) | 豚・牛レバー(生の重さ) |
|---|---|---|---|---|
| 2kg | 約188kcal | 約6kcal | 約6g | 約5g |
| 3kg | 約255kcal | 約8kcal | 約8g | 約6g |
| 5kg | 約374kcal | 約11kcal | 約11g | 約9g |
| 7kg | 約482kcal | 約14kcal | 約14g | 約12g |
| 10kg | 約630kcal | 約19kcal | 約19g | 約16g |
| 15kg | 約854kcal | 約26kcal | 約26g | 約22g |
| 20kg | 約1,059kcal | 約32kcal | 約32g | 約27g |
| 30kg | 約1,436kcal | 約43kcal | 約43g | 約36g |
計算条件:1日の総カロリー=70×体重(kg)の0.75乗×1.6(避妊・去勢済みの成犬)。レバーの目安は、その3%です。鶏レバーは生の100gあたり100kcal、豚・牛レバーはカロリーの高い牛レバーの119kcal(豚レバーは114kcal)で計算しています。シニア犬や太り気味の子は、これより少なめにしましょう。
茹でると水分が抜けて軽くなるので、茹でる前の生の重さで量ると、この表をそのまま使えます。体重5kgの子なら、1回に与えるレバーは生で約11g。思っているより少ない量です。
主食の総合栄養食にも、ビタミンAはきちんと入っています。製品によって量はさまざまなので、レバーはあくまで「少し足すもの」と考えましょう。ビタミンAのサプリメントや肝油、レバー入りのおやつを与えている日は、手作りのレバーは控えます。ほかのおやつもあげる日は、おやつと合わせて10%以内に収め、そのぶんドッグフードを少し減らしましょう。手作りご飯の材料にレバーを使う場合も、量はこの目安を参考にしてください。手作りご飯の量の考え方は「【体重別】犬の手作りご飯の適正量を解説!お肉の量やカロリー計算も」「犬の手作りご飯の始め方と注意点|栄養バランス・1日の量の計算・NG食材・切り替え方」で解説しています。
レバーは毎日あげてもいい?
レバーは、毎日は与えないようにしましょう。ビタミンAは体にたまりやすいので、1回の量だけでなく、続けて与えることにも注意が必要です。食いつきをよくしたい時などに、週に2〜3回、少量をトッピングする程度がおすすめです。
毎日のトッピングには、ビタミンAの少ない皮なしの鶏むね肉などが向いています。与え方は「犬は鶏むね肉を食べても大丈夫?体重別の量・茹で方・ささみとの違い、毎日や茹で汁はOK?」をご覧ください。
レバーはおやつに少しだけ。毎日の主食は栄養のそろったごはんで
レバーはビタミンAが多いので、おやつやトッピングに少し使う程度にして、毎日の主食は栄養のバランスが整った総合栄養食にするのが安心です。獣医師監修の手作りドッグフード「ココグルメ」は、肉や魚と野菜を加熱しただけの手作り品質で、総合栄養食の基準(AAFCO2016)を満たした冷凍のフレッシュドッグフードです。主食はチキン&ベジタブル、ポーク&ブロッコリー、フィッシュ&パンプキン、ジビエ&ビーツ、ビーフ&スイートポテトの5メニュー。チキン&ベジタブルやポーク&ブロッコリーなどには鶏や豚のレバーも原材料に使っていて、ほかの食材と合わせて総合栄養食の基準を満たすように作っています。酸化防止剤・発色剤・pH調整剤・保存料・着色料・調味料・香料の7つの添加物は使っていません。1袋100gの小分けで、原材料はメニュー一覧で、1日の量は食事量計算で確認できます。お弁当やお惣菜をつくる調理工場で一つ一つ丁寧に作っています。今なら送料無料980円で試せます(単品の買い切り・15日間の全額返金保証付き)。
犬用レバーの下ごしらえと与え方
レバーは、茹でる・蒸すなど、中までしっかり火が通っていればどの方法でも与えられます。いちばん手軽なのは茹でる方法です。
レバーの下ごしらえ(血抜き)と茹で方
- 余分な部分を取る:白い脂や筋、血のかたまりを包丁で取り除きます。鶏レバーはハツ(心臓)がついていることが多いので切り分けます。緑色になっている部分は胆汁がついたところで苦いので、切り取りましょう。
- 血抜きをする:ひと口大に切って冷水に10〜15分ほどつけ、水を何度か替えながら、出てきた血を洗い流します。人の料理では牛乳につけることもありますが、犬用は水で十分です。
- 中までしっかり茹でる:沸騰したお湯にレバーを入れ、アクを取りながら茹でます。2cm角ほどなら、再び沸騰してから5分ほどが目安です。いちばん大きいかけらを切って、中まで色が変わり、赤い汁や血がにじまないか確かめましょう(中心部を75℃で1分以上加熱するのが目安です)。
- 茹で汁は捨てる:レバーの茹で汁には、アクや血が多く出ます。フードにかけたりせず、捨てましょう。
- 細かく刻む:人肌に冷ましてから、5mm角ほどに刻むか、すりつぶします。小型犬や老犬、丸飲みしやすい子には特に細かくしましょう。
- フードによく混ぜる:上にのせるだけだと、レバーだけを選んで食べることがあります。初めての時はひとさじ程度から始め、便の様子を見ましょう。
生のレバーをさわったあとは、手や包丁、まな板をよく洗いましょう。手作りご飯に使える食材とNGな調味料は「犬の手作りご飯の味付けはどうする?使える食材とNGな調味料一覧、塩や出汁は使っていい?」にまとめています。
茹でたレバーの冷凍保存
茹でたレバーは傷みやすいので、冷蔵なら翌日までに与えきります。まとめて作る時は、刻んでから1回分ずつ製氷皿やラップで小分けにし、保存袋に入れて冷凍しましょう。冷凍した手作りの食材は、1週間以内に使い切るのが目安です。与える時は冷蔵庫で解凍するか電子レンジで温め、人肌に冷ましてから与えます。詳しくは「【必見】犬の手作りご飯、トッピングは冷凍保存できる?保存期間は?」で紹介しています。
手作りおやつにする時のポイント(ジャーキー・レバーペースト・レバーケーキ)
レバーは香りが強く、手作りおやつにすると喜んで食べる子が多い食材です。作る時は、どれも味付けをせず、1日の目安量(生の重さ)から逆算して使いましょう。
- レバージャーキー:血抜きして茹でたレバーを5mmほどの薄切りにし、オーブンで100℃前後の低めの温度でじっくり焼いて水分を飛ばします。乾燥すると軽くなるので、同じ重さでもレバーの量は生の数倍です。硬く仕上がるので、小さく割って与えましょう。
- レバーペースト:茹でたレバーに少量のお湯を加え、すり鉢やブレンダーでなめらかにします。人用のレバーペーストのように、塩・バター・玉ねぎ・にんにく・香辛料は入れません。フードに混ぜたり、薬を包んだりするのに使えます。冷蔵で翌日まで、残りは小分けにして冷凍しましょう。
- レバーケーキ:レバーと小麦粉、卵などを混ぜて焼いた、しっとりしたおやつです。トレーニングのごほうびによく使われます。小麦粉や卵のカロリーも加わるので、小さく切って少しずつ使い、1日に使う量がレバーの目安を超えないようにしましょう。卵や小麦にアレルギーのある子には使えません。
手作りのおやつは保存料を使わないので傷みやすく、冷蔵なら数日、すぐに使わない分は冷凍しましょう。手作りおやつの注意点は「犬の手作りおやつの始め方と注意点。おやつにしてはいけない食材も」をご覧ください。
レバーを食べたらうんちが黒い・ゆるい時は?
レバーは鉄や血液の成分を多く含むため、食べたあとに便の色が黒っぽく、濃くなることがあります。元気や食欲があり、レバーをやめて数日で元の色に戻るなら、まずは様子を見てよいでしょう。
また、初めて食べた時や、一度にたくさん食べた時は、お腹がゆるくなることがあります。軟便や下痢になったら、レバーはいったんやめて、次に与える時は量を減らしましょう。
一方で、次のような時は病気が隠れていることがあるので、早めに動物病院に相談してください。
- 黒くてベタベタした、タール状の便が出る(胃や腸の上の方からの出血のサインのことがある)
- レバーを食べていないのに便が黒い、レバーをやめて数日たっても黒い便が続く
- 便に赤い血が混じる
- 下痢が続く、吐く、元気や食欲がない
便の色と病気の関係は「【獣医師監修】愛犬の血便は病気かも?症状と対処法、考えられる病気も紹介!」、下痢の時の食事は「犬が下痢の時のご飯はどうする?抜く?食べていいもの一覧・量・戻し方と受診の目安」で詳しく解説しています。
犬に与えてはいけない・注意が必要なレバー
| 種類 | 与えていい? | 理由 |
|---|---|---|
| 生・半生のレバー(レバ刺し、中がピンク色のもの、低温調理のレバーなど) | 与えない | 内部まで細菌がいることがあり、下痢や嘔吐などの食中毒や、寄生虫の原因になる |
| レバニラ炒め・焼き鳥のレバー・レバーの甘辛煮など人の料理 | 与えない | 塩分や油、砂糖が多い。にらや玉ねぎ、にんにく、ねぎなど犬に危険なねぎ類が使われていることがある。焼き鳥は串を飲み込む危険もある |
| 人用のレバーペースト・レバーパテ・レバーソーセージ | 与えない | 塩分と脂肪が多い。玉ねぎやにんにく、香辛料、洋酒が入っているものもある |
| 犬用のレバーおやつ(ジャーキー・フリーズドライ・スティックなど) | 量を守れば可 | 水分が抜けているので、少しの重さでもレバーが多い。パッケージの給与量を守り、手作りのレバーと同じ日に重ねない |
| 犬用のレバー入り缶詰・ウェットフード | 表示を確認 | 「総合栄養食」なら表示の給与量で主食にできる。「一般食」「副食」「間食」などはおやつやトッピングとして、表示の量を守る |
| ビタミンAのサプリメント・肝油 | 獣医師に相談 | レバーと重ねると、ビタミンAをとりすぎるおそれがある |
生の肉を食べてしまった時の対処は「犬に生肉はダメ?生の鶏肉・豚肉・馬肉・牛肉のリスクと食べてしまった時の対処法」で解説しています。
アレルギーにも注意
鶏レバーは鶏肉、牛レバーは牛肉の仲間です。鶏肉アレルギーの子は鶏レバーを、牛肉アレルギーの子は牛レバーを避けるのが安心です。初めて与える時はひとさじ程度から始め、かゆがる、目や口のまわりが赤くなる、下痢や嘔吐をするといった様子がないか見ましょう。詳しくは「犬の鶏肉(チキン)アレルギーとは?部位の違いやドッグフードの選び方も」「【必見】犬の牛肉アレルギーの症状とは?見分け方や対処法を解説!」をご覧ください。
子犬・老犬・持病のある犬に与える時の注意点
- 子犬:離乳が終わり、子犬用のフードを問題なく食べられるようになってから、よく加熱して細かく刻んだものをごく少量にしましょう。成長期は骨や体がつくられる時期で、栄養のバランスが特に大切です。成犬の目安量をそのまま当てはめず、レバーを習慣にするのは避けます。詳しくは「子犬に手作りごはんや野菜、お肉はいつからOK?子犬向けレシピも」をご覧ください。
- 老犬:食べる量や運動量が減るので、レバーも少なめにします。噛む力が落ちている子には、ペースト状にすると食べやすくなります(「老犬・シニア犬の食事量と回数|1日何回・何gが目安?体重別の表と量の決め方、食べない時の工夫【獣医師監修】」)。
- 肝臓の病気がある・肝臓の数値が高い犬:レバーは肝臓にいいと思われがちですが、ビタミンAや銅が多く、たんぱく質の制限が必要な場合もあります。自己判断で与えず、量や回数をかかりつけの獣医師に確認してください(「犬の肝臓に良い食べ物・悪い食べ物一覧|肝臓の数値が高い時の食事と手作りのポイント」「肝臓病のための犬用療法食の特徴!食べない時の解決策も!」)。
- 銅が肝臓にたまりやすい犬種:ベドリントン・テリア、ラブラドール・レトリーバー、ドーベルマン、ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア、ダルメシアンなどは、特に銅の多い牛レバーを与える前に獣医師に相談しましょう。銅を制限する食事をしている子には、レバーは与えません。
- 腎臓病の犬:レバーはリンが多く(100gあたり鶏300mg、牛330mg、豚340mg)、たんぱく質も含みます。リンやたんぱく質を制限している子は、与えてよいかを獣医師に確認してください(「犬の腎臓病に良い食べ物・悪い食べ物一覧|手作りご飯のレシピと食べない時の工夫」)。
- 膵炎の犬:レバーの脂質は100gあたり3〜4gで、皮なしの鶏むね肉より多めです。脂質を制限している子は、与えてよいか、量はどのくらいかを獣医師の指示に従って決めましょう(「膵炎の犬の食事|食べてはいけないもの・食べていいもの一覧と手作りご飯・おやつの注意点」)。
- 貧血がある犬:鉄が多いからといって、自己判断でレバーを増やすのはやめましょう。貧血の原因はさまざまなので、まずは動物病院で原因を調べてもらいます(「実は愛犬の貧血にいい食べ物を紹介!ご飯を食べない時の対策も紹介!」)。
こんな時は動物病院へ

次のような時は、早めに動物病院に相談しましょう。
- 生や半生のレバーを食べてしまった(症状がなくても、食べた量と時間を伝えて相談する。嘔吐や下痢、発熱、元気がない時はすぐに受診)
- レバニラ炒めなど、にらや玉ねぎ、にんにくを使った料理を食べた(食べた量と時間をメモして連絡する)
- レバーのおやつを袋ごと食べるなど、一度にたくさん食べて、吐く・下痢が続く・ぐったりしている
- 黒いタール状の便が続く、血便が出る
- レバーを続けて与えていて、首や足を痛がる、歩き方がおかしい、食欲が落ちた、体重が減った
犬とレバーでよくある質問
犬にレバーは毎日あげてもいいですか?
毎日は避けましょう。レバー、特に鶏レバーと豚レバーはビタミンAが非常に多く、とりすぎた分は体にたまります。主食のドッグフードにもビタミンAは入っています。レバーは1日の総カロリーの3%以内の量を、週に2〜3回までにするのがおすすめです。
犬にレバーは1日どれくらいあげていいですか?
1日の総カロリーの3%以内が目安です。避妊・去勢済みの成犬なら、鶏レバー(生の重さ)で体重3kgは約8g、5kgは約11g、10kgは約19g、20kgは約32gまでです。おやつやトッピングの一般的な目安(10%以内)より少なめにしています。
犬にレバーをあげすぎた時はどうすればいいですか?
一度にたくさん食べた時は、その後に吐く、下痢をする、元気や食欲がないといった様子がないかを見て、数日はレバーを休みましょう。症状がある時は動物病院に相談してください。レバーを長く多めに与えていた場合は、いったんやめて、与えていた量と期間を獣医師に伝えて相談しましょう。
犬に生のレバーをあげてもいいですか?
いいえ、与えないでください。生や半生のレバーは、内部まで細菌がいることがあり、食中毒や寄生虫の原因になります。表面を焼いただけでは不十分なので、中まで色が変わり、赤い汁が出なくなるまでしっかり加熱しましょう。
レバーを食べたら犬のうんちが黒くなりました。大丈夫ですか?
レバーは鉄や血液の成分を多く含むため、食べたあとに便の色が黒っぽく濃くなることがあります。元気や食欲があり、レバーをやめて数日で元の色に戻るなら様子を見てよいでしょう。黒いタール状の便が続く、吐く、元気がない時は、胃や腸からの出血のこともあるので受診してください。
市販のレバーおやつやレバー入りの缶詰はあげてもいいですか?
犬用のものなら、パッケージの給与量を守って与えましょう。乾燥したおやつは水分が抜けているので、少しの重さでもレバーをたくさん食べたことになります。缶詰は「総合栄養食」なら表示の量で主食にできますが、「一般食」や「間食」と書かれたものはおやつやトッピングとして扱います。手作りのレバーと同じ日に重ねるのは避けましょう。
子犬にはいつからレバーをあげていいですか?
離乳が終わり、子犬用のフードを問題なく食べられるようになってからにしましょう。与えるなら、よく加熱して細かく刻んだものをごく少量にします。成長期は栄養のバランスが特に大切なので、成犬の目安量をそのまま当てはめず、レバーを習慣にするのは避けましょう。
まとめ:レバーは「しっかり加熱・味付けなし・ほかの肉より少なめ」で
レバーは、犬が食べても大丈夫な食材です。中までしっかり加熱し、味付けをせず、細かく刻んでから与えましょう。ただし、鶏レバーと豚レバーはビタミンAが非常に多く、牛レバーは銅が多いので、量はほかの肉より控えめにします。1日の総カロリーの3%以内(体重5kgの成犬で、鶏レバーの生の重さ約11g)を、毎日ではなく週に2〜3回までが目安です。
レバーだけでは犬に必要な栄養はそろわないので、主食は総合栄養食のドッグフードにするのが基本です。生や半生のレバー、味付けした人の料理は与えないようにし、子犬や、肝臓病・腎臓病・膵炎など持病のある犬は、獣医師に相談してから与えてください。ほかの肉や魚の与え方は「犬が食べていい魚・肉一覧|サーモン・しらす・刺身・鶏肉・馬肉の与え方と注意点」にまとめています。